2009年7月 7日 (火)

ポールレーズ=往復運動=リズム

ポールレーズというロクロは人力のろくろです。これは現在の旋盤などのご先祖にあたるものです。

原理を簡単に説明します。削りたい木片の両側を先のとがった金属ではさんで固定し、その木片にヒモをまきつけてそのヒモを上下させることで木片を回転させるのです。大昔の火おこしのやり方で弓を木に巻きつけて回転させるやり方がこれに似ていると思います。弓を横ではなく立てて上下に動かすとこの説明の感じに近いです。

そしてこの弓のヒモの片側を地面におかれた踏み板に結びつけ反対側をたとえば木の枝に結び付けて、人が踏み板を踏むと木片が回転し、脚をはなすと枝の反発力でもとにもどるというものです。

ポールレーズのポールとは枝木のことで 木の枝や竹ざおのしなりを利用して器の反転の動力を生み出しています。

脚で踏み板を踏み込むと木片が正回転してこの時に削るのですが、そしてその次に元の状態に戻ろうとして竹や木の枝がしなった状態からもとにもどろうとして反転するのです。

この正転と反転を繰り返しながら 器が挽かれていくのです。

通常現在のロクロは全て回転方向が決まっていて反転はしません。

昔のロクロはどれもこの往復運動=レシプロ方式であったろうと思います。

たとえば先ほどの木をこすって火をおこすあの原始的な火おこしでも木を回転させて摩擦熱を得ますが、直に手でやるにしても あるいは弓のような道具を使うにしても往復運動をしているのです。

まあ このような議論は今回の本題ではありません。

今回はこの往復運動がもたらすことについてです。

何度かここでの木工教室でこのポールレーズを生徒さんに挽いてもらってそれを見ているときに その見ている人が眠くなる、というものです。

つまりなぜかこの往復運動をする木片を見ていると眠くなるのです。往復運動は人間の呼吸や 鼓動に似ていてなにか無意識に見ている人の心の中に入ってくるものがあるのだと思います。

おそらく赤ちゃんがこれを見ていると眠るのではないかと思うのです。

目が回るのかとも思いますが 回転方向が一定の機械である現代のロクロはどうなんでしょうか、私は眠くなったことはあまりありませんが。やはり眠くなるのでしょうか?

またこの正回転と逆回転のコンビネーションはリズムであります。

削ることと、休むことを繰り返します。そしてその呼吸に合わせてフック(ロクロ挽き専用の刃物)を当てながら引き締めたりゆるめたりするのです。

ですからポールレーズはリズムであるともいえます。

これまでさまざまな人にポールレーズを挽いてもらってそれを傍らで見ていると やはりリズム感のある人が上手である印象があります。初めてなのにとても手馴れて綺麗に挽ける人がたまにいるのです。

ソーラン節、斉太郎節、会津磐梯山などなど 日本にもリズムのある歌があるものです。

リズム?木工がリズム?

代々 木工を家業にしている ある人がやはり 木工仕事はリズムだといっていました。

現在の電動工具は往復運動ではなく 一定方向であり リズムが作りにくいのかもしれません。

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このような器も往復運動でリズムで挽いて行きます。

削りかすはどんなに長くとも片道の回転分だけです。

この1本1本がリズムの具現化したものです。

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2009年7月 4日 (土)

スプーン作りの週末教室

私のところでは ナイフといった原始的な手道具をつかってスプーンを作る週末教室をしています。

先週末 2日間にわたるスプーン作り教室をしました。生徒さんは老若の男性2名。

第一日目はナイフの使い方と練習です。

ナイフをどう使うか、どう使えば怪我をしないか、どう使えばよく削れるか、 小刀と カーヴィングナイフはどう違うのか、などなど。

普段私たちはもうナイフなど使わなくなり また手仕事そのものをしなくなってきていますから このように手にナイフを握って作業することは手の退化という観点からは案外意義深いことであると思います。

ネジを締めこむのも電動ドライバー、歯を磨くのも電動歯磨き、車のウィンドーの上げ下げもボタン一つ、掃除も掃除機、、、

そう考えると私達の手は退化していると言わざるを得ない状況かもしれませんね。

事実ナイフを手に実際に木を削る練習をすると 力のかけ具合が慣れていないためにわからず 頼りないし、いつ怪我をするかと心配になるしといった感じがしばらく続きます。

教室ではまず何より怪我をしないナイフ使いを習得してもらうことを考えていますが慣れない作業は心配が多く、大変です。

さて2日目 

それでもイメージトレーニングを自宅でされたのかわかりませんが、技術的にむずかしい削り方が心配なく(怪我の)できるようになっているではありませんか。驚きですね。

良くあることですが 人は休憩の間に向上しているものです。だから休憩は大事です。

スプーンは大きく2つの要素を満たしながら出来上がっていくものなのです。最初は加工する技術=安全にしかも効率よくなおかつ楽しく削ること。

そしてもう一つはそのスプーンの形にするためのセンスです。

いくら技術的にうまく木を削れても スプーンとしての形として 満足のいくものが出来ることとは別です。

センスは別物ということです。

自分で実際に削っていくうちにどこを削ったら形の美しいスプーンになるのか、という問題はそうとう時間を費やさないと身につかないものなのだと思います。

まして単に誰かのスプーンのデザインをコピーするということではないその人の個性のにじむものは時間のかかるものなのだと思うのです。

2日目 午後からは作業小屋から板の間の居間に場所を移動して2人の生徒さんは黙々と削り作業を続けて行きました。

かなりナイフ削りにも慣れて すこし安心してみていられるようになりました。

材料は楓の木です。

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Dsc02373 3本のスプーン

上 教室の合間に私が削ったもの

中 形の素晴らしいもので形状にたいするセンスのよさを感じます。

下柄の部分からの削りの面がおもしろい表情を見せています。私も良い参考になります。

スプーン作り教室に関しては私のホームページhttp://homepage2.nifty.com/midorinocraft/newpage14.htm

を参照ください。

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熊のプーさんの蜂蜜壷

こまごました用事をしながら2日間ロクロにかけっぱなしにしておいた深鉢が今日 やっと挽き終わりました。

材料の木はクルミです。

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深さが10cmあまりでこぶしを握った手がそのまま中に入るほどのものです。

上に耳がついていてとてもユーモラスな特色のある形です。

私はこの形が好きでこれより小ぶりなものをいくつか挽いてきましたが、今回 技術の上達を考えてかなり奥の深いしかも口のすぼまった壷のような形の器を挽きました。

奥行きのある木の器はそれを挽く刃物が奥にいけばいくほど刃先が遠くなり挽くのが難しくなるのです。

この壷のような器を見て 我家の女性たちが すぐさま ”熊のプーさんの蜜壷”だといいました。

この木の器が多少不恰好でユーモラスな形で、そのことから連想をもたらすのかされるものなのかわかりませんが なぜか蜂蜜壷を連想するようです。

まだフタは出来ていません、写真のフタは間に合わせに別のものをかぶせただけです。日を改めてフタを挽く予定です。

実際にこれに蜂蜜を入れてみようかという衝動に駆られています。

そのときには 蜂蜜用のしゃもじも挽かなくてはなりませんね。

似たような形のシリーズの中からご紹介します。

口を突き出したような器はこれは 醤油さしです。醤油の切れがいいです。

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耳付きのずんぐりしたふたつきの器は もう売れてしまいましたが同様のデザインの小物入れです。

奥の深いものは見た目以上に挽くのが大変です。

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2009年6月21日 (日)

スプーンプレゼント 当選者発表

本日6月21日夕方プレゼントの抽選をしました。

応募は3名でした。応募順に1~3の番号をふり、アミダで抽選をしました。

真ん中が当たり、両端がはずれです。

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1番Nさん

2番Hさん

3番Sさん

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その結果3番のSさんが当選されました。おめでとうございます。

さっそく手配します。お使いください。

残念ですが 1番3番の方はスカでした。

ご応募いただき有難うございました。

またの機会にも是非これにこりずご応募ください。

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2009年6月17日 (水)

新たな広がり

グリーンウッドワークはイギリス アメリカだけのものではなく じわじわと世界中に広がっているのだな、ということを実感させられた昨日でした。

ドイツでグリーンウッドワークを実践し広めようとしているドイツ人の若者がいます。

ミヒャエル シュッテという41歳の男です。

ドイツハンブルグ南東80km前後のギョルデという町でグリーンウッドワークのさまざまな教室を仲間と運営しているようです。

ミヒャエル氏のHP 

http://www.gruenholz.info/ 文章がドイツ語なのでなかなかわからないのですが。

ロビン氏とも親交があり 椅子 器など作っているようです。私もこのドイツ人のことをロビン氏のブログで知ったのですが参照してみてください。

ロビン氏のブログ

http://greenwood-carving.blogspot.com/2009/06/sharing-skills-in-germany.html

ますますやる気が出てきますね。

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2009年6月12日 (金)

スプーン作り 仕上 &スプーンプレゼント

スプーンは荒削りから始めて、大まかに形を削り出し、次の段階としてその形を整えて、そして 最後に 仕上のナイフをかける。

仕上とは ナイフの削り跡の角がたったところを削り取り滑らかにしていく作業です。

スプーンを手に持って 見た目に違和感のある出っ張りを片っ端から削って 角を取っていくのです。   違和感の排除です。

この段階で使用するナイフは 下側が平らな つまり片側にしか刃がついていないナイフです。

この段階にもやはり時間をかければかけるほどスプーンはまろやかになって行きます。

”きりがない” という世界です。力をかけて削る作業ではなく デリケートに削る作業です。

時間がゆるすかぎり時間をかけたくなります。

私がカミヤスリを使わずナイフ仕上にこだわるのはここです。ナイフ仕上にはやはり切れがあります。そして切れるナイフで削った艶が宿ります。

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仕上のナイフは左右両方使いますからかならず2本1セット用意してください。

刃の厚さは1mmほどです。

Dsc02280_4 仕上削りを終えるとき=”あまり細かい部分にこだわりすぎるのもなんだな~、”という気持ちが湧き起こるまで仕上削りをすると滑らかになるものです。

でもでこぼこを落として綺麗なカーヴの線をだすと スプーンはまるでそれまでの荒削りの姿から脱皮したように洗練されていきます。しかもナイフで削った艶が宿ります。

カミヤスリは摩擦してこすり落とすやり方ですが ナイフは刃で切る作業で、切った面には艶があるのです。

この 上の写真のスプーン2本の材料は 会員のかたからいただいたイタヤカエデです。

 

さてさて、このブログも閲覧件数が2万を超えました。

このことを記念にして、この2本のスプーンをこのブログをご覧の方にプレゼントすることにしました。

もし応募多数の場合はくじ引でプレゼントする方を決めます。

応募方法はmidorinocraft@nifty.comまでメールにて連絡先など明記し”スプーン欲し

い!”という合言葉を添えてお申し込みください。

このスプーンはイタヤカエデの、ナイフ仕上の、バジャーのスプーンです。

6月20日をもって締め切ります。

お早めに。Dsc02334

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2009年6月 9日 (火)

器の価格

グリーンウッドワークで挽く器、とは つまり人力の脚踏みロクロで脚をばたばたやって削って作られる器のことです。

おそらく器一つ作るのに機械で挽く場合と比べると時間やエネルギーは何倍もかかるでしょう。

そのエネルギーと費やした時間を価格に反映させると それは機械挽きの器より高くなる気がします。

しかし一方 わたしはこのようにして人力で挽かれたおもしろい器を日常に使ってもらいたいと常々考えております。

ここに価格の2つの流れができるのです。

時間と労力から割り出した価格と ”日常使い食器は安くあるべし”という考えから出た価格。

時間とエネルギーを費やしたので この器はそうそう簡単には売れない、もしそんな考えで安く売ったら たとえ売れてもその売り上げ額が目減りして売り上げではやっていけなくなる、などという考えがよぎるものでもあります。

しかし反対に高くするとどうでしょうか?

作る人間が悩む数千円の金額の差など お金持ちやお金にゆとりのあるマニアにとって見たらほんのわずかな問題であって高くても買う、といわれることが良くあります。

ネットなどで木の器を見るとそれなりの金額がしているのも事実です。

先ほども言いましたが 私としては普通の人が、とりたててお金に余裕があるという人以外の普通の人が気軽に買えて日常に気安く使える器、そんなものを目指すべきだと最近考えるようになりました。

”高い器だから 大事に使う=高い器だから普段は使わない、使えない”そうなるともうそれは器が一つあれば事足りて それ以上に器を買わなくなるのではないでしょうか。

”安いからためしに買った、安いからどうせだめになったら捨てればいい=気安く日常使いする” でも もし使っているうちにその器に対する印象が 良ければまた買ってくれる気がします。

私は現在セミプロ的な立場であって 木工のみで生計を立てているのではありませんからまだそういう意味で”のんきなことを言っている”といわれるのかもしれません。

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2009年5月31日 (日)

雨の日曜日にスプーン作り

雨の日曜日、予定がすこしずれて丸一日時間が空きました。

そこで今日はかみさんにスプーン作りを指導することにしました。

彼女はこれまでに少しずつナイフ使いを教わってきたので ある程度ナイフを使えるようになっていたのですが じっくり一日かけてスプーンを作るのははじめてです。

10時ころから制作にとりかかり5時ころまでかかって私とかみさんとそれぞれ1本ずつスプーンを完成しました。(私のはスプーンというよりお玉に近い大きさですが)

Dsc02258 体格の割りにかみさんは手が小さいので通常の大きさのナイフでは使いにくいのでそれにあわせて可愛い刃渡りの短いナイフを先日作ってプレゼントしました。

彼女の専用ナイフです。

スプーンは ナイフ使いそのものの技術的なレベルと もう一つ スプーンの形を作っていくセンスが必要になります。

つまりナイフがうまく使えればいいスプーンが作れるというものではないのです。形に対するセンスが育っていないとすっきりとした形のスプーンにはならないのです。

うちではスプーンのもとになるデザイン等ありませんから削る人のセンスそのものがスプーンになっていくのです。まして材料の木は生の枝打ちされた枝木や丸太ですから大まかなスプーンの形をした材木などではないのです。

この木そのものを割って裂いて形を見出していくのです。

もちろんお仕着せのデザインでやってもいいのですが それではその人のデザイン力は育ちませんからやはり時間をかけて個性を育てるためには我慢が必要ということになるのです。

じとじとと梅雨のような空模様の日曜日、黙々と木を削る静かな時間。こういう時間はそれなり いいものですね。

彼女が可愛いスプーンを削る傍らで 私はといえば 大きめのお玉のようなものを削りました。

床にナイフの削りかすが すぱすぱと、またぱらぱらと広がって行きます。

私達は”静かな民”ですね。

作業をしている私達は夢中ですからあっという間に時間がたって、気が付けば良い時間になっていました。

いつも思うことですが スプーン作り、なんと充実した静かな時間なのでしょうね。

Dsc02276 大きいのが私のお玉、小さいのがかみさんのスプーンです。私の作ったものはお汁を掬い取るためのものでなおかつ右利き用になっています。

実はこの週はこれ以外にコーヒーメジャースプーンを4つ作り少々飽きてはいたのですが。

このメジャースプーン、柄とボールの角度がかなりあり すくいやすいようにしてあります。

作り終えたスプーンを手にして誇らしげなかみさんでした。

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2009年5月28日 (木)

暴れ者=あばれた器

展示会絡みで 器の注文を受けました。

平らなお皿で直径27cmほどのものを合計4枚。

材料はさまざまな事情からクルミを使いました。直径が40cmあまりのくるみの半割りです。一番木の中心に近い部分は一番大きく、所定の寸法である27cm弱には大きすぎるので残念ですがかなり削り取りました。(おおきくとれるものは大きいまま器にしたいところでしたが。)

そのうち一番外皮に近い器は挽き終わって乾燥し始めてくるとどんどん白身の部分が収縮して暴れました。暴れは想定されたものでしたがくるみは比較的暴れが少ないので試してみようと思い、あえて挽いたものです。

この一番外側の器はそのほとんどが白身で芯の赤身がわずかなざいでありました。

まだ乾燥の状態でもうすこし様子を見てからオイルディップして完成ですが 多分もうこの1枚はもとの平らな状態に戻ることはないであろうと思われます。

4枚のうち1枚だけ注文されたお客さんには残念ですがもうすこしお待ちいただくことになりそうです。あと3枚は順調にもう一人のお客さんに届けられそうです。

胡桃の平皿、平でない平皿というのは使えませんよね。

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一番手前の白身の多い平皿が暴れものです。

Dsc02270 ここまで暴れました。

白身の部分は収縮が激しいものです。

そういえば白身の部分は英語ではサップウッドといいますが、そのサップという言葉のなかには元気とか血気盛んと言う意味が含まれていたと思いますがまさに元気ですね。暴れすぎ。

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2009年5月14日 (木)

展示会来場有難うございました

杉並のギャラリー工での展示会が無事終了しました。

多数の来場をいただき感謝しています。みなさん有難うございました。

さまざまな反応 指摘など非常に参考になりました。

今後もよきアドヴァイスとして制作の指針にさせていただきます。

またギャラリーの関係者の方々にはご好意にしていただき有難うございました。

グリーンウッドワークはまだまだ知名度の低いジャンルですが きっとそのたのしさからこれからさらに伸びていくものと思います。

みなさんもぜひご参加ください。

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2009年5月 3日 (日)

小刀とカーヴィングナイフ

小刀は 御存知のように木に接する側が真平になっていて鋼と地金の合わせの刃のうち鋼が直に当たるようになっています。

木に接する側が平であるので仕上などの精密な綺麗な仕上の作業にはもってこいだと思います。

カーヴィングナイフは反対に鋼の単一組織で 木に接する側、その反対側のどちら側にも角度がつけてあるので刃の長手方向に尾根があり削りの時に 手を返すと刃が逃げてくれるのでコントロールしやすく削りやすいのです。

このためカーヴィングナイフでは 大胆なアクションで生木をシャカシャカ削ることができます。

Dsc02120 6日からの展示会http://www.ga-kou.com
では器類と同時にわずかですがこのカーヴィングナイフを展示即売します。このナイフでスプーンを作ることが出来ます。

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Dsc01988 ナイフワークの講習の様子

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2009年5月 1日 (金)

ミニチュアーポールレーズ

人にポールレーズを説明しようと努力してもなかなか伝わらないものです。

言葉だけつなぎ合わせて頭の中で組み立ててもうまくイメージできないのでしょう。 もちろん実物を見てもらうのが一番の確実な方法です。それがかなわなければ どうしましょうか?

友人のアドヴァイスに素直に従い ミニチュアーのポールレーズを作りました。これはこれで面白い世界ですね。縮尺は約6分の1です。

刃物はそれでも焼入れまではきちっとしてあり 多分ちゃんと削れるはずです。

自分ながら作ってみると面白いと思いました。

展示会が間近に迫ってきました。アドヴァイスをしてもらった友人との二人展です。

もちろんミニチュアーのポールレーズも一仕事します。

私が普段どんな感じで器を挽いているのか理解するのにはかなり役に立つものだと思います。

5月6日から13日まで

グリーンウッドワークの作品(主に器るい)と長谷川貴子さんの革の作品展示即売会です。

初日 週末 最終日にはバジャーこと私も会場でお待ちしています。

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私自身のミニチュアーは時間制限で間に合わず カエル君にご登場願いましたが 多少スケールがずれています。

どちらにしてもこのようなロクロで 挽いた器、一体どんなフィーリングになるのか ご確認ください。

ギャラリー工 http://www.ga-kou.com/

その後 今回パートナーの長谷川貴子女史の助力を得て カエルから時代劇のフィギャーに変えました。

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必殺仕事人と忍者がグリーンウッドワークをやっている。

多少ちぐはぐではありますが、でも江戸時代とグリーンウッドワークは違和感がないですね。

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2009年4月18日 (土)

ピュタゴラスの定理

この場に及んで 算数の授業のような感じですが 我慢して 読んでください。

皆さんは 写真のような構造をどこかで見たことがあると思いますが、今回のお話のテーマになるものです。

2008_picture_of_the_oomine_cottage_ この3角形です。

ここにピュタゴラス学派が登場するのです。

つまり この斜めの腕木の長さを事前に知る方法としてピュタゴラスの定理をつかえば でるのです。”3角形の1辺が直角である角をはさむ2辺のそれぞれを二乗して足したものは 斜辺の2乗に等しい”というものです。

なぜこんなことを持ち出すかというと じつは このような構造物を作るときに机上でこの寸法が割り出せると非常に便利なのです。

私は 個人的に この定理の本当の意義は このような構造体を作るときに発揮されたのではないかと 実際にこのような構造体を作りながら実感しているのです。 だとしたら ピュタゴラス学派のこの定理はまさに実用的な定理、ということになるのです。

単にピュタゴラスの定理、としてでてくるとピンと来ませんが このように実用を前提として 考えると非常に生き生きとした定理になります。

ちなみにこのような斜めの腕木を入れることで構築物は非常に強固なものになるのです。

いま この腕木=ブレースを使った  テーブルを作っています。

構造体の強度の要は 3角形です。

2008_picture_of_the_oomine_cottag_2 2000年以上前のおじさんたちがこんなことを考えていたとは 脱帽 ですね。グリーンウッドワークかもしれませんね。

ちなみに現在 この小屋組みは 内装まで進行していて 立派になりました。

2008_picture_of_the_oomine_cottag_3

いずれ ご紹介します。

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2009年4月 7日 (火)

木の器と金継ぎ

桜は器にするときにはひび割れが多い木だと定評があります。

もうだいぶんま前に強引にその定評を無視して器にしたのですがやはり上の縁にひびが入りました。 でもこれは 挽く前からあった木口割れですが。それをよく確認せずに器にしてしまって 挽いている最中に気が付きました。まあ、自分使いにすればいい、とのことでそのまま続行して器にしたものです。

最近友人が”金継ぎ”してみようと提案してくれて みごと出来上がりました。焼き物の欠けや割れにはよく使われる手法のようですが、木の器にも使えそうな予感があります。

ひび割れはほんの1~2mmほどの開きです。そのほかにももっと大きく開いてしまったひび割れのものがあり、現在修復中です。完成したらご紹介します。

ひび割れで価値がなくなったと思われた器も 価値が倍増しますね。

”金継ぎ”日本の独特のものですね。いいですね。

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2009年4月 4日 (土)

展示会のお知らせ

これまで挽いた器を皆さんにご紹介しようと ゴールデンウィーク明けから1週間展示会をします。

今回は器を中心に展示します。

電力を使わない、機械を使わない人力の木工、そんなことをご覧いただこうと思っています。

     

               

     P1040109_2                                                 

                                     

           

          

        

 

             ”森の贈り物 二人展

”脚踏みロクロで挽いた木のボウルとカトラリー+木の実を使った小物”

場所 杉並 ギャラリー工http://www.ga-kou.com

日程 5月6日~ 13日 11時~19時

私のいる日 5月6日9,10日 13日 の予定

なお2人展として イラストレーターたかちゃんこと 長谷川貴子女史が革の小物、アクセサリー類を展示します。

グリーンウッドワークの作品がどんなものかご覧ください。

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2009年3月16日 (月)

ナイフ作りの楽しみ

スプーンなど生木を材料にしてナイフで削って作るときにカービングナイフが必要です。

カーヴィングナイフは刃裏がないというか両刃になっているのでナイフを外側に返すことが楽にできます。

私は時間があればナイフを作り あれこれあたらしいことを試しています。

そんな中で楽しいのが柄をナイフの刃本体に付けて自分用にカスタマイズすることです。

最近は 専用の鋼板をネットで取り寄せてあれこれ作っています。

いろいろな木を柄に試しています。

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これらは教室の生徒さんへの販売用になるのではありますが。

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鞘も作りました。

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2009年3月 9日 (月)

フイゴ

刃物作りの時 これまではヘヤードライヤーの廃物利用でやっていました。金属のパイプをドライヤーの先に付けて火床まで延ばしてスイッチをいれればガーガーといやな音ながらもそこそこ良い感じに使えてきました。

最初から実はフイゴを使う予定でしたがなかなか作る時間などなくそのままになっていました。

ここにきてきちんとしたフイゴを作ったのですが、試運転の感じは、かなりいいものでした。

フイゴは生き物のように呼吸し、炭を起こしてくれます。そしてしずかですね。

数ある失敗のなかフイゴは成功例ですね。

しかもこのフイゴは縦型で、竹の反発力を利用して返りの動作を竹でまかないます。 ポールレーズとおんなじですね。

ちなみにこのフイゴ、材料代は1万円あまり、もし欲しいといわれれば3万円くらいになるでしょうね。

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1枚目 真ん中よりちょっと左の縦長の直方体の箱がフイゴです。

2枚目 フイゴで起こした松炭の様子、フイゴのストロークが入れ替わるたびに炎の区切れがあって 生き物のようです。

3枚目 フイゴの上部 ハンドルの部分は紐をむすんであってその上部にある竹に結ばれていてハンドルが下まで押し下げられると竹の反発力で今度は上に戻るようになっているのです。

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2009年3月 3日 (火)

削る楽しみ

グリーンウッドワークでは材料は生木です。

ここが一番の重要な点です。

前に削りかすをご紹介しましたが 削りがうまくいくと本当に気持ち良い削りかすが出るのです。

器はただひたすら木片を脚で駆動してロクロの上で何時間も往復回転運動させて削るのみです。

もしこの時このような作業があまり面白い作業でなかったらそれはつらいものであるに違いありません。

ところが実際は飽きることがなくいつまででも体力の続くかぎり削りたくなります。

もしこの時綺麗な削りかすが出なければ つまり刃物が木片にうまく当たっていなくてヒューヒューと気持ちよい音を出さずにがたがたいいながら粉のように削りかすが出てきているとしたら それはイライラを蓄積させるでしょう。そうなるともうこのロクロの作業はイライラの種以外のものではないのです。

シェービングホースでの作業もそうですね。

木片が生ですからつまり柔らかく 削る人にとって気持ちが和み さらにドローナイフでうまく削れるようになると その削ること自体が静かな快感であるものです。ですから 削り方の要領がわかってくると知らず知らずにその快感に浸りたくなりついつい時間を忘れて削ってしまうのです。

わたしはもちろん生ではない、つまり乾燥してしまった木を削ったこともありますがどうしても削りが大変で 少しなら良いですが たくさんはできないですね。

ですからグリーンウッドワークは 快感木工とでも表現しうる木工なのかもしれません。

ある女性が シェービングホースにまたがって生木をドローナイフで削っているうちに頭の耳の上の部分と後頭部が温かくなってきたといいました。

もしかしたら頭の良いマッサージなのかもしれません。

機会があれば脳の状態を医学的に調べて見たいものです。

もしグリーンウッドワークで木を削るときにイライラしたり汚い削りかすしか出ない場合、 それはグリーンウッドワークの道を逸脱しているかもしれません。

もう一度削り方が間違っていないかチェックしてみましょう。

Dsc01966Dsc01964 こうして見学にこられた方が初めて木をシェービングホースで削るのですが 慣れてくると黙々と削ることができるのです。

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あたらしい作業のための道具の準備

春になってから テーブルの脚や建築の柱などの角材を広葉樹の伐採して間もない、つまり乾燥していない生木から作るための道具類を準備してきました。

これはいわゆる鋸挽き製材とは異なる古い時代の製材法で 丸太を楔と大ハンマーで木取りしてさらにまさかりで製材して最後にチョウナをかけて仕上げるのです。

この春はこのやり方でテーブルの脚を製材して作る予定です。

Dsc01999_2 まさかりなど3本

Dsc02001 上の写真の真ん中のまさかり 刃の形が美しく端正でお気に入りです。

Dsc02002 上のまさかり 刃渡りが20cm以上 重さが3.5kgほどあり製材には威力を発揮しそうです。存在感が非常にありやはりお気に入りです。そうそうこのようなまさかりは出ないのではないかと思っています。

Dsc02004Dsc02003_2 チョウナ3本最後の製材の仕上にチョウナ掛けをして木の表面の調子を整えます。

このような道具で角材を作るやり方は現在の大型製材鋸が登場するまえには一般的に行われてきた古来的なやり方です。

生産性は落ちるけれども新ためてその意味を味わいながら春の作業に入ろうと思っています。

最近失敗続きで個人的にかなりがっかりしているのですこし休息して気持ちを入れ替えて次のステップに移行しようと思っています。

ご意見ご感想などお待ちしています。

メール midorinocraft@nifty.com

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2009年2月23日 (月)

削りかす

いま ポールレーズで大き目の器を挽いています。

最初の重さが12kgでした。重いので踏み込んで戻るのにかなり時間がかかりシャカシャカとリズミカルには削れません。

そして重いのでかなりくたびれます。

やっと外側をおえて器の内側を削るところまで来ました。

ふと足元を見るとこんもり重なり合った削りかすが妙に気を惹きました。

刃の当て方や 刃物の違いによっていろいろな削りかすが出るものなんですね。

あらためて 可愛いな、と見入っていました。

いずれその大き目の器もご紹介できると思います。

Dsc01998 左側は針のようにまっすぐで短い

真ん中は何度もカールしている

右のはカールが大きい。

もしかしたらきれいな器ができるかな、と期待している。

でもこんな削りかすがでるとそれだけで楽しいですね。

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2009年2月 7日 (土)

手斧などで削る 大きな器

前に少し紹介した 手斧で 今 大きな器を作っています。

楢の幹の一番地面に近い太い部分を材にしました。

削る道具は 手斧、ちょうな、丸ノミ等です。また 仕上には 槍鉋や生反り、そして 急遽自作した刃物を使いました。

Dsc01943 これはチョウナに短い柄をつけたもので小回りが効いて案外使い勝手が良いです。主に外側の中仕事用に使います。

Dsc01944 こちら 自作丸刃の手斧あるいはチョウナです。くぼみをほじるのにはもってこいの道具です。

Dsc01946 仕上や曲面のでこぼこを修正整形するのに使用します。

下の2本が自作で、なんと言うかボートに乗ってオールをこぐような感じで使います。今後この刃物使いはさらに広がりを予感させます。非常に難しくまた非常に面白いです。

ちなみに器はいま7割くらいできています。もう少しですね。

ご意見感想お寄せください。

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2009年1月27日 (火)

グリーンウッドワーク 情報交換のサイトを設けました。

グリーンウッドワークの実際的な情報交換のサイトを設けました。

グリーンウッドワークに関心がある、 またはじめてみようとお考えのかた あるいはすでに始められている方 このサイトに加入して情報を交換しましょう。参加は自由です。

http://groups.google.co.jp/group/satoyamamokkou?hl=ja

上記サイトに疑問 アドヴァイスなどあるいはイベントなどお寄せください。

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ラミネートフック

日本の刃物である地金と鋼の複合構造の刃物をいま盛んに試しています。ここではこの刃物をラミネートという世界的に通用する言葉で表現します。(ただ個人的にはラミネートという言葉の響きがなにか地金に薄い紙ほどの厚さの鋼をつけている印象を言葉から受けるので好きではありませんが、さらに私はラミネートではなくコンビネーションという言葉で英語圏の数人の人に言ったところ”ラミネート”だろうと修正されました、 いずれここらへんもきっちりしたいですね)。

このラミネートの刃物は世界的にも日本が優れており またこのような刃物を日常に使っているのはおそらくわずかで 日本だけかもしれません。

私達はこのラミネートの刃物をいま 器用の刃物である フックに適用しようと努力しています。この刃物の特色はやはり その削りの柔らかさと滑らかさと仕上がりの良さでしょう。

鋼は考えてみればばね=スプリングですから木のでこぼこにぶつかれば当然バウンドします。跳ね返ってくるわけです。もしこれが地金であれば鈍い跳ね返りになるわけです。

先週このラミネートのフック作りをしました。結果はやはり50%で、2本中1本がうまくフックになりました。しかもかなりきれいにできました。

温度管理 タイミングなどいい加減ではうまくいきません。ハードルが高いですね。

今後もすこしづつ前進していきたいです。

Dsc01920_2

制作の様子

Dsc01926

完成

Dsc01928 うまくコンビになっているでしょ?

連絡先

midorinocraft@nifty.com

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2009年1月25日 (日)

ウッドカーヴィング用丸刃手斧

木のカーヴィング専用の手斧を欲しかったのですがこれが結構良い値段で相当思い切らないと買えません。

なんとか予算の取れないなか 手斧を作れないかとあれこれ思案し、ついにこうなりました。できばえは上々です。

材料はツルハシです。ツルハシは鋼の鍛造の刃物のようです。とがった片側のほうをサンダーで削り落とし ヘラ状になった片側を使いますが このヘラの半分近くをさらにサンダーで削り落とします。あまりに長いので。

Dsc01918 そして赤めて刃先を好みの形にたたいて作ります。

あとはカーヴィングナイフの作り方と同様で、刃つけ、焼き入れ、焼き戻し 刃研ぎします。

焼入れと焼き戻しがうまくいけばきちんとした刃物になります。

Dsc01917

Dsc01922_2 刃先の角度と長さが適切ではないのか使い慣れるのに多少手間取りましたが 良く削れます。刃も長持ちしています。いま乾いた楢の木を試しに削ってみましたがぜんぜん刃先が痛まず良く切れています。

Dsc01923

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2009年1月24日 (土)

成功率3割=首位打者

先日チョウナの柄をスチームで曲げることを試しました。

本来の伝統的な柄の曲げ方が確実ではないし、もしかしたら立ち木の若枝のうちに紐などで縛って無理やりに曲げておいてそのまま数年して枝払いして柄の材料に使う、というのがあたっているのかもしれないとも思ったのですが。 私たちグリーンウッドワーカーなら椅子の後ろ脚の曲がりをスチームで曲げるのでその延長線上でできるかどうか試してみようというものでした。通常後脚は直径4センチ弱、そしてチョウナの柄は直径3センチ強、  勝算あり、と見込みました。しかし結果は芳しくありませんでした。スチームで曲げる以前に材にしたエンジュの材質自体に問題があることが後になってわかったのでした。けやきも用意しましたが そこまでたどりつきませんでした。曲げようとする円の曲がりがきついことと材の良し悪しが関係して散々でした。=がっかり

Dsc01909

本日 ロクロ用の刃物であるフック=ロクロ鉋を作るコースをしました。

通常の鋼の一体構造のフックではなく 地金と鋼の複合構造の刃物を作るコースです。これは鋼のみの単一構造の刃物に比べ技術と経験がさらに必要になり、ハードルの高いコースでした。

成功率は5割といったところです。2本中1本は綺麗に鍛接成功しました。5割の打率ですね。最後に実際に使ってみて試運転して見ましたが 参加者のSさんは大満足でした。良かった。

Dsc01921 Dsc01926

Dsc01928

このように物事はがっかりもあり そして満足もありですね。野球では3割打率があれば立派な首位打者でしょうからたまに失敗する私達は首位打者かもしれませんね。しかも失敗から貴重な知識を体験とともに学ぶのですから。  失敗に落ち込んでばかりではいられませんね。

これに加えて 今回私は 器等をロクロではなく手斧で削る、その 手斧を作りました。

Dsc01922 Dsc01924

作ったとは つまりある材料を流用して手斧に仕立て上げたのです。鍛冶屋仕事に近いものでしたがこちらは 言わばホームランです。今はとても満足しています。

後々詳しく報告するつもりですが。

がっかりから学び、 成功から喜びをうる。そんな感じですね。ひるまずがんばりましょう。

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2009年1月17日 (土)

自然塗料の作り方=タマゴとオイルの塗料

今回は木の食器、室内の壁 扉などに使える非常に手ごろな塗料の作り方を御紹介しましょう。

(特にこのペイントには名前らしきものがないようだということでタマゴとオイルの塗料というネーミングということです。)

イギリスの木工作家であるロビン ウッド氏のブログからの引用です。(了解を得ています)

よく北欧の住宅の外壁がペイントされていてさまざまな色に塗られていますが そのペイントのようです。

http://greenwood-carving.blogspot.com/search?updated-min=2008-01-01T00%3A00%3A00-08%3A00&updated-max=2009-01-01T00%3A00%3A00-08%3A00&max-results=24

写真がうまく載せられませんでしたがご覧になりたければ上記参照ください。

手作り塗料

私はもう何年もまえにエコ塗料というものを使ってみようと思い、さまざまな石灰系塗料やミルクペイントなど試してきました。

いま私のお気に入りの塗料はスエーデンの手工芸学校での講座を持ったときに教えてもらったもので、簡単に作ることができしかもすぐ使え値段が安く、匂いも良く、しっかり乾燥すると水洗できる利点があります。それは乳化亜麻仁油塗料です。

材料



タマゴ丸1個(丸1個とは白身と黄身の両方とも使うということです)



亜麻仁油(冷間圧搾で抽出したものが良いでしょう)





ジャムを入れていたビン(フタがしっかりしまるもの)
今回この塗料を今日から数週間前に作った器に塗るために作ったのですが、塗料の用途としてはこのほかに壁、窓、またドアーにも使うことができます。

作り方



タマゴを割ってジャムのビンにいれフタをしてしっかりと振ります。

タマゴのカラを計量カップにして亜麻仁油を4杯(タマゴ2個分)卵の入ったジャムビンに加え、良くかき混ぜます。




さらにフタをして良く振ります。




次に先ほどのタマゴの殻の計量カップで6杯分(タマゴ3個分)の水を追加しかき混ぜてからフタをしてまた良く振ります。

水の量は出来上がった塗料の濃さになりますので好みに応じてその量を加減してみてください。

この状態で無色の塗料のベースが出来上がったことになります。

このままで使うと木製品のシール材となり、私は個人的には木の器の内側をこれで塗ろうと考えていますが、また石灰塗料のシーラーとしても効果があります。



次に顔料を加えますがこれはスエーデンで購入した“ウルトラマリンブラ”という土を粉にした顔料です。(日本での顔料を調べるとすぐに塗ることができるようにさまざまな添加物が入っているものが販売されているようですができれば鉱物質以外何も入っていないものを選んでください)

イギリスでは画材やさんでこれらの顔料を買うことができ、私は“auro”というブランドを使ってきました。

もちろん皆さんが自分の顔料をお持ちでしたら 柔らかい石ならほとんどどれでも微粉末にして材料にすることができるでしょう、ちなみに私は近所でとれるオレンジ色の綺麗な鉱物を集めていますが、また黒い色の鉱物を集めていたりもしています。これは使う前にふるいで濾して乾燥させてさらに細かく砕いています。




この顔料はかなり濃いとはいいながらまさにほんのわずかな量でかなり使えます。パステルカラーにしたければ石灰を加えると良いでしょう。

さあ、市販の塗料のようにして塗ってみましょう。





20分もすると手につかない程度に乾いてきますが、まだ完全に乾いてはいません。



これまではこの塗料の長所でしたが、これからは短所です。

まず はじめに 乾燥ですが、手で触って乾燥しているように見えて実はまだ乾いておらず爪で簡単にはがすことができるほどなのです。乾燥にはそれなりに時間が必要でちょうど油絵の乾燥硬化に似ています。

乾燥時間は油の量によりますがおよそ12週間 から1ヶ月です。


ボイル油(亜麻仁油を処理して濃厚にたもの)は乾燥が速いのですが重金属が乾燥促進剤として添加されている場合があり、個人的にはじっくり乾燥を待つ普通の亜麻仁油を選びます。
乾燥すると非常に丈夫になり、私の朝食用の器は毎日水洗いしていますが6年たってもまだ綺麗です。

この塗料の良いところは使い込むほどに味が出てくるのに対し、市販の塗料を塗ったものは塗料がはがれたりしますが、とくによく手が触れた部分には程よい艶が出てくるのです。


塗料自体は冷蔵庫で保存すれば1週間ほどで変質してしまいます。

私たちが普段に使う塗料に比べてぬりむらが出やすく、不安定といえばその通りで、私は個人的にはこの点がすきなのですが反対意見の人もいると思います。

壁を塗る場合、大事なことは一回で壁の1面を塗るだけの塗料を作るようにしますがこれは もし途中でなくなるようなことになると 改めて調合しなおすと色調が変わってしまうのです。ですから必要量より多めに一回分をつくることです。

一個のタマゴで扉の内外をぬって多少余るほどの感じです。
この塗料で塗ったものの中でお気に入りのものといえば白い石灰の塗面の上に塗ったもので、その調合はうんと薄くし、地元の黄土色の顔料を材にし、石灰塗料の上にスポンジでなすったのですが、その跡がなかなか良い感じになりました。

乾燥後は艶があるともないともいえないもので、もし艶を出したいのであれば乾燥後表面に顔料抜きのピュアな亜麻仁油を薄く塗ってください。

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2009年1月14日 (水)

薪ストーブの薪作り

我が家の薪ストーブは廃物になるボンベを流用したボンベストーブです。

これまでのこのボンベストーブにはストーブの上にヤカンをのせる場所がありませんでした。

そこで今日すこし時間をかけて新製品を作りました。つまりヤカンを乗せられるストーブを作りました。

どういうわけかたきぐちを下にするつもりが上につけてしまいました。

どうしよう、、、。でも試してみよう、ということでとりあえず取り付け、試運転してみました。

扉を上につけたためにかえって懐の深いストーブになりそれなりに良いかなと感じています。

ヤカン乗せにはサツマイモの入った小ダッチオーブンを乗せました。30分もすると良いにおいが部屋に漂い始めます。悪くないですね。

さてそのストーブのための薪ですが、忙しい人の例にならって私もほとんどこの冬のための薪を1年前に準備できませんでした。

でも木工ででるハギレはそこそこためてあるのです。そしてこのボンベストーブの薪の大きさは長さ20cmあまりあれば充分でかなり省エネタイプです。火をたき始めるとすぐにストーブの表面が200度近くあがり小回りが効くのでいいです。私の住まいは神奈川の丹沢の端っこで多少寒いですが 言い方をかえればあまりきつい寒さではありません。こんなストーブと小さな薪で事足りるのです。

本当は木工で使おうと思ってとっておいた木もこう寒くなるとそんなことは言っていられなくなり じゃんじゃん薪にしています。

Dsc01906_2 これが今日作った新製品

Dsc01873 Dsc01874

もうこのカエデの仲間はこの時期になると水を吸い上げています。

(これはこの木の持ち主が自分で枝を払ったのであり わたしがやったのではありませんので誤解のないように)

Dsc01887 Dsc01890

Dsc01875 あたらしい材が少しやってきました。今年はすこし椅子を作ろうと思います。

Dsc01902 これはクヌギ。うすく板状にチェーンソーで挽いて平皿をロクロで作る予定です。

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2008年12月22日 (月)

チョウナ= Japanese style adze

チョウナ、名前ぐらいは聞いたことがあると思いますが 実際に実用として使っている人はわずかでしょう。

かつて製材のノコギリが導入される以前、チョウナは柱や板材などの表面をはつって処理するために使われていた手道具です。

なぜか英国のこのタイプの斧はアッツ(adze)といって日本のチョウナとは多少異なります。

写真がなくて恐縮ですが アッツは柄の差し込み方が鋤や鍬のように刃に対して直角になっています。しかしチョウナは写真のように柄自体が曲がっていて差込は刃物にまっすぐに差し込まれているのです。

 Dsc01781_2

Dsc01783 Dsc01789

贔屓目で言うのではないのですがどうもチョウナのほうが使いやすいですね。両方使って試してみたのでそう感じました。

曲げた木を差し込んであるほうが柔軟性があり疲れない木がします。コントロールもしやすく感じます。鋤鍬がアッツと同様の柄のスタイルであるのになぜチョウナのみ曲げた木なのでしょうか?もしかしたら大昔の縄文時代からこういった道具の取り付けはチョウナのようなスタイルでやったのではないでしょうか?

つまり木を曲げてその先端に石器を挟み込んで固定する。

これって可能性がない話ではないと思いますが。

ついでにもう一つもっとコンパクトなものもあります。

Dsc01784 Dsc01785

これは器を挽くときの下ごしらえに使っています。

Dsc01787 Dsc01788

Dsc01786

この冬 このチョウナの柄を曲げて作ろうと思って今プランを練っています。

柄の材は エンジュと 欅です。

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シュリンクボックス その

あれからいくつか同様のシュリンクボックスを作りました。乾燥して良い艶が出始めています。ナイフ削りで仕上げるには 荒削りでできた削り後をつまりでこぼこになった山の部分だけを削って徐々にでこぼこを平にあるいはスムーズにしていきます。

ナイフで削った面は艶があって独特の鈍い艶が出るものです。もし 材料となる広葉樹の枝をもらうことができるのでしたら是非試してみてください。

Dsc01790 Dsc01792

Dsc01793 右の写真の作品はかなり仕上削りをみっちりやりました。乾いてきて良い艶がほんのり出ています。写真に出ていると良いのですが。

Dsc01795

Dsc01796Dsc01797 Dsc01798

右の3枚はフックです。壁に留めて衣服などかけるものです。これはちょっとした枝があればできると思います。ナイフの使い方の練習にはもってこいですね。

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2008年12月15日 (月)

シュリンクボックス

シュリンクボックス=縮む箱?

何のことやら、、、。

これはつまりDsc01775 こんな入れ物です。真ん中より上の部分がフタで下側が本体になった円筒状の入れ物のことです。

どこが縮むかというと、つまりこの本体の円筒状の下の底の部分のことなのです。底に丸い乾燥した円形の板を本体にはめ込んで本体が乾燥して縮んで取れなくなるということなのです。さまざまな小物を入れるのに良いです。

今回はこれを解説しましょう。

材料となる木はもちろん生木です。公園など木の枝うちをしたものが使えると思います。

太さは4~6cm程度で できれば始めはまっすぐな目の通ったものが良いでしょう。長さは30~40cmあればO.K.です。

木の種類はできればキメの細かい桜やカエデ等が良いでしょう。もしそういったものが手に入らなくても手に入る木でとりあえず試してみてください。案外良いものができるかもしれません。

Dsc01689 Dsc01690 直径4cmほどのカエデです。こういった太さの枝木ならどこででも入手できそうな感じですね。

これを長さ30cmほどに切ります(写真では都合上20cmほどになっていますが作業上は30cmほどにしておいたほうがラクです)。

木口を見てください。年輪の中心の部分=ピスが木の中央にあるものの方がいろいろ良いと思いますが、極端にずれていなければ多少の方よりは問題ないでしょう。試してみてください。

Dsc01691

理想的ですね。ピスの位置が。ちなみにこのピスの位置はこの枝のたたずまいに深くかかわる場合が多いようです。真ん中にピスがあるものは立ち木の時にたいてい垂直あるいはそれに近い角度で立っていたものでしょう。

最初の作業は底板作りです。なぜ最初に底板を作るかというと もし最初に枝木に穴をあけてから底板を作ると 例えば何かの都合で穴あけ作業の後に底板を作るまで時間が空いてしまうとはめ込むのが遅くなり乾燥収縮してしまうと困るからです。あせりますよね、乾かないうちに底板を削ろうとすると。そこで最初に底板を作るのです。

底板には乾燥した厚さ5mm程度の薄板を使います。やはり材料には広葉樹が良いです。杉等柔らかい材だとかえって削るのが難しいと思います。簡単に入手できないとなれば身の回りを見渡して探してみてください。高々直径2cmあまりで 厚さ5mmあまりのほんの少しだけです。もしかしたら 粗大ごみに出してしまいそうな 洋たんすの引き出しなんか使えるかもしれません。

さてこの底板の寸法ですが これは シュリンクボックスの本体にあける穴の直径と同じです。ここでは24mmにしておきます。ですから底板は直径24mm プラス1mm余裕を持った直径26mmの円盤にします。糸鋸を使っても良いし いい加減にノコギリで切ったものをナイフで綺麗に円形に整えても良いです。

円盤ができたら 次は その断面形状を台形にします。つまり上下のどちらかを削ってなんというかフライパンとか土俵のような形にします。

Dsc01709 Dsc01710

Dsc01711

こんな感じです。

さて次に材料の枝木に穴をあけます。穴の径は先ほど出した24mmにします。

ここでは穴はクリックボールであけます。このためあまり直径が大きいと穴あけが大変になることと枝木を固定することがやはり大変なのでこれぐらいの寸法で精一杯だからです。もし頑丈な万力があって電動のドリルがあればさらに大きな穴をあけることができるかもしれません。枝の太さよりも枝自体は1cm以上余白ができるようにしてください。

Dsc01699 穴あけの作業の道具

クランプ2個、固定用ブロック(中央がV字になったもの)4つ、布切れ、ドリルビット24mm、クリックボールなどです。

最初枝木の中央に鉛筆で印をつけます。ドリルの先端を刺すためです。次に枝木に布を巻きつけます。これは固定の際の緩衝と滑り止めです。

次に固定用ブロック2つをセットし、ここに先ほどの枝木を乗せさらにその上にV字ブロック2個をセットします。次にこのブロックにクランプをかましてしっかり固定します。

さ~、ドリルで穴をあけます。この時穴がまっすぐ進むようにガイドをします。つまりまっすぐな板などを横においてガイドにしその線を基準にしてあけていくのです。

Dsc01700 Dsc01701

Dsc01702 向こう側に鏡をおいてそこに映るガイドとドリルの角度を確認しながら なおかつドリルはまっすぐ枝を貫通するように開けていきます。もし誰か手伝ってくれる人がいればこのガイドの板とドリルの刃が平行になっているかどうか横から確認してもらっても良いでしょう。こうして枝木とドリルの刃の水平は鏡やお手伝いの人に見てもらいながら方向性は自分でまっすぐに保ちながらあけるわけです。深さは7~10cmほどあれば充分です。あまり深くあけすぎると上フタになる部分が使えなくなりますからあまり欲張らないほうが良いでしょう。

Dsc01704 あけ終わったらメジャーなどである程度正確にその深さを確認しまた穴の開き具合をよく見て どちらかに傾いていないか見ておきましょう。傾いていても失敗ではありません。外皮を突き破って途中でドリルの刃が飛び出してしまったら、あるいはスレスレに薄くなってしまったらその部分よりすこし下の所までが使えるので大丈夫です。深さはメモしておきましょう。

つぎに底板を取り付けます。

底からおよそ1cmほどの穴の内側に鉛筆で線を引きます。ここにナイフや彫刻等で溝を掘ります。深さは1~2mmほどで大丈夫です。

最初に作った底板を持ってきて寸法を決めていきます。先ほどの段階では直径が26mmほどあるはずです。これを少しずつ慎重に削って直径24mmにしていくわけですが、先ほどあけた穴にこまめにあわせながら削りましょう。底板は断面形状が台形になっていると思いますがそのまま26mmの直径から25mmに落とし台形の下の角を尖らせておき、その25mmほど、実際に穴にあわせるとまだわずかに当たる程度になってくる状態ですこし角を削り合わせてみて入りそうになったら、さていよいよ押し込みます。

この時押し込みように木の細い棒と軽いハンマーを用意してください。

まず底板を立てて穴にあわせ、先ほどの溝に底板の一方を合わせて 少しずつ寝かせていき後はハンマーで軽くたたいて入れるのです。微調整には細い木の棒とハンマーでします。まだぎちぎちに固い上体ではフタの寸法が合っていないので削りなおしてください。案外軽く入るほどで大丈夫です。

Dsc01713 Dsc01714

Dsc01715

次にノコギリで本体の上の部分を切り落としたいところですが、まず手斧で大まかにフタの上部のくびれを削ります。

Dsc01707 写真のように木口を手斧で削らないと切り落として短い状態で斧を使うことは危険であり また非常に

やりにくいのであらかじめ削ってから切り落とすわけです。

次に本体部分と上部のふたの部分を切り離します。この時最初にドリルで穴をあけたときの寸法を思い出して その部分できってください。うまくいけばぴったりいくはずです。またもし多少ずれてもナイフで削れば大丈夫でしょう。

こうしてフタと本体が準備できました。本体のほうはほぼ準備完了です。底板もセットされました。フタのほうがまだもう少し残りがありますので作業を進めましょう。

まずフタの内側に多少の空間を作るのであれば最初の穴の寸法である24mmより1cmほど小さい15mmほどのドリルであなを15mmほどあけます。これは本来最初のドリル穴あけ作業の段階で一度にやっておいたほうが本当はやりやすいのですが。

Dsc01776 Dsc01777

2つのフタ=左のフタはベタ、右は空間を持ったもの。

この空間があると小さなスプーンを中にしまっておいたときに取り出しやすいのです。(つまりフタは本体の中に差し込まれる重なり部分がありあまりスプーンが長いとふたがあたって閉まらなくなるのです。そのためフタの内側にスプーンの高さを見越して空間を作る、ということです)。

Dsc01778 Dsc01779           

Dsc01780 もしスプーンをいれなければフタの小穴は必要がないかも知れません。

たとえばポプリのような使い方

フタにドリルで穴を少しあけたら次に本体の中にフタが差し込まれるように差込を作ります。

本体の穴は24mmですから同様の直径の円をフタの内側の円と同心円状に書きます。次にはこの円に沿ってフタの差込を削っていくのです。もしフタのこの部分の削り取る部分が大きい場合にはノコギリで切れ目をいれてかきとってもいいでしょう。

Dsc01719 Dsc01722

Dsc01723 Dsc01724

ここらへんまで削ったら次にマジックと水道管のソケットのようなものをつかってでこぼこを整えます。

Dsc01726 Dsc01727

ソケットの内側にインクを塗り、これをフタの差込の部分にこすり付けて色の付いた部分をナイフで削ります。これを何度か繰り返し均一にしていくのです。Dsc01729

なんども本体とフタを合わせて少しずつ入るようになっていくと思います。まだきつい程度にフタが入る程度まで寸法があってきたら無理に押し込まずそのままにして次の作業に映ります。

本体の上端の内側の角を面取りし、さらにフタの先端の差込の外側の角を面取りします。これでもう一度本体とフタをあわせてみてフタがあまり無理なくしまるようであればこの部分は終わりにしますが、もしまだきつければもう一度本体側の今度は先ほどの面取りした部分より下側をナイフなどで多少削ります。

多少きつい程度(無理に押し込んで本体側が割れない程度)で乾燥させて様子を見ながら調整しましょう。

さて 容器としてはこれまでの作業で使うことができます。残りの仕事は自分の好みに応じて好きに削ることです。案外てっぺんの部分をうんと小さく作ると 何か大きさがつかみやすくなり 良い感じになる気がします。

もちろんナイフで削って仕上げてください。乾くと削り跡がぐっと味のあるものになるはずです。

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2008年12月10日 (水)

青森の森の民 その3

そうです。たとえ森が目の前にあってもグリーンウッドワークの方法論がわからないと目前にある素晴らしい材料を生かすことができず、ただ野積みにされて朽ちるのを待つのみなのです。

グリーンウッドワーク休暇として1週間をせまいわが工房で体験した”グリーンウッドワーク三昧ウィーク”には彼等青森の森の民にもそして私にも意味があったのです。

1週間みっちり生木に触れてかなりくたくたにはなった彼らではありましたが胸膨らませて森に帰っていきました。

私は今回の集中講習によって新たな講習の形が成立しうる事を確認しましたし、受講者にとって何が難しい点であるのかも少しわかった木がしました。

距離が遠くて毎週末通うことはできない、そんな時間は取れないという方、でももしだけど1週間、いや3日間なら休みが取れるという方、そういう条件が揃ったら”グリーンウッドワーク休暇”に来て見ませんか。

宿屋はここには1軒だけあり素泊まりできます。朝食、夕食はここでご一緒できます。

スプーン、スプーン用刃物作り、スツール、椅子、器などあるいは小枝を材料にしたツリーン=木工小物を楽しむことができます。

これはあたらしい旅行、休暇、リフレッシュの形ですね。

Dsc01631 Dsc01554

Dsc01533

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2008年12月 9日 (火)

青森の森の民 その3

こういった手作業は概念上のあるいは理論上の出来事ではなく あくまで実技なのです。つまり最初にナイフの削り方をあれこれ口頭で説明して続いて実際に作業を見せても、その伝えたいことを実際に各自が手で、あるいは体で覚えるのには時間がかかるのです。一見すると簡単に見えることも実際にやってみるとちっともできない、というようなことになり、それがフラストレーションにもつながりうるのです。

しかし 一度覚えてしまうとそれはその人の体に溶け込んでいくのです。ですから最初うまくできなくてもがっかりすることはないのです。何度もやっているうちに必ずできるようになるのです。考えてみれば赤ちゃんが生まれてすぐ歩けないように、そして大人になってからもまだ歩くことができないという人がいないように必ず習得できるものです。

Dsc01514 最初に手のトレーニングをかねて作ったフック(壁に固定して使う引っ掛け)

Dsc01517

翌日のスプーン作りの様子時間がかかる作業でした。黙々と一日削りました。

Dsc01521 Dsc01523

出来上がったのがこれ等のスプーン どこか自分のイメージ通りに行かない、という感想のようです。

Dsc01620 Dsc01623

最終日に仕上の削りをしました。かなりナイフ使いにもなれ形にもセンスを生かそうとするゆとりが出てきたようです。

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2008年12月 7日 (日)

青森の森の民 その2

1週間の研修はただスプーンを作るにはかなり長いようにも思いますが、最初に書いたようにスプーン作りを核にしながらグリーンウッドワークのことを一通り体験してもらいそれなりに中身の詰まった1週間ではありました。

この研修の中でも多少異色の観があったのが スプーン削りに使う刃物を作ることです。わたしのところではスプーン作りにはカーヴィングナイフとツーカカムを使っていますが、この2つの道具は身近に簡単に手に入れることができない道具です。こういった道具を自作することは道具に対する洞察力を一気に深めることができる点からも 今回のコースに取り入れました。

参加者の”森の民”の若者はなれない手つきながらもきちんとした刃物を作り上げ 最後のカリキュラムであるスプーン作りをその刃物で成し遂げました。

刃物を作り、焼き入れ 焼き戻しし、柄をすげ、刃を研ぎ、さらに革の鞘をつけました。これには実際2日半費やしましたが、その時間と努力は比較にならないほど大きなものであると感じました。Dsc01535_2

Dsc01530 Dsc01531

Dsc01542

刃物の製作工程

Dsc01593 Dsc01598

Dsc01604 鞘=シース作り

革の材料を刃物に合わせてそれぞれが作りました。細かい作業でありました。意外な才能がある人がいるもので、非常に革の縫い合わせがうまくしかも丁寧な人がいました。

Dsc01612 柄の部分は時間がなくまだ仕上がっていませんが 良くできました。

お疲れ様でした。

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2008年12月 6日 (土)

青森の森の民 その1

3人の若い森の民が青森からやってきました。1週間の日程でグリーンウッドワークによるスプーン作りの研修に来ました。

何回かに分けてご紹介します。

スプーン作りがメインではありますが、一通りグリーンウッドワークのさまざまな局面を見ていただきました。実際は日程の中ほどで屋外作業として 玉切りにした桜をフローなど簡単な道具を使って割っていき、続いてチョッピングブロックで荒削りして さらにシェーヴィングホースにまたがってドローナイフで形を整え、さらにポールレーズでスピンドルに挽く作業を体験してもらったのです。

玉切りにした丸太がわずかな時間のうちに椅子のパーツに変わっていくかを目前で確認するのは意外なことであったと思います。

丸太を裂く作業の際にはやはり熱心にメモをとり 夢中に木を裂いていました。

Dsc01551 朝食風景

旅館は予算の関係で素泊まりなので朝食は我が家で準備しています。

Dsc01555 Dsc01557

Dsc01562

丸太をこのように裂いて材料にできる、ということを覚えれば材料の選択肢が広がり、また身近な木が材料になる可能性が出てくるのです。

Dsc01579 Dsc01589

さらに小割にします。

この日の夕食は我が家でカレーを食べました。Dsc01618                             

  

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2008年11月28日 (金)

ナイフのケース シース また 小物 

Dsc01504 ここ最近 ナイフのケースのことを考えていましたが 2,3 試作をしました。

通常 ナイフのケースはシースといい 革で作るのが一般的であろうかと思います。最初革は分野違いでもあり 椅子のシート材につかう樹皮の皮で編んでみたのですが、かわいいのですが ちょっと使いにくい感じがありました。そこで思い切って革のものを作りました。あまりうまくありませんが それでもある程度の満足をうるものが案外簡単にできることが確認できました。

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このシース作りは楽しいものであります。

でもこれに飽き足らず今度はコストのかからない木で作る事を試しました。これまで何度も登場したカエデがいくらかあまっているのでそれを材料にすることにしました。

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最初の作品 細いナイフ用です。

Dsc01494 Dsc01493

第2作目。少し太目、柿渋少し塗りました。

Dsc01495 Dsc01496

第3作。少し作り方を変えました。なんかイカみたい。あるいはPケース?

Dsc01497 これ等のケース、すこし大変ではありますが でもなんかかわいい感じでとっても気に入っています。いかがでしょうか?

さらにこのほかにも

Dsc01499 こんな計量スプーン(案外小さい割りにたいへんです)。

さらにDsc01501 こんなスプーン

そしてついでにこんなフックを作りました。これもかわいいです。

Dsc01502

ナイフワーク、面白いですね。

皆さんもいかがですか?

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2008年11月25日 (火)

スプーン作り教室 栃木

じつは スプーンは日常使いの道具でありながら その形を実際に自分で削りだそうとすると大きな戸惑いを生じるものです。つまり良く知っているはずなのに いざ削ろうとすると案外どこを削ったらいいかなかなか見えてこない、そしてスプーンについて自分があまりよく知らないのだと感じるのです。

私の教室では スプーンを削るにあたってある決まった形や デザインがあるわけではなくまた型紙のようなものを使うわけではないのです。ですから あらかじめ材料に引いた線に沿って木を削るというやり方ではありません。参加者の皆さんがそれぞれの頭の中にあるイメージを手に持った生の木に見ながら木と対話しながら削っていくのです。

まして材の木は 製材された角材や板材ではなく、ほとんど生の枝打ちされた外皮のついた状態のまさに枝そのものなのです。ここがグリーンウッドワークの醍醐味でもあります。

Dsc01423 はじめて手にする手道具など 最初は戸惑いもありましたが徐々に慣れてきてすこしずつ自分のペースで作業をしているようでした。

最初は怪我防止、ナイフの使い方などから始まり少しずつ形になり始め、夕方ごろにはもう仕上の作業に入りました。仕上の段階では削るごとにかわいさが増してきてどんどんかわいくなってくるのです。時間を忘れて没頭できる作業ですね。

本来一日で終了するものではありますが 今回は引き続き翌日に仕上をしました。仕上削りはきりがない作業でもあります。

みなさんこの教室の間はなかなか普段体験できない時間と手のくたびれと労力の結実を得て 最後にプリンを自作のスプーンでいただいたのでした。

お疲れ様でした。

Dsc01430 Dsc01457

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2008年11月20日 (木)

スプーン作り おまけ

一通りスプーン作りをおわり、 そういえばホルダーがあると良いなと思い ここにご紹介します。

作り方は簡単、作業時間も短いものです。

Dsc01223 このデザインのホルダーは欠点として壁にネジで留める点です。つまり壁に穴をあけることになる点です。                         

だけど こうやって自作したスプーンがきちんと並ぶと、どうですか結構様になっているでしょ?        

以前にスタンドタイプのものを試作していますが こちらは デザイン上まだ未完成です。ですからご参考までにご紹介だけしておきます。

2008_picture_of_the_spoons_002 このホルダーは乾燥の工程をはさむために案外日数がかかります。それに倒れやすい。

まず 枝木を半割りにします。ドローナイフで外皮を削り取ります。

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その材料に穴をあけます。穴の大きさは21mm程度。穴と穴の間隔は7.5mmほど。大きいスプーンには10cmが良いでしょう。

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穴の一列は材料の中心ではなく多少前側にあけます。

壁に固定する側を平らに削ります。

Dsc01473 平らな台の上において鉛筆で線を引きます。その線を基準にしてドローナイフで平に削るのです。

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Dsc01480 このようにあけた穴ぎりぎりに削ります。

Dsc01482 ナイフで形を整え 自分の好きなデザインに加工します。

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どうです、こんな感じに出来上がりました。スプーンもホルダーにかけられて満足顔ですね。

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2008年11月19日 (水)

スプーン作り その3

さあ、いよいよきました。

手斧で枝をバコバコたたいてスプーンの荒削り作業をするのは楽しいものです。図面や型紙がないその場の行き当たりばったりで形を作っていくのですから。

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わかりにくいけどここが多少カーヴしています。このカーヴがスプーンに使えますね。

Dsc01322 薄刃の斧で割ります。

Dsc01324 さっそくバコバコ。こまかい作業の時には手首を体につけて手首だけで軽く削っていきます。

Dsc01329大きな形を削ります。ナイフだと大変だけど、このかわいい手斧だとラクチンです。大きく削るところはなるべく手斧に任せましょう。

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Dsc01343 

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つぎはナイフです。もう手斧では削りにくい場所はナイフで削ったほうが無難です。手斧では思いがけず深い削り跡が残ってしまい 後になってから苦労するのです。

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いろんな削り方があるもので 初心者にはちょっと危ないものもありますが、とにかくこんな風に削ります。

Dsc01359 全体の傾きや捻じれなど確認修正しながら削ります。

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Dsc01372 こんな感じでボールをツーカカムで削ります。ボールの内側が削られてくると一気にスプーンらしくなり 全体の感じがつかめてきます。さらに全体を見て不要な部分を削ります。Dsc01397

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     Dsc01399                                                ときにはこんなこともして形をチェックします。”ふんふん、良い感じ!”

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Dsc01405

さ~、もうこれで第1段階 終了です。

一休みして お茶飲んで、手を洗って来ましょう。

仕上

仕上はデリケートな作業です。出っ張りや ささくれなど違和感を取り除く作業です。

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ちょっと気分と場所をかえて 音楽など聴きながら軽い気持ちで削ると良いかも。

Dsc01411 ここまできたら次は オイルです。私は削り終わるとすぐにオイルを塗ります。

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ぶどうの種油=グレープシードオイルを指につけて直に塗ります。あとでティッシューで余分をふき取ります。

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 どうです、こんな感じになりました。

良いでしょう?

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2008年11月17日 (月)

スプーン作り その3 前置き

スプーン作りその3は やはり写真をメインにしてご紹介します。その3では斧とカーヴィングナイフ、ツーカカムを主に使ってスプーンを作ります。

その前にあらためて すこし斧と チョッピングブロックのことを説明しておきましょう。

Dsc01302 チョッピングブロックとは材料の木片を整形するときに使う いわばまな板です。立った状態で作業するようになっています。上端の高さは腰高です。

しゃがんで作業するものより安定性や作業性が非常に向上して使いやすいものです。最初の写真のものは欅の玉切りにならの木の裂いた脚を3本穴に突っ込んだものです。3本足という点が一つのポイントですね。欅はたとえひびが入ってもパッカリとは割れないきです。ですからこういうものには向いた木です。もしなければ 桜やそのほかの広葉樹でも良いでしょう。針葉樹ではちょっと不向きだと思います。パッカリ割れてしまうかもしれませんから。

脚には多少曲がった広葉樹を裂いて削ってください。

そうして曲がりを外側にするとちょうど良い感じになります。

Dsc01303 そのほかには このような広葉樹の枝別れのところを使うことです。これは直径が小さいですがこの程度でもかなり使えます。もし3つ股がなければ 2股でもいいです、つまり二股にもう1本脚を追加して3本にすれば使えます。

もしこれもなかなか手に入らなければただの丸太の玉切りを地べたにおいてチョッピングブロックにして使ってください。

友達やご近所の人などに"良い材はないかな?”などと話しておいたら きっと良い情報が入ってくるかもしれません。そしたらそのときに良いものに作り変えましょう。 案外忘れたころに良い情報が入ってくるかも知れませんよ。もちろんチョッピングブロックで作業している様子を実際に見てもらうとアピールするものが格段と強烈になりますので 話だけではなく目の前で見せることが重要ですね。

さて斧です。

Dsc01304 これ等はもち手の短いタイプの手斧です。最初の3本は元はDIY店の園芸品コーナーなどに売られている斧です。柄を挿げ替えて使いやすくしてあります。

Dsc01307 こちらは柄の長い斧です。下はスエーデンのグレンスフォルシュ製のトリミングアックス、上はアメリカ スタンレー製で、柄を挿げ替えてあります。

グレンスフォルシュ以外の斧の柄は曲がっています。このような柄の形状の方がトリミングには使いやすいのです。

今回スプーン作りに使うのは上の写真の右のかわいい手斧です。

このようなチョッピングブロックとトリミングアックス(手斧)をコンビで使うことで作業性がかなり飛躍的に楽になります。ぜひ取り揃えてください。スプーン作りのみならずさまざまなグリーンウッドワークの作業のベースになる道具ですので。

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2008年11月16日 (日)

スプーン作り その2

さて、

今回は もう少し簡単な道具を使って作るスプーンです。

主な道具は スプーンカーヴィングナイフ、ツーカカム、鋸などです。

前回文章ばっかり多くて飽き飽きしていると思いますので なるべく写真を中心に説明していこうと思います。材料はまっすぐで曲がってはいません。ナイフでの作業が大変な部分を鋸できっています。

Dsc01273 Dsc01274

鋸で長さより長めに切りました。木口に割れが入っています(鉛筆でわかりやすく線を引いたところが割れです)のでそこに割りの口を入れます。

Dsc01277 Dsc01281

材の柄のほうの木口からナイフで割って柄を作ります。鋸目より多少少な目に割を入れます(こうすると縦引きをしなくてもいいのです)。

Dsc01282Dsc01283 Dsc01287 

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ボールの周りを鋸で切り落とし、さらにボールと柄のの境めあたりに傾斜の分の深さに鋸目を入れます。

Dsc01285 ボールの先端の下側を鋸で切り落とします。

Dsc01287_2 ボールの上端、柄など大まかに削っていきます。

Dsc01288 ボールを平らなものに押し当てて基準線を引きます。

Dsc01289 Dsc01290

Dsc01291 Dsc01292

だんだん形になってきました。

Dsc01293

Dsc01295ここまできたらあとは仕上です。

Dsc01296

きょうはスプーンの仕上をかみさんにまかせて もう一つの仕事である器挽きをしました。

柿の木です。

Dsc01301 こんな感じ。

ところが落ちがあります。まずスプーンは今ひとつツーカカム使いが未熟なかみさんはスプーンのボールの内側を削りそこね売り物になりません。

器は 外皮の残りを削るとあまりに小さくなるためにあえて外皮を一部残したまま仕上げました。こんなに良い目なのに。これも売り物になりませんね。

自分使いにします。

Dsc01300 

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2008年11月14日 (金)

スプーン作り その1

さて これまでいろいろ準備して来ましたが いよいよスプーン作りの実際に入ります。

今回は 材料としてまさに理想的な生のカエデの枝が入りましたので これを材にして始めたいと思います。

Dsc01225 このように自然に曲がったかえでの枝の部分が格好の材料になります。

ただしこの曲がった部分に節などないものを選んでください。

この枝は直径7cmほどです。鋸で両端を切り落とすときには多少長めに切ってください。

1.半分に割る

まず半分に割ります。大事なことの一つは年輪の中心です。半分の線に年輪の中心が来ているように割るのが理想的です。割ってしまった2本が大まかに等しく2つに割れるのが一番良い割れ方です。

Dsc01228 今回の材は多少芯とずれてしまいましたが 長さがあまりないので、つまり短いのであえて割ってみます。うまく割れると曲りなりに2等分に割れるはずです。道具は写真のようなナイフで口を作り 薄刃斧と木ハンマーで割れるはずです。

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Dsc01231

うまく割れると写真のようになります。使うのは上の方の半分です。

Dsc01232 Dsc01233

このように自然に曲がった枝は木の目自体が曲がっているのでスプーンに加工しても削りすく また面白い目が出るものです。

2.スプーンのイメージを材と相談して決める

Dsc01234 見てください、この枝は少し曲がっています。私は木のこのような曲がりをそのまま生かすのが好きなので木に引いた線のような形をイメージしました。(通常自分一人で作るときにはあまり線は引きませんが ここではわかりやすいようにと線を引いていますのでご承知ください)。

3.荒削り

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スプーンのボール(丸い部分)の付け根の下に鋸で切れ目を多少入れます(私は多くの場合斧で叩き落していますがここではやはり初めての人にできるように鋸を使っています)。この切れ目を谷間にするように左右から削ります。もし小型の手斧を持っていましたらこの作業は簡単ですね。もしなくてもナイフで削っていくことは思ったほど大変ではないと思います、生の木ですから。

ここで小型の手斧の使い方をごく簡単に説明しますが、まずこの刃物は実際はもっと長い柄がついていましたが、手斧の柄に付け替えています。

手斧を持った腕のひじはからだの脇につけて離さず、手首から先だけを上下に動かすようにして軽くはつるように木を削ってください。その際中指か人差し指を刃物を動かす運動の中心にするようにして使うのです。

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このほかスプーンのボールの先端の下側や柄の余分な部分などこの小型の手斧ではつると非常に楽ではあります。ただしここでもナイフで削ることもできます。この時削ってはその形をこまめにチェックして自分のイメージを確認しましょう。一気に削ろうとせず、全体を見ながら削るのです。自分が気に入らない部分をあるいは余計だなと感じる部分を削り取っていくことです。

大きく木を削りとる作業は一応ここらへんで終えて、手斧を傍らにおいておきます。場合によっては再度手斧を使うこともあります。あまり手斧での作業には深入りせず少し太めの状態でやめます。Dsc01244

次にはいよいよナイフで削り始めます。先ほどと同様にまず大きく削る必要のある部分を削っていきます。自分のイメージと手に持った材木を見ながら少しずつ違和感のある部分を削りましょう。Dsc01247

これくらいまで削ったらだんだん削りのスピードが遅くなりどこを削ったら良いかわからなくなるときが来ます。そうしたら

次の段階です。ボールを削りましょう。

4.ボール削り

まず準備としてボールの水平を出します。やり方はボールの面を下にして鉛筆などで線を引くことです。この時もちろんあてがうものは平らでなくてはなりません。そしてボールの角度を決めます。平たい器用のスプーンは角度が平に近く、深皿などあるいは汁物に使うスプーンは柄とボールの角度がある程度ないと使いにくいものとなります。

Dsc01250 引いた線のところまでナイフで削り落とします。この時最初にボールの外側の線の部分を最初に面を落とすように削ってください。ボールの内側はどの道ツーカカムで削りますのであまり神経質になる必要はないでしょう。

さてツーカカムです。片手に握って握力で削ります。なれないとちょっとやりにくいかもしれません。気を付けるのは親指です。ツーカカムが勢い余って親指を怪我しないように削り幅は親指まで来ない程度、そしてあまり強い力で削らないことです。もう一つ始めての方はタオルや軍手をして親指を保護してください。また親指は必ずスプーンのボールの下に添えて直接ツーカカムの刃が直撃しないように心がけてください。

いいですか、親指はボールの下、タオルで保護、力をかけすぎない。です。

削るときは木の目に対して直角にかけるとうまくいくはずです。横掛けしてください。Dsc01252

Dsc01254 ボールを削ってみるとだんだんスプーンらしくなってきてイメージが活発になってきます。ある程度削ったらボール以外の部分に目を移して改めて削る部分が見えてくるものです。そしたらツーカカムをナイフに持ち替えて削ってください。このようにして大体ボールの内側の7割くらい削ります。

5.全体のバランス

さあ、一息ついて改めてスプーンを手にとって少し遠めに見てみましょう。

正面から、後ろから、下から横から、など色々な角度からスプーンをみてバランスをチェックします。柄とボールの太さの関係、柄の長さ、ボールの大きさ、形、またボールと柄の角度のずれなど良く調べましょう。バランスの点から形を修正して行きます。

Dsc01253

Dsc01254_2 もうここらへんからはスローダウンです。ちょっと削っては考え、また削り、を続けます。その間にもボールの中をツーカカムで少しずつ仕上げて生きます。

6.場所を変えて

そろそろ仕上に近づきました。

そこで一息ついてお茶にしたりしましょう。そして手を石鹸で綺麗に洗ってください。ただし木の種類によっては手がタンニンで多少黒くなったりします。石鹸と固めのブラシで落としてください。またできれば場所を移動して 異なる光線の元で作業すると今まで気にならなかった部分が見えてきます。ただしここでは綺麗な軍手を左手にしてもうスプーンが手の汗で汚れないようにしたほうが良いでしょう。

7.ボールの仕上

いよいよボールをツーカカムで仕上げます。ふちを3mmぐらいあるいは4mmぐらい残してツーカカムで削ります。この時ボールの内側が納得のいく円形になっているようにします。多分ツーカカムを使い慣れないとガツガツと引っかかってでこぼこになるでしょう。これを綺麗にするには技術が多少いります。真横に刃を移動するのではなく多少斜めに手前にスライドさせながら削るのです。また仕上は横引きではなく縦方向に刃を動かします。

今度はボールの外側をカーヴィングナイフでふちを均一な幅に整えます。さらにボールの下側の丸いカーヴを綺麗に整えます。

8.柄の仕上

柄はまだあちこちでこぼこがあると思います。まず出っ張りを整えて線をつなげていきます。このとき長い削りカスが出るように削ります。大事なことは柄の線をつなぐことです。

さらに指先で全体をチェックして引っかかりをさがし そこを修正します。

Dsc01257

Dsc01263 Dsc01262 最後の最後に植物性の乾性油を手で塗りこめて終了です。お疲れ様でした。

なおここで紹介したスプーン作りは 材料が生木です。削っていくうちに徐々に手と熱意で木の水分が抜けてかなり乾いていきますが、まだ完全に乾くには時間がかかります。

念を入れるのであれば 二三日直射日光や温風を避けて静かな場所で静養させてください。そしたら再度グレープシードオイルなど植物性乾性油を塗って 多少チッシューなどでふき取ってお使いください。きっとナイフで削った部分はきらっと光っていい感じになります。

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2008年11月 8日 (土)

栃木でのイベントのご紹介 

来る11月22日土曜日、23日日曜日栃木県でイベントをします。

第1日めはスプーン作りの教室を行い、第2日目はポールレーズによる器挽きの実演です。

詳細は以下参照ください。

http://blog.livedoor.jp/hirocraft/archives/51555250.html

ご近所のかた、興味がありましたら見に来てください。

百聞は一見にしかず、です。

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2008_picture_of_the_first_wooden_bo

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取材記事

ドゥーパという日曜大工を紹介する雑誌に私の木工のことが出ています。本日発売です。   どういう感じに出ているか確認しましたが、非常に丁寧に出来上がっていて 私とグリーンウッドワークについて またいつもとは異なる観点から紹介していただきました。ありがたいです。写真もさすがにプロだな~と関心しています。

良かったらご覧ください。

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言葉の

グリーンウッドワークとは生木を材料にして行う木工、という観点からついた名前であり、

同時に緑色が木の命を象徴することから命を吹き込むという意味をも持っている。

そして英米にその起源を持つために 専門用語がほとんど英語なのです。

ここが問題です。

われわれ日本人は傾向性としてその事象に対応する日本古来のものを持ってきて当てはめめるようです。

たとえば 洋服に対して和服、洋食に対して和食という風に対向するものをたてていく傾向があります。

考えてみれば鉋一つとっても洋鉋と日本の鉋は使うときの方向が逆なのでその違和感からこのような動きが生じるのでしょうか?

でもでも、私はあえてこのややこしい問題には目をつぶって やはり専門用語はそのまま受け入れるようにしています。日本人にとって外国語はやはり”横文字”というぐらいで非常に受け入れるのが難しい障害となっていて、それゆえ日本語で消化しようとするのではないかと思いますが。

ですからここでこれまで書いてきた文章のなかで出てきた単語はそのままの英語で紹介していますが、反対に なにもわざわざ日本語に置き換えることに違和感を覚えてのことです。

おそらく”日本語で書けば良いのに、なぜ英語、横文字で書いているんだ?”などと感じるひともいるかもしれませんがご容赦ください。

ポールレーズは足踏みロクロ、シェーヴィングホースは削り馬ではありますが、では野球のグローブは捕球手袋?バットは玉打ち棒?ベースボールは野球(これはいいですね)、サッカーは蹴球、ゴールは得点、、、。

グリーンウッドワークは また非常に伝統的な木工の色合いが強いものでありながら今現在グリーンウッドワークが強い意味を持ちうるのは 全世界的な傾向であり その意味では あのビートルズが世界に受け入れられていったことと似たものがあり、であれば むしろダイレクトにそのままの言葉で受け入れていくほうがむしろ素直ではないかと考えています。ヴォーカル=主旋律歌い手、リードギター=旋律三味線 ベース=低音三味線 ドラム=手足使い太鼓(こんな表現もおもしろいですが)。

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2008年11月 7日 (金)

かえで、もみじ

楓ともみじはどう違うのか。私には良くわからない。

今日その楓の枝をもらいに行きました。近くの畑に。

今後のスプーン作りの材料にするためです。

その畑の地主にこの疑問をぶつけると 国語的に答えてくれました。

”もみじは 葉の色が紅葉したものの総称で 普通は 楓の木の仲間を意味する、楓は木の種類の名前でもみじは楓の仲間だ”ということです。

なるほど。これで納得しました。

今日切ったもみじは 枝です。手のこで木に登って切りました。

この材でスプーンを早速作りました。上品な白 やさしい削り心地 そしてつやがあります。

食器関係にはもみじは上等な木ですね。

秋がかなり冬に近いのにいまだに紅葉しない もみじです。

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2008年11月 3日 (月)

またまた 休憩

月末から本日まで2泊3日のキャンプに行ってきました。

これは毎年恒例のイベントになりましたが、クルミ拾いとカヌーパドリングを組み合わせて行うものです。

今年は色々な要素が重なり一桁おおい収穫に大喜びどころか 胡桃のたねの周りをむく手作業がつらいほど大変な仕事になってしまいました。でも面白かったことは間違いありません。昨年に比べてかなり水位が高くカヌーにはもってこいの状態でした。

しかしながらパドリングを楽しむ余裕がほとんどなく皆でくるみの精製作業でした。

空を見上げると渡り鳥が編隊を組んで遠いところへ飛んでいました。空き深し、ですね。

クルッミの収穫からすればそれでも大成功ではあります。

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2008年10月28日 (火)

材の調達 保存方法等

まず木の種類ですが 木の細胞の細かい木を選んでください。 楓、桜などポピュラーです。

木の細胞が細かいとは つまり例えば 版画を彫る木をイメージするとわかりやすいかもしれません。細かい字を彫刻刀で木に彫り出そうとすると細胞の荒い木は字の部分が欠けるものです。ぼそぼそしているというか、そのため細かい図柄など版画ではほれなくなるのです。ですから版画の木は細胞の細かい 桜やそういった種類の木を使うのだと思います。

切時期

もちろん冬です。冬には木々はその成長を休み水分をくみ上げなくなります。

古代ローマの建築家であるヴィトルヴィウスがシザーにささげたとされる”建築10書”にもすでに木材の伐採時期に関してかなり的を得たコメントを書いています。

要約すると夏に伐採した材はいわば自身の成長のために枝葉を茂らせ、そのエネルギーの多くを成長に費やしてきた木であり、冬になると木は葉を落とし自分の体の熟成を行うのだ、だから冬材のほうが良い、といっています。私もそう実感します。実感です。

ですからスプーンの材にするのであればなるべく冬に伐採された木を選んでください。

でももしそれがかなわなくても気にせず夏材でも良いですから 試してください。そこで私の言ったことを思い出して チャンスがあれば冬材も試してください。大事なことは一年のサイクルによって木の材質が違うであろうということです。

今は秋も深まり あちこちで木々の間伐や市街地などでも枝の伐採など見かける機会があります。そんな場面に出くわしたら一歩進んで話しかけてみてはいかがでしょうか?

あまり欲張って太い木をくださいとはいわないで 小さなものをまず もらうようにしましょう。

ひとたびいい、といってくれれば きっと”なんに使うんだい?”などと聞かれるので、きっともっともらしいことをいってください。”そうか、それならこっちのほうがいいかもしれない”などと話が弾んで良いのをくれるかもしれません。

あとは NPOや自然保護団体など 今はさまざまな団体が里山整備事業など行っておりまた間伐のイベントスタッフを募集していたりします。そちらに参加するなどすればきっと話が早いと思います。

良い材が手に入ったら なるべく日光に当てず風のない静かな冷えたところに新聞紙に包んで水をかけておいておけば案外長持ちします。新聞紙が皮膚になって水分の抜けることを遅らせます。長ければ長いほど、太ければ太いほど長持ちします。小さな木でしたら

やはり新聞紙に包んで水にぬらし、冷蔵庫に保管する手もあります。

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2008年10月26日 (日)

出物

グリーンウッドワークで 小割にした材の角を落とすときに使う斧を トリミングアックス、手斧などといいます。

私は これまで made in Japan の 木割り用の斧の刃を柄を短いものに挿げ替えて使ってきました。この手斧の刃の断面形状はベベルの部分ができれば内くぼみのものがよく、これを日本製の刃物で代用するには そのベベルのふくらみを落として少なくとも平らにしなくては使えないものです。

本日 お付き合いで 地元のイヴェントに出展しましたが、たまたまそのとき 古道具やが出展しており、そこに 長年欲しかったケントタイプのトリミングアックスを見かけたのです。手にとって見るとmade in UAS Stanleyと銘打ってありました。”ふ~ん、スタンレーもこういったものを作っていたのだ”と思いました。値段が値段だけに 急いでお金をとりに行って買いました。

2007_picture_of_the_trimming_axe_00 いつも使っている トリミングアックス

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今回ゲットした USA製アックス、でも柄は 後付で日本製です。 もし海外から新品を買い入れると現地価格で15000円前後はします。それが1/6ですから。

ただしこの刃先はなぜかまっすぐなのですこしカーブさせないと使いにくいので研ぎなおしの必要があるのですが。でも念願の刃物を思いもよらぬところで 思いもよらぬ金額で手に入れることは うれしいですね。お付き合いもだいじかな?と自分に言い聞かせています。

今後柄を挿げ替えて 刃先の形状をカーブさせれば 2500円が20倍になりそうです。

Dsc01108 US アーミーのジャズバンドの生演奏もありました。さすが神奈川!

Dsc01105 お付き合いのイヴェントです。地元神奈川山岳地域?

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2008年10月22日 (水)

トゥーカカムの使い方

トゥーカカムは利き手に握ってその握った手の握力で木にくぼみを削り取っていく刃物です。

りんごの皮を包丁でむくときのように刃物を動かして=手前に引くように使います。

1.

まず利き手と反対の手(今後右手を利き手と仮定して説明しますのでご承知おきください)  にスプーンにする材を持ちます。この時材の向こう側の端をもち、手前側の端を右手のところに持ってきます。

2.

右手にトゥーカカムを持ちますが、そのくぼんでカーブしている側を下にむけて起きます。

3.

この状態で右手を木に当てずトゥーカカムを親指以外の4本の指で握ったり開いたりして感触を確認してください。この握ったり開いたりする動作の時に刃が親指に来ることはないようにしてください。握ったときに2,3cmほど刃と親指に隙間ができるぐらいにしてください。

Dsc00881 Dsc00882

4.

では実際に材に刃をあてて見ましょう。まだ削らないでください。まず右手の親指ですが材の手前側の削る面より少し下側におきます。

Dsc00877 このように材の後ろに隠すように添えます。そうしないと刃がもし暴走したときに親指を怪我するからです。刃の行く先に手や体を置かない、これが怪我をしない鉄則です。

5.

さあ、いよいよ削ります。削る前の状態は4本の指でトゥーカカムを固定していて、なおかつ親指が自分のポジションについていること。ですから親指とトゥーカカムとは10cm前後はなれて開いている状態のはずです。

この状態にあることを確認したらトゥーカカムを4本の指で親指に向って引き寄せるように握力を使って木を削ります。ここでは実際に動くのは4本の指に握られたトゥーカカムだけでしかも右手の4本の指の付け根から先の部分のみです。親指は材に固定して動かない状態になっていなければいけません。この削り方が基本的な削り方です。

6.

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ちょっと休憩 その2

Dsc00996 アメリカから世界的に著名なグリーンウッドワーカーであるDrew Langsner氏の椅子作り教室のサポートをするため 数日を岐阜ですごしました。

ラダーバックチェアー、背中に2枚の背板のついた椅子を 伐採して間もない 生の栗の木から一貫して作り上げる、つまりグリーンウッドワークで作り上げる教室です。前半、後半合わせて6日間の作業日程で行われた椅子作り教室でした。私は後半のみのサポートでしたが、参加者は毎日定時を終了してさらに夜遅くまで”残業”していよいよ完成しました。(完成という表現は正確ではなく 最後の坐編みは時間切れで、そのやり方のみの講習になったのですが)。夜遅くまで1日中みなさん非常に熱心に作業していました。

自分たちが丸太からスタートして それぞれのパーツを作り上げ いよいよそれらのパーツが組み上げられ 椅子の形になっていくととたんに 喜びの気持ちがより強くなり、体力的にかなりつらいはずなのにそれでも皆さんエネルギーを発散しているのです。

不思議なクラフトですね。

また講師のランズナー氏の魅力ある人柄はなお一層作業を魅力的にしたのです。

グリーンウッドワーク、不思議な木工ですね。

そして私も参加できてとても幸せです。

秋の柔らかな日差しの中 8人の参加者がもくもくと素敵なお庭で作業している様子は

そのことを知らない部外者がみたら 不思議に思うでしょうね。

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Dsc01037 皆さん お疲れ様でした。そして素敵なラダーバックチェアー 組みあがってよかったですね。

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2008年10月15日 (水)

スプーンカーヴィングナイフの使い方

スプーンカーヴィングナイフ(生木を削る場合の刃物です)

私たちが普通に手にするこの手の刃物といえば 小刀だと思います。

小刀とスプーンカーヴィングナイフの大きな違いは片刃か 両刃かということです。

考えてみれば鉋は片刃で、しかも刃裏つまりマッ平らな方を上にむけて切刃=ベベル側を木につけて削ります。

多くの場合小刀を使うときは平らな刃裏を木につけて削っていると思います。個人的にはしかし同時にベベル側を木に当てて削るのが好きです。

このようにベベル側で削ることの利点は何かというと刃のコントロールが容易であるということです。ベベルの角つまり峰の部分がテコの支点になって刃が深く入り込まないのです。またこの刃裏を木に当てて削ると刃先の角度のせいで刃物は木に食い込むようになっています。

前置きが長くなりましたがスプーンカーヴィングナイフ、また小刀と異なるタッチの削りをして見ましょう。

危険の回避

どんな場合にも刃物を使うときにはその刃の運動の先に自分の体の一部をおくことは怪我のもとになります。つまり 怪我をしたくない人は 刃の向う先に指や手を置かないことです。

もちろんここにも例外的な使い方がありますが これは鉄則ですね。

怪我をした人の話を聞くと必ずといっていいほどこの基本的なルールを逸脱しているのです。

基本的な削り方

たかがナイフの使い方、と思うかもしれませんが このナイフは非常に単純な道具であるがゆえに非常に実力や経験の差が出てしまうものです。

例えばスプーン1本作るのに丸1日かかる人と数時間で削り上げる人がいます。また削りあがりの状態がガタガタな人と非常に滑らかな人がいるものです。

Dsc00854 利き手に刃物、もう一方の手に材料を持って両手を体の前で合わせ、両手を反対方向に遠ざける方法。この削り方は非常に強い力で削り作業を行うことができ、なおかつ危険性がもっとも少ない方法です。

このスタイルの削り方の変化形として刃物を体にしっかりつけて体から離さないようにして木片のみを引いて削る方法。あるいは反対にナイフのみを動かす方法もあります。         

Dsc00855

また刃物の刃先を自分の方に向けて体に押し付けしっかり固定し木片を外側に押し出して削る方法もあります。

通常刃物を動かす場合が普通ですが、このように刃物を体に押し付けて木片を動かす方法は怪我の危険性をかなり軽減できると思います。なぜなら刃物が固定されておりそこから体が遠ざかっていくのであり、刃物に体が触れることがないからです。

大きく力をかけて材料を削る場合、このように体に刃物や 材料を固定して削ると効率が良くしかも安定して 安全であります。

Dsc00856_2 このように体から遠くに離して作業することはなくはないですが 力がかかりにくく、疲れやすいです。

Dsc00859 このような削り方は むしろ初心者には非常に危険です。ちょっと使い方を間違えると左手の大きな血管を傷つけてしまうからです。

本来この削り方は左手を徐々に削るとともに刃物から遠ざけていくのですが、。つまり左手は材料を持って左斜め前方向に刃物から遠ざかるのです。

Dsc00862 少し細かい削り作業

利き手と反対の親指で刃物の背中を押して削ります。刃物の駆動はですから左手の親指ということになります。

本当は 刃物は引いて切るのです。引いて切るとは 例えばお刺身を切るときをイメージしてください。刃の元から先にかけて引きながら切りますよね。押して切るのではなく、引いて切るのです。ナイフもそのやり方で切ると切った面が綺麗になります。

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Dsc00869

もう一つ

それは削るのが大変な硬い木口などを削る時の方法です。

この場合連続して長い削りを行うのではなく、ごく少しずつけずるのです。それはたとえて言えば魚のうろこのような削りカスを削り飛ばすのです。そうやって断片的にあるいは部分的に削って 最後に全体を整えるのです。

私の好きな削り方

Dsc00873このように左手の親指で刃物を駆動していくやりかた。一見初心者には怖い削り方ではありますが、右手は添えるだけで力を入れてはいません。また左手の親指も握力の範囲で動かしています。ですから自分の手を傷つけることはないのです。

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似たような使い方  ただしこの場合利き手=右手の親指は木片の後ろ側に隠して 刃物が暴走しても直撃を受けないようにしているのです。 要チェックです、親指。

もう一つ

これは大事なことです。物を削るとき どこを削るかということです。もちろん不必要な部分を削るのですが どう削るかということです。大事なことは出っ張っている角や 山を見つけてその出っ張りを落とすのです。平面を平に落とすのではなくまず出っ張りを落とすことです。その意味は 出っ張りは削ることが楽なのです。出っ張りを見つけて落としていくとつまり平面が出来上がっていきます。平らな面を削ることは至難の業、つまり大変なことなのです。ですからたえず利き腕と反対の手に握られた木片を見ながらどこが出ているかをチェックしながら削るのです。

自分の目に見て違和感がある部分を削っていくと自分の形が出来上がっていくものでもあります。ここらへんが面白い工程であるということです。木と対話しながら削るとはこういうことなのかもしれません。

最初に言いましたが

ナイフのようなオープンなシンプルな手道具は使う人の技量そのものによって効率的にもあるいは危険なものにもあるいは難しいものにも あるいはつらいものにもなりうるものなのです。

ナイフは人とともにある手道具です。

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2008年10月11日 (土)

刃付け、研ぎ

どんなに良く作られた刃物も研ぎがよくないと作業が面白くなくなります。刃物自体があるレベルのものであれば その後の刃物の命を宿らせるかどうかは研ぎにかかってきます。

常に良くとがれた刃物を使う習慣を身に着けることは木工の技術的なレベルを向上させる上で非常に重要なことになるのです。

また刃物の研ぎはその刃物を使う人それぞれが一生をかけてその人と刃物との付き合いの中で作り上げていくものでもあり、同時に 作品そのものを評価すること以前のことであり他者があれこれとはいえない領域でもあります。

今回は スプーンカーヴィングナイフ、トゥーカカム など直線的ではない 刃物に刃をつけ、また研ぐことについて自分なりのやり方をご紹介しようと思います。

なお刃物は柄をすげてから研ぐようにします。

スプーンカーヴィングナイフ

スプーンカーヴィングナイフは刃自体は直線ですが先端はゆるくカーブしています。どちらかというと日本刀に似ています。

刃付け

まず最初、これまで手がけてきた刃物に始めて刃をつける作業です。

道具 砥石類

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左 京都産天然仕上砥石 もう30年ほど前に1万円ぐらいしました。

隣 鎌とぎ用安い天然中砥石 かまぼこ型に削りなおしました。

隣 鎌とぎ用  合成中砥石  同上

隣 木工用  合成砥石

隣 鎌とぎ用安い天然荒砥石  かまぼこ型に削りなおしました。

右 木工用  合成荒砥石  

日本の刃物のほとんどが柔らかい地鉄と固いハガネを鍛接した構造になっています。そして鉋やノミの刃などは地鉄とハガネの割合がハガネが薄いのです。そのハガネが刃のマッ平らな側にあり、この面を荒砥や中砥でがりがり研いだりメンテナンスして目減りすることを嫌うものです。

今回の刃物はしかし全部がハガネの単一構造ですからあまりそういうことを気にすることは必要ないと思います。また刃をつけるプロセスでありますから最初、荒砥石で面を調整します。

両側を平らにする

荒砥石を使い刃の上側を両側とも平らにします。荒砥石には合成、天然とありますが、通常の市販の合成のものでも良いでしょう。あまり強く押し当てすぎて研ぐと深い傷が残りがちですので最初水に沈めて小一時間もしてから研ぎ始めると思いますが、そのとき砥石にたっぷり水をのせて研ぎ、そのまま水を変えず粒子が細かくなるまで研ぐとキズも少なくなると思います。ただ水はなんども途中で補給する必要があるでしょう。また平面がまだまだ出てこない時点では逆にどんどん研ぎカスを砥石から洗い流し絶えず新たな砥石の面が出ているようにして研ぎます。

Dsc00806_2 ほぼ平面になりましたら次は中砥石で同様に研ぎ、徐々にキメを細かくしていきます。最後は仕上砥石ですね。

Dsc00809 これは中砥石での研ぎです。

ぴかぴかの鏡面になればO.K.です。

刃をつける

いよいよ刃をつけます。まず やはり荒砥石で大まかに研ぎます。もし前回のスプーンカーヴィングナイフ作りの時にヤスリで刃を削りだして焼入れの前には刃先をわずかに1mmの半分以下ほども刃をつけないようにしてあれば、そのわずかな刃のつけていない部分をこの段階で研ぎだすのです。

荒砥石ですからある程度研いだら反対側を研ぐようにしてください。

刃研ぎのポイント人の手は砥石の往復運動には好都合にできておらず 知らないうちに円弧を描きながら往復運動をし、研がれたは刃丸くなり、砥石は真ん中が減ってくるものです。

この刃が丸くなることがなければ研ぎはかなり上達したことになるのです。円弧を描きながらの往復運動をただの直線的な往復運動にしつけるのです。

刃の元、中間、先端と分けて研ぐことも良いでしょう。しかしある程度平面が均一になってきたら刃全体を1回のストロークで研ぐようにしたほうが良いです。

私の場合、合成の荒砥石の次に天然の荒砥でさらに研ぎますが、これはその柔らかさで刃の表面を研いで、中砥石以前の状態を良くしておくためです。もちろんすぐに中砥石に移行してかまいません。研ぐうちに刃先の状態を確認します。そっと刃先に親指のはらで触れてみて刃に返りが形成されてきたら刃がつき始めた、ということです。刃の全体にこの返りがついたら次の段階に移行します。

中砥石

ここまでの状態は荒砥石によって刃先が形成されたのですが、荒砥石の研磨では刃の表面は顕微鏡的な大きさでみれば まだまだがたがたです。つまり研磨の粒子の大きさが大きいため表面がでこぼこになっているのです。そこでこの表面のでこぼこをさらに粒子の細かい砥石で滑らかにしていくことが必要になるのです。研磨とは刃をつけることですが、その刃が鋸のようなぎざぎざの状態からより均一な刃先にしていくことであります。刃とはこの場合完璧な平らな表面が2つ出会った場所なのです。

荒砥石での研ぎがうまくいけば、刃の元から先までを1ストロークでの研ぎにすぐ移っても良いでしょう。この場合刃の元から刃先にかけて一気に砥石の長さをつかって研ぎます。ところが先ほど説明しましたがこのストロークで研ぐと自分の研ごうとする刃先にうまく研磨の面が一致しがたいのです。そこで マジックインキを刃につけて自分がどこを研いでいるかをチェックすることが良いでしょう。このインクがなくなったことを目安にして自分のストロークを修正します。手にストロークを習慣付けます。

Dsc00816 Dsc00812          

Dsc00818

仕上

もし程度の良い仕上砥石をお持ちでしたらもちろんそれを使って仕上げることができます。ところが仕上砥石は高価で しかもあたりはずれがあります。もし良いものを持っていないとしたら、中砥石で終了しても良いですが、あきらめきれない気持ちもあるのは事実でしょう。

もし仕上砥石を持ち合わせず、しかも中砥石以上の研磨を望まれるのでしたら、研磨用の耐水ペーパーをお勧めします。

#100代から#2000代まで段階を踏んで一枚ずつ用意してください。今後のためです。

中砥石のキメは1000番代ほどですから同様の番数のサンドペーパーを1/4程度の大きさに切って使います(砥石の番数とサンドペーパーの番数が同様の粒子の細かさを表示しているものとおもいます)。大事なことは刃の付いてきた側を押し出して研がないことです。サンドペーパーは砥石と異なり柔らかく刃先が食い込んでしまっては困るので。

そしてサンドペーパーは砥石のような硬いものの上に少し水をたらしてサンドペーパーを密着させるようにすると良いでしょう。さらに研ぎのときにも水をいくらかたらして研ぐと良いでしょう。およそ2000番代までは通常のサンドペーパーでできるはずです。

Dsc00819 その上の番手は フィルム状のこのような研磨材が出回っています。

#10000ほどまで揃えれば充分だと思います。先ほどと同様にして研いで見てください。鏡のようなピカピカになると思います。

トゥーカカム

トゥーカカムは刃が反っています。まず外側の平らな面を荒砥石で平面にします。

Dsc00824 Dsc00825          Dsc00826          このように砥石の向こう側から手前側に引いて刃物の元から先端を研ぐ方法、などで削れた面をチェックし 削り残しを見つけて生きます。削り残しが深そうでしたらその部分をなくなるまで研がなくてはいけません。マッ平にします。

荒砥石が終わったら(刃の一面が均一に荒砥石で削れたら)次に中砥石で同様に作業し、さらに仕上砥石をかけます。先ほどと同様に仕上砥石がなければサンドペーパーを使って#10000前後までかけます。

さて問題は反っている刃の内側です。砥石をかまぼこ型に加工して使うこと、特に荒砥、中砥くらいまでは砥石を使ったほうが刃に変な変形の癖をつけない意味では望ましいと思います。とにかく最初の刃の状態はでこぼこで、これを均一に平にするのは、また刃先に返りがくるまで研ぐのはやはり荒砥石が重宝します。またその下段階として ダイヤモンドのスティック状のヤスリが有効です。

Dsc00838 刃全体をマジックで塗り、このダイヤモンドを使って大きなでこぼこを落としていきます。なおダイヤモンドやすりは強い力で使わないようにしましょう。ダイヤモンドが取れてしまいますから。

もし荒砥石も中砥石も丸いものがなかったら やはり サンドペーパーを代用しても良いです。 円柱状のしっかりしたものを見つけ4つ切りにしたサンドペーパーをこれにまきつけ水をつけて刃の縦方向にこすって使います。こうして縦方向に研磨すると刃が丸くなることが少ないはずです。順次番手を変えて#10000前後まで行えば研磨完了です。最後に刃先の返りをやはり#10000前後のサンドペーパーで裏側からはらって落とします。

そっと刃先に爪をあてるとカチッと引っかかるようであれば合格ですね。

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2008年10月 8日 (水)

ちょっと休憩

10月18~20日にかけて岐阜県立森林文化アカデミーにおいて椅子作りの教室が開催されます。この教室の前半が終わって残りの後半が行われるのです。

講師の先生はアメリカ人ドゥルー ランズナー氏で世界的に有名なグリーンウッドワーカーです。

この教室に私たちもスタッフとして参加します。今回は一般参加のオープンな教室ではありませんが今後もしかしたら オープンに開催されるかもしれません。

会うのが楽しみです。

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2008年10月 4日 (土)

トゥーカカム作り

                            トゥーカ カム=twca cam

トゥーカ カムとはウェールズ語で、向こうの人に聞いたところtwca=曲がった cam=引くという意味だそうです。

Dsc00602_2 スプーンのボールのくぼみを削るとき 通常丸ノミなどを使いますが使い勝手 整形の手間を考えるとこのトゥーカカムに勝るものはないでしょう。使い方などは後ほど詳しく解説することとして今週はこのトゥーカカム作りをご紹介していきたいと思います。

道具など

今回の作業には火力の強いバーナーが必要です。以前に書きましたがDIY店で購入できると思います。材料の厚みが薄く 少量ですから充分市販のバーナーで火力をまかなえると思います。

Dsc00635 Dsc00710 もう一つ今回は曲がった刃物を作るためにハンマーと 鋼鉄製の台=アンビールが必要になります。ペンチなど多めに2本ほど用意してください。

材の焼きなまし

今回は刃を曲げ加工するので前回のストレートな刃物作りより少し難しいです。その曲げ加工のために焼きなましを行います。焼きなましすることによって金属が柔らかい組成になるのです。もし焼きなまさない状態でトゥーカカムのように曲がった刃物を作ろうとハンマーでたたいたらおそらく折れてしまうでしょう。焼きなまし=低い温度で鋼をなまくらにすること。

温度は700度前後、材料を加熱していくと徐々に薄暗い鈍い赤から明るくなっていきます。

赤が鮮やかになる前のまだ多少暗い状態の赤、ここら辺が焼きなましの温度です。

ちなみに焼入れの温度はそれよりさらに100度ほど上の800度前後と言われています。これは赤身がまさに鮮やかな赤色に変わっていくあたりです。

Dsc00638 Dsc00667材料の半分ほどをまず加熱しひっくり返して残りを加熱します。徐冷します。冷めたらヤスリでチェックしましょう。なまくらになった鋼は柔らかくなりヤスリがけできるはずです。”ヤスリをヤスリがけ”ということです。

線引き

twca camは刃の先端が極端にとんがる必要はないと思います。差込部は全体の長さの3~4割ほどの割合にしてください。また刃はスプーンのボールのくぼみを削るために曲がっていなくてはいけません。そしてそのカーブはあまりゆるいとゆるいくぼみのスプーンしかできません。カーブがきついほどくぼみの深い削りができます。また小さければそれよりも大きなくぼみは削れますが、大きなカーブの刃はその刃のより小さなカーブのくぼみは削ることができません。ですから最初は多少小さめの円弧の刃にしたほうが良いでしょう。

また刃のカーブはなるべく持ち手の近くに作ってください。そのほうが削りやすいですから。身の回りのスプーンなど参考にしながらカーブの深さなどイメージしたください。

刃の先端は尖らせず鈍く丸めて多少テーパーにしても良いでしょう。刃の形がイメージできたらスプーンカーヴィングナイフのように型紙を作っても良いしまた直接マジックなどで材料に書いてもいいです。

Dsc00643

荒削り

まず先端をスプーンカーヴィングナイフのように多少カーブさせて削ります。両角を落としたほうが良いでしょう。次に差込です。多少大きめに荒削りしてから後で綺麗に整形するようにします。そうするほうが綺麗にできると思います。

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刃を薄くする

スプーンカーヴィングナイフのやり方で刃を先端に向って薄くしていきます。ここで再度やり方を紹介します。

Dsc00649 まず刃全体をさっとディスクグラインダーで軽く削ります。

Dsc00650 次に全体にマジックを塗り、今度は刃渡りの4/3ほどから下を削ります。

なるべくでこぼこを作らず強弱のアクセントをつけずに削るようにしてください。

この4/3ほどを左右均一に2度3度ほどかけます。

次には刃渡りの半分ほどを同様にかけます。こうしてディスクグラインダーでかけると図らずも刃先の部分が最終的に一番多く削れることになり、その結果先端が薄くなるのです。

Dsc00652 Dsc00656

手ヤスリ掛け

次に裏刃をヤスリ掛けして平らにします。ここではディスクサンダーではなく手でヤスリ掛けします。材料はすでに焼きなまされているのでヤスリがかかります。

(材料によっては焼きなましを数時間掛けて徐冷しないと焼きなましできないものもあります=SK3等)

Dsc00667 このように台の上に固定して作業してください。刃先から元まで満遍なく均一に平面になるように掛けます。

刃付け

裏刃を削ると次はベベル(斜めの切刃)をつけます。刃の幅の半分ほどを斜めにディスクグラインダーで荒削りします。

Dsc00659 *皆さんの作ろうとするtwca camと写真のものはベベルが逆になっていますので誤解のないようにしてください。今回は裏刃側をスプーンを削る時に木に当たるような刃のつけ方にします。

ですから右利きの方はベベルを写真とは反対側につけてください。

まず角の部分を斜めにさっと一なでします。つぎに同様の角度でさらに幅広く削り取ります。

Dsc00660 このようにして刃幅の半分まで削ります。ただし注意しなくてはいけないことは徐々に刃ができてきて材料の厚みが刃の先で削り取られていくわけですが、けして尖らせずに1mm弱ていど厚みを残しておくことです。

マジックなどで着色し削り作業を均一にしてください。多くは山なりに盛り上がったベベルになりますが、少なくとも平らにしてください。

Dsc00665 Dsc00662

さらに先ほどのように手ヤスリをかけてベベルを仕上げます。

曲げ

一つのポイントはどこを最初に曲げるかです。そしてさらにどう曲げるかです。

今回はハンマーを使い差込と刃の元の境目の所を最初に曲げることにしました。

Dsc00764

Dsc00767

写真の赤く塗った部分に火を集中してあてて赤めます。

このようにくぼんだところを利用してたたいて曲げます。大事なことは差込は絶対にたたかないことです。もしたたくと差込が曲がってしまいますから。もちろんそうなった場合たたいて修正はできますが。たたく場所は刃の元の部分です。刃はマッ平な裏刃側です。大体25度前後曲がれば良いでしょう。

うまく曲がったら次は刃を曲げます。

今回は先端からです。

Dsc00770 曲げたい部分を主にあぶって赤め(赤めるときの色は明るい赤色ほどにしたほうが良いでしょう。がんがんたたかず少し力を加減してたたいてください(刃が薄いし力を入れてたたくときつく角がついてしまいますから)。

Dsc00771 次に刃の中央部分にかかります。同様にあぶってたたいていきます。

そういえば力を加減するためにハンマーも軽い物を使うと良いでしょう。

Dsc00774 大まかなカーブができたらカーブの調子を整える意味で再度あぶって軽くたたいて整えます。

この時に曲げたカーヴがそのままスプーンのくぼみの形になります。ですからゆるく浅いカーブにするとボールのくぼみも薄く浅いものになります。もしこのカーヴをきつく作るとくぼみは深いものができます。さらに浅いものもできなくはないです。

ただ今回はそういったことにこだわらずまず試してみてください。一つ作って感触を確認すれば第2、第3のトゥーカ カムには異なるヴァージョンができるでしょう。写真のカーブではそれでも通常のスプーンができる程度のカーヴになると思います。

なお刃渡りがあまり長いと力が入りにくくそのため使いにくくなるので そのときには先端を折り返してクエスチョンマークのようにすると良いでしょう。こうすると折り返してある部分をスプーン削りの作業に有効に使えるのです。ただしそのことばかりにとらわれるとかなり小さなカーブになります。もしこのような折り返しの刃にするのでしたら材料の長さををそれなりに長めにしたほうが良いかもしれません。

焼き入れ

焼入れは前回のスプーンカーヴィングナイフの要領で鮮やかな赤い色まで熱したっぷり入った水の中に間を開けずに即座にポチャンと落とします。

焼き戻し

焼き戻しもスプーンカーヴィングナイフのやり方で180度ほどの温度で30分ほどてんぷらします。

注意点

火事 怪我 やけど 事故。

焼入れのときに刃先の薄い部分をバーナーで間近にあぶると刃が加熱しすぎて具合が悪いので背中の厚い部分から火を当てると良いでしょう。もし火力が弱ければ反対に刃先の薄い部分を集中してあぶって鮮やかな赤い色になり、なおかつ背中の厚みのある側がその温度に達しなくても良いと思います。

刃の先端と差込の位置関係は写真のようにしてください。つまり差込の線上に刃先の先端がおよそ位置するようにします。写真の刃先は少し前に出ていますが おそらく許容範囲ないであろうと思います。

柄もスプーンカーヴィングナイフと同様に作ります。

Dsc00775

次回これに関連して研ぎを多少ご説明しようと思います。

お断り

私は鍛冶屋の専門家ではありません。どこか間違いなどあるかもしれません。もし疑問点 間違いなどありましたら指摘していただけるとありがたいです。

また今回は できるだけ皆さんの手の届く範囲での刃物作りを目標としましたので多少の手順や不適切などあるかもしれません。

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2008年9月28日 (日)

スプーンカーヴィングナイフ作り

        スプーンカーヴィングナイフ作り

Dsc00598

         スプーンカーヴィングナイフはスプーンなど手ごろな大きさの木の作品を削るためのナイフです。ハンドル=柄が手になじんで使いやすく また刃渡りが比較的短いものです。

今回は金工やすりの中古をナイフの材にして作ります。

今回の刃物は片刃ではなく 左右に切れ刃をつけた両刃、つまり断面形状が楔状に左右シンメトリーになったものです。

材料、用意するもの

Dsc00545

金工用ヤスリの使い古したもの

道具 ディスクグラインダー 砥石など

ヤスリのチェック

Dsc00547

ヤスリは硬い金属を削る、という意味からさらに硬い鋼材を材料として作られているということで伝統的に刃物に流用されてきたようです。

ディスクグラインダーに拠る火花でその材質を確認しましょう。Dsc00550

Dsc00553 火花はその明るさ、量、長さ、形状によって鋼の素質をある程度把握できます。炭素鋼はおおむね明るく 量が多く 比較的短めで、写真のような形状の火花が確認できれば材料として使えます。

ヤスリの目落とし

ヤスリにつけてある目を落とします。左右と片側の端にある目を綺麗に落としてください。この目はいわばキズですからナイフにとっては良くないものなのです。必ずヤスリは固定して またディスクグラインダーの使用は安全と事故防止に勤めてください。

Dsc00551

ナイフの刃の型紙

この目を落としたヤスリの半分がナイフの刃になります。

ヤスリの大きさに合わせて紙に線を引きその中に刃物の形を書いていきます。

Dsc00548

Dsc00552刃は5~6cmほどで良いでしょう。差込はそれより少な目の寸法で良いでしょう。

次にこの型紙にそって材料にマジックで形を写し取ります。

刃の整形

マジックは消えやすいので まず差込と刃の間の方の部分をディスクグラインダーで削っておきます。次に刃先の削り取りです。ディスクグラインダーの刃を刃先からマジックの線に沿ってなぞっていくように削り取ります。

大まかに形ができましたら もう少し丁寧に刃先や刃全体の形を整えます。この作業でほぼ刃の形状は完成してしまいます。

先端を薄める

刃先は根元に比べ薄くなっていくようにします。

このためにディスクグラインダーをずらしてかけて先端が一番回数多くかかるようにします。つまり刃の全長にわたってまず一回かけ、次に半分ほどから先端までかけ、さらにその半分ほどから先端にかけるようにします。こうすると先端が一番多くディスクグラインダーの回数をかけることになるのです。同じやり方で同じ回数を反対側の刃にもかけます。

刃付け

Dsc00556

いよいよ刃をつけます。刃の角度は30度以下、できれば25度以下が良いでしょう。グリーンウッドワークで扱う材木はほぼ生の木で 柔らかいので角度がすくない薄い刃でも刃持ちは良いと思います。幅が1cmほどのヤスリの材料でしたら 半分つまり刃の幅を5mmほどその長手方向につけると25~30度くらいになると思います。ですから刃の境目をマジックで記しておくと良いでしょう。ディスクグラインダーで慎重に整形した刃先に斜めに刃をつけていきます。ディスクグラインダーは腕先を体につけて体ごと動かすようにすると安定した作業ができると思います。必ず根元から刃先に向ってなでます。途中でやめたり一箇所だけかけることはしないことです。このようにして材料の厚みの部分は3mmの半分の1.5mm以上に削らず1.2mmくらいにしながら先ほどのマジックの線のほうに切削を進めていくのです。同様に反対側も削ります。

Dsc00558 Dsc00557

この時の失敗の原因の一つはディスクグラインダーがどこを削っているか良くわからない点です。そうならないようにクレヨンやマジックでそのたびに着色してディスクグラインダーがどこを削っているのか確認するのは良いことです。

注意する点  ナイフの切れ刃となる部分はほんのわずかに削らずに残しておくこと(1mm以下です)。

材料の切断

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さて次に最初にひいた線の部分で材料を長さに切断します。きちんと固定してディスクグラインダーで線の所から切り取ります。

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次に差込の部分を削り整形します。少し差込の先端にテーパーにしてください。差込の元の部分は4mmほどの幅でいいでしょう。つまりこの材料の厚みが3mmでそれよりすこし大目に寸法を取ります。

焼き入れ

Dsc00564 Dsc00565

この工程はもしディスクグラインダーによる切削の作業で材料が熱による材料の熱変化を起こさなければ不必要な場合もありうるとおもいます。つまりざ材料が以上に加熱しなければそのまま焼入れをせずにナイフとなるかもしれないということです。この時ディスクグラインダーによる切削変色が材料に起こる場合は焼入れをするべきでしょう。

道具 ガストーチ、水のたっぷり入ったバケツを焼き入れ作業場所のすぐ脇に置いておく。

最近はガストーチがDIY店で安価で購入できます。ナイフの材料の質量がわずかですので加熱には充分可能です。ペンチなどで差込の端を持って加熱していきます。材料がすでにナイフの形状になっていますので加熱の仕方に注意してください。つまり材料のとがった先端や刃先は薄く熱が逃げることがないためにすぐに必要以上に赤まって材料をだめにしてしまいます。このため材料の太い部分、つまり峰側の先端よりずっと下の辺りを中心に加熱します。かなりデリケートになってください。

こうして切刃の全体が加熱できればいいです。色は徐々にほんのり暗く鈍い赤から 鮮やかな赤、次にオレンジ色になり その次には明るいオレンジになり 徐々に黄色みを帯びていくのです。焼入れのタイミングは赤色、これは800度前後です。鈍いわずかな赤そして暗い赤、その次の明るい赤です。

刃全体が均一な赤色になったら即座に傍らの水の入ったバケツにつけます。 私は今回台所のガス台でやってみましたが うまくいきました。

数十秒水につけて材料が冷たくなれば焼入れの終了です。この工程では写真を撮ることを忘れましたのであしからず。

焼き戻し

焼入れされたままでは刃物としてはもろいので粘りを持たせるために焼き戻しを行います。ここではアマチュアとしてなるべく現実的なやり方をしますが、いわゆるてんぷらです。油は食用の油でかまいません。てんぷらで多少高めの温度、つまり180~190度で30分ほど材料をてんぷらします。時間と温度がポイントです。

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この焼き入れ、焼き戻し作業は かなり専門的であり理想的な作業ができるかどうか難しいところでありますが、あえて失敗を恐れずチャレンジしてみましょう。

ただし火の扱いのため事故や火災には充分ご注意ください。責任は本人以外誰も終えませんから。

さあここまでくればひと段落です。

柄作り

このスプーンカーヴィングナイフの柄は手の大きさにあった使い心地が良いものであるべきです。手ごろな大きさの柄は作業の際の力を刃物にスムーズに伝えてくれます。

自分で柄を握って違和感のない形状が必要になります。

材料の木はできれば乾燥していない生の木、まだ切られていない木の枝や すでに切られてしまった木の一部でも良いでしょう。とにかく生の木を選んでください。知り合い、友人 ご近所など あるいは 里山関連の団体などチャージしてみてください。あるいは自治体など 街路樹の伐採なども良いかもしれません。

材料になる木のポイント

枝であれば直径10cm程度のまっすぐな部分を30cmほど、あるいは太い木のやはりまっすぐな部分30cmほどです。

枝の場合は まず斧などで半分に(年輪の中心を含む線で2分割)します。そのうちの一本を材にします。

太い幹の場合も同様に2分割しさらに割っていって直径5cmほどの丸棒が取れる太さに割ります。

荒木取り

こうして直径5cmほど、長さ30cmほどの材が準備できましたら、よく観察してその両端のうちどちらかをナイフの刃を差し込むほうに決めます。用心してその差込にするほうの端を5cm程度(場合によってはもう少し)切り落とし木口に割れがないようにします。この切り落とした木口がそのままナイフの差込になります。この木口を中心にして直径3cmほどの円をしるします。

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荒削りの際に手斧と台(チョッピングブロック)手際よく作業ができます。

2006_picture_of_the_1_day_course_00 チョッピングブロックでの作業

このように材の木は利き腕と反対側に斜めに持ち手斧は垂直に上から下へ振り下ろすようにし、材のしたから少しずつ上に削って生きます。材の長さの半分まできたら上下をさかさまにしてまた同じように下から上に半分まで削ります。けして半分以上上を斧で削らないでください。また左手は木の下に隠して斧の刃が当たらないようにしましょう。刃があたると大変なことになりますから。

木口が直径3cmほどになりましたら木口から下の部分を少し太めに削り残しておいてください。

差込の穴あけ

先ほどの工程を途中でやめて先に差込の穴をあけます。穴の直径はナイフの差込の根元の寸法例えば3mmX4mmであれば4mmほどの穴でいいでしょう。深さはナイフの差込の深さ(ここでは4.5mm)より多少多目で良いです。木にそってうまくまっすぐにあけてください。

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次に木を持ち手の長さに切りますが最初は少し余裕を持って長めに切り落としてください。12cmほどになると思います。

今この木を手にとって見ると木口が細くしたが徐々に太くなっている状態だと思います。

持ち手部分の削り

先ほどあけた穴にスムーズに差し込めるものを探して(長めの釘やストローなどまっすぐなもの)差し込んでみます。そして木と刃物に見立てた釘やあるいはストローがバランスよく収まっているか確認します。もし偏っていたらその方向を削ったりするためです。

差込の向き

もし柄を綺麗に円筒形に削ると柄は生木で 乾燥して縮んでくるので 断面の形状が楕円になります。手になじみやすいということを考えると年輪の方向と刃の平面の方向が直行するように差し込むと持ちやすくなります。(木は年輪方向に縮みます)

この差込の向きを考えてどこを上にするかを決めてください。

柄の形

普通人の手は中指が長いものです。そして次に人差し指や薬指が来て最後が小指です。

人の手は何かを握ったとき指がぐるっと握るものを一周するほうが力がかかりやすいのです。このため柄は真ん中が太く上下は細くします。

削り作業

さあ、まだ刃の付いていない柄を手にして太い部分を削り落としていきます。ナイフで、時には手斧で削っていきます。木口は直径2cmほどまで落としてください。そしてその木口の角は面取りしてください。

刃をすげる

ある程度削りましたらいよいよ刃を差し込みます。柄の上下を確認して差込をします。最初は斜めに傾いたりしますのでまっすぐに修正しながら徐々に刺していきます。ある程度入りましたら柄のおしりを木のハンマーなどでたたきます。この時刃が飛び出しても良いように布などクッションを置いてください。また必要であれば左手にはタオルなど柄に巻きつけて持つようにしてください。慎重に、ゆっくりとたたいていきます。もし硬くて差込が入っていかないようでしたら一度刃を抜いてより大きな穴をあけなおしてください。

仕上げ削り

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刃が差し込まれるとナイフを実感します。

この状態でさらに生まれたてのナイフを手にしてみて 違和感を感じる部分を削っていきます。この時点で柄の最終的な長さを決めて 切り落とします。さらにおしりを面取りします。

これでスプーンシェービングナイフ作りはおしまい。

研ぎは皆さんで行ってください。

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2008年9月27日 (土)

目下の仕事

今 没頭している仕事は 器用刃物の製作です。

ご存知のように器用の刃物はフックと呼ばれますが、多くは自作します。つまり鋼をたたいて器を挽く人が自作するのです。

今回もその延長線の仕事をしています。

鋼と地金の抱き合わせの刃物を試しています。いわゆる鍛接の刃物ですが、これは多少ハードルが高い作業になります。どうやらこうやら2本のフックを抱き合わせで作り上げました。

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こんなに綺麗な削りカスが出るようになり 逆目もなくなりました。

Image

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2008年9月26日 (金)

2008秋の予定

このネット上で12月までかけてスプーン作りをします。

お問い合わせはこちらまで   midorinocraft@nifty.com

スプーン作りに必要な 刃物の製作、使い方、木の説明、スプーン作りの実際などを行って行きます。

興味とやる気のある方はお楽しみにしてください。

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内容

1.スプーンカーヴィングナイフの製作

2.トゥーカカム(スプーンのくぼみを削るナイフ)の制作

3.ナイフの使い方

4.トゥーカカムの使い方

5.材の調達、保存方法など

6.スプーン作り その1  

7.スプーン作り その2  

8.スプーン作り その3  

9.オイルディップ

1.2.は道具作りになります。もし道具作りをパスして3からのステップに進みたい方はご連絡ください。

おそらくですが、5セットくらいスプーンカーヴィングナイフと トゥーカカムの刃物をご用意します。また材料が入手できないようでしたらそれもこちらで準備できます。もちろん実費がかかりますが。

スプーンカーヴィングナイフ & トゥーカカム(ハンドル付き)1万円前後

桜のスプーン材料の木 無料  ただし送料がかかります。

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2008年8月24日 (日)

夏のツアー

夏のクラフトツアーに 新しいデジタルカメラを持参し撮影したものを公表するつもりでしたが なんと いつの間にか 全ての画像が消失してしまいました。

青森三内丸山遺跡 旧カレイザワ小学校でのイベントなどなど ご紹介できると思っていたのですが、 残念です。

イベントで挽きかけた器、そして 偶然手に入れた柿の木のポリンジャーなどご紹介します。

Dsc00164_4 これは 東北道のサービスエリアで拾ったどんぐりですが木はアメリカなんとかナラという木のどんぐりです。私の住む地域では見られないもので おそらく寒冷な気候に向く樹種なのでしょう。

東北道を北上し、青森に入るとさすがに 風景が樹海の中を走るようなそんな印象でした。東北は奥深く 遠いです。スケールが私たちのスケールではありません。まさに 森の国、です。

Dsc00165 青森 旧カレイザワ小学校のデモンストレーションで挽いていた桜の器を帰宅後挽き終えました。よくどんぐりとマッチしていますね。

Dsc00171 Dsc00172

これは偶然かみさんの田舎で手にした柿の木です。帰宅後やはりポリンジャーにしました。とても面白い質感で私の大好きな木の一つです。

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Dsc00174 三内丸山のお土産売り場で購入した 青森の海岸の石でできた勾玉です。ちなみに私は勾玉好きでこういった機会に買うことがあります。

今回の思い出の形は以上です。

三内丸山のひときわ大きな集会の建物風の家は素晴らしかったです。あんな家が欲しいですね。

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2008年8月 7日 (木)

情報交換の広場ができました

皆さんへ

グリーンウッドワークに関心を持ち あるいは実践されている方、またこれからスタートされようとしている方、技術的な実践的な情報交換の場をここに開きました。

参加は自由です。皆さんの情報 疑問などここでご紹介ください。また皆さんがお使いのシェービングホース ポールレーズあるいは手道具などご紹介ください。

さまざまな情報を交換し合って よりよいものとしたいとかんがえています。

場所はこちらです。

http://groups.google.co.jp/group/satoyamamokkou

疑問 質問 実際的な詳細についてのことを公開して考えていきましょう。

参加自由 閲覧自由です。

ご参加ください。

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2008年8月 1日 (金)

木のカップ

あれこれと時間が取れないながら やっとき本日試作の木のカップが削り終わりました。

今回は色々と新しいためしみが含まれており その意味では良い収穫を得ました。

2008_picture_of_the_wooden_cup_and_ 2008_picture_of_the_wooden_cup_an_4 材は桜のメロー材です。

使った道具は まずポールレーズと 例の曲がりナイフです。

2008_picture_of_the_wooden_cup_an_2 曲がりナイフは使うたびに面白さが増してきて やはり非常に削ることが楽しくなるナイフです。またこのナイフのことは別途にその詳細を紹介するつもりですが 奥深いものがあります。

2008_picture_of_the_wooden_cup_an_3 おまけは このフックの刃先の折れでした。せまいカップの内側を無理に挽くうちに引っ掛けて折ってしまったのです。それも2本も!!ざんねん。

また暑い中鍛冶屋をやります。

もう一つおまけは 左手人差し指先のナイフ傷です。久々に切り傷を作りました。

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イベントのご紹介

来る 8月19日火曜日青森にて デモンストレーションを行います。

興味とお時間のある周辺の方はどうぞ おいでください。見学フリーです。

住所 青森市浪岡王余魚沢字王余魚沢1−18 旧カレイザワ小学校
    青森空港すぐ南側です。

午前中から 昼過ぎまでです。

内容はおもにグリーンウッドワークによる器挽きとナイフワークによるスプーン作りです。

またシェービングホースとドローナイフを使った削り方をデモンストレーションします。

2008_picture_of_the_visit_kawai_a_5 2008_picture_of_the_visit_kawai_a_4

2008_picture_of_the_visit_kawai_a_7 2008_picture_of_the_visit_kawai_a_6

6月飛騨でのデモンストレーションの様子です。

お問い合わせmidorinocraft@nifty.com

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時代の変遷 その2

このようにして 大衆化と 大量化の流れがもたらした変化は 動力と 刃物の変化だけではありません。

削る方法そのもの、そしてその よしとするデザインの方向性を変えていったのです。

刃物が優雅なフックからストレートな形状に変わることで 挽かれたものは やはり直線的な要素の多いものに変わりました。全体の形状へのこだわりが 後退したことに取って代わって 表面の仕上がりが完成度を高めていきました。

機械自体が進歩し、回転軸が均一になり高回転が要られるようになったおかげで 器は滑らかさを増して行きました。また器の方向性自体がそのようなスムーズさをよしとする方向に向かっていったのです。

つまり ポールレーズでは 緊張感のある美しい形が生まれましたが 現代の機械旋盤では むしろ表面の滑らかさを追求しているということです。そして この両者の違いとともに 私たち現代人が偏っている ということに無頓着であるということへの違和感を私は感じるのです。

もしかしたら今という時代は 大衆化の次の時代なのかもしれません。

器に近寄って表面の滑らかさを追求することから 一歩退いて 全体の形の完成度を追及する時代。

安く大量にではなく 楽しくゆっくり。

なぜなら私たちの身の回りには そういった工業製品が もうすでに充分にいきわたっているからです。

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時代の変遷  その1

ポールレーズによる器挽きと 動力機械による器挽きの違い

私たちは 人類の歴史の最先端の時代に生きています。過去何万年ものあるいは何十万年もの歴史の最先端です。

現代という時代は 工業製品的な製造パターンや センスが無意識的に物事を左右しているのです。

精度、完成度、デザインなどにポールレーズでの器挽きと大きな違いがあります。

そもそも器は古来人力によって挽かれてきたのです。工業化されたのは100年や200年前のことです。

工業化されるということは 量産を前提として効率を重んじ、同じものを大量に低価格で作ること、 とすれば この100年200年の間に時代の流れが大きく 変わってきたのです。

工業化はある意味 大衆化でもあります。これはヨーロッパにおける音楽の変遷にも似ています。

優雅な宮廷音楽は徐々に裕福な権力者のもとを出て、広く一般大衆の前に出て行ったのです。聴衆が 数人、数十人であったものが やがて何百 何千 何万 何十万の人を相手に音楽を奏でるようになっていったのです。

楽器にも変化がありました。アンプなどオーディオ設備がなかった昔 優雅な音色のチェンバロは音が小さく 大人数を相手に演奏ができませんでした。  これを克服すべく誕生したのが ピアノであったのです。

現代では 音は電気を使っていくらでも大きくできるようになったのではありますが。

話が少しそれましたが、ロクロの世界でも このような流れに乗って まず 人力が 動力に取って代わるのです。つまり蒸気機関の上下のピストン運動を回転運動に変えたように 足踏みは やがてはずみ車式の一方向の回転に変わり そして 水力などのエネルギーを利用した動力の道を歩んでいくのです。

それに伴って 刃物も変化していきました。

これまでのポールレーズの刃物の持つ優雅な曲線から ごつい角度をした刃物に変わったのです。私は この刃物の違いを見るとまさに時代が変わったのだと強く感じるのです。高回転ですぐにストップできない、力が強い動力では 挽く木片に刃物が引っかかっていわゆるキャッチが起こることは怖いことなのです。いまだにその危険性をカバーするために大げさなゴーグルやプロテクターなどを装着して作業するのです。(日本の伝統的な木地師のかたは こういった装着をしないようではありますが)。

また乾燥木を材にし、 高回転数であるということは 刃先の消耗を早め、 またその刃先の加熱は 薄く華奢な刃物にとっては好もしいことではなかったのです。

回転方向が一方向でギアーなどによって回転数を飛躍的に高くできるようになり また強力な力で回転するため 速く綺麗な製品ができるようになったのです。

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2008年7月27日 (日)

グリーンウッドワークのアナロジー

グリーンウッドワークは大量生産を前提とした生産方法ではない。むしろ手作業で作品を作る喜びを最大限引き出そうとする木工ともいえるとおもう。

このようなスタイルの違いは 色々な場面に置き換え、当てはめてみることができると思う。

もしグリーンウッドワークのアナロジーを今の日本漁業のオイルショックにあてはめたら、、 手漕ぎの船や 風力利用のヨットで 近海漁業をするでしょう。

経費を抑えて 手漕ぎの船で近海に出漁すれば ランニングコストは比較的安価に納まるはずです。もちろん 漁獲高は落ちます。

一つ一つ個別生産するのではなく 同じ部品を大量に一度に作り それらを組みたてて 製品にしていく、あるいは巨大な経費を投じて 効率よく収量をあげる方向性。

このような方向性は 大量に安く製品を不特定多数のお客にいきわたらせる方法であり、そして実際私達は それなりの品質を低価格で享受しているのです。

然るに グリーンウッドワークは 方向性が まるで正反対。

ランニングコスト、経費が安い、身の回りの材を使う。大量生産、大量消費ではなく少量生産 愛用使い

このような方向性が望まれることは 今の世相を反映しているからだともいえる。

例えば グリーンウッドワークで作られた椅子を見る目で携帯電話やパソコンの基盤を見ることはないはずです。

命なき 大量生産の製品に 生命感を感じ得ない人たちの満足感を見出す新たな方向性。これがグリーンウッドワークとして結晶するのです。

グリーンは まさに 命の色です。

時代の大きな変化の兆しを グリーンウッドワークに 見るおもいです。

このグリーンウッドワークの要素である ”手道具 反機械化 ローコスト 手仕事 遠洋でなく 近海” などの合言葉で身の回りの世界を見直してみましょう。

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2008年7月13日 (日)

上級者向け スプーン作り

今日は スプーン作り教室でした。
前回 鍛冶屋仕事してつくったスプーン用刃物を試運転する意味もあります。
うちには 現在2名の生徒がグリーンウッドワークを勉強に来ていますが 本日はそのうちの1名が発熱欠席し 1対1の教室となりました。欠席した生徒はもう2年の週末グリーンウッドワーク教室に通ってきており まもなく卒業する方です。(スプーンは小さいからといって 馬鹿にできるものではないのですが ぜひ この秋までに伝えておかねばならないとおもっていたのですが)。
で、今日は2人でした。

スプーンは 先ほどいいましたが 実は 非常に難しいものです。
ナイフワークなど 手の技、知識、デザインの感性などが必要になります。
もし 機会があれば 生木の丸太をもらうチャンスがあったら 試してみてください。
おそらく どこをどうやって木取りして どう加工すればいいかほとんどわからないでしょう。
またもしそれができても きっとただの 小割にした丸太の材料からそれなりの形のスプーンをつくるのがいかに困難なことか 実感するはずです。
どこをどう削れば スプーンになっていくのかわからず 削っていくほどに形が 自分のイメージから遠のいていく、そんな場面に陥るのです。

もうひとつ ナイフワーク。
実は木工を専業にする方の中にも 今や機械化が進み ナイフなどを使った手仕事としてのナイフワークには なじみのない人が 案外いそうです。
ナイフワーク、実は 非常に 奥が深く なおかつそれを習得するのには それなりの手の労力が必要なのです。
単にナイフを使って木を削ること一つとっても 効率よく しかも安全に削るとなると 熟練した人と初心者とでは雲泥の差があるものです。
簡単そうにやっているけれど 実際やってみれば できない、そんなものなのです。

2008_picture_of_the_carving_knife_s生の丸太の桜が材料です。これも自分で裂いて木取りします。
どこが材になるか、を見ながら木取りします。


2008_picture_of_the_carving_knife_2手斧を使っての荒削り作業です。大まかな形をここで決めます。自分がどんな形のスプーンを作るのかがわからないと形が出てきません。


2008_picture_of_the_carving_knife_3これが 生徒さんの荒木取り後の状態。



2008_picture_of_the_carving_knife_4わたしもお付き合いしてこんな感じです。



このあとからナイフワークに移行します。
2008_picture_of_the_carving_knife_5生徒さんの完成品 軽く乾性オイルを塗りました(もちろん食用のオイルです)。


2008_picture_of_the_carving_knife_6こちらは 私の完成品



何度かこれまでにいいましたが うちでは 紙やすりは 使いませんので ご承知置きください。
2008_picture_of_the_carving_knife_7実際に使って できばえを確認しました。いろいろ作品の問題点がわかってくるものです。


2008_picture_of_the_spoon_making_wi2008_picture_of_the_spoon_making__2
前回の教室で作ったものと同型の
左 カービングナイフ 
右 ツーカカム

なお 今日は夏休み前の最後の教室になり 今日以降9月まで 長い夏休みに入るのです。

新しい生徒さん募集中です。

いつも 秋から いわばグリーンウッドワークの新学期が始まります。最初は 手道具を作ることから始まり 一通りそろうころに 材木になる伐採したての生木がやってきていよいよ作品作りが始まるのです。

メール「20080623_172413161.zip」をダウンロード
midorinocraft@nifty.com
 

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2008年7月11日 (金)

a large porringer3

続き
いよいよ 細かい線の修正などして ついに完成しました。
2008_picture_of_the_porringer_for_k2008_picture_of_the_porringer_for_22008_picture_of_the_porringer_for_3



耳が小さめ 器の内側の直径21cm です。これは 集中して挽いてもまるまる二日はかかるでしょう。

2008_picture_of_the_porringer_for_42008_picture_of_the_porringer_for_5もとはこの桜でした。多くの削りカスと エネルギーを費やしてやっと完成という感じですね。
今後やはりひびが入るのか まだわかりませんが 覚悟はしてます。
なお本当の完成は 乾燥後にオイルディップ処理をほどこしてからということになります。

さまざまな感想、質問 技術的な疑問などお寄せください。
メール midorinocraft@nifty.com

コメントも  どうぞ。

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2008年7月10日 (木)

a large porringer 2

続きです
その後 今度は 器の内側を挽き始めました。
回転軸の芯の部分以外を全て削り下げないで器の内側のところから必要なだけの溝を削っていくのです。
2008_picture_of_the_porringer_for_k2008_picture_of_the_porringer_for_22008_picture_of_the_porringer_for_3だんだん内側の芯を細く落としていきます。もうなんとなく器になってきました。


2008_picture_of_the_porringer_for_4こうやって ついに芯を落としました。周りの削りかすは今回の作品の削りカスの一部です。ここまで来ると一区切り付きますね。


2008_picture_of_the_porringer_for_5次には 耳以外の部分を手斧で落とします。つまり土星の環の耳になる部分を除いたその他の部分を落とすのです。


2008_picture_of_the_porringer_for_6
内外のへそを削り落とします。


2008_picture_of_the_porringer_for_7オイルを塗る前2008_picture_of_the_porringer_for_8
オイルを塗った後
このオイルは 本式のものではありません。1月ほど乾燥させてからオイルの正式ディップをします。あくまでこれはどんな風になるかを確認するためのオイルです。

2008_picture_of_the_porringer_for_9このあと  出っ張りなどを 仕上げ削りします。



2008_picture_of_the_porringer_fo_10もう一息ですね。

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2008年7月 8日 (火)

桜の 大ポリンジャー A large porringer

昨日から 桜を材にして ポリンジャーを挽き始めました。
  ”桜は 割れやすい”という恐ろしい(せっかく挽いて満足感に浸っても割れが入る恐れがある)常識を頭の片隅に置きながらの作業です。
そのようなことになるべくならないようにと 年輪の中心はすこし落とすつもりではありますが。
2008_picture_of_the_porringer_for_k材料の桜は半年以上寝かせておいたもので かなりふけてきました。これが良いアクセントになればと思っています。

Although a cherry is likely to split, I tryed turning a large porringer of cherry tree.

2008_picture_of_the_porringer_for_2その直径は30cmほどなので それにあわせて長さを決め 玉切りにして 今度は 年輪の中心から 2つに割ります。割ってみて まだ木が 傷んでいないのでほっとしました。

2008_picture_of_the_porringer_for_3材の下ごしらえとして、正方形の材をチェーンソーで8角形に落とし、器の外側になるほうの角を落とし
さらに 角張りを斧で落とします。この下ごしらえに手間をかけるほどロクロにかけてからが楽になります。 でも 私は 早く乗せました。どんな挽き具合か試したかったからです。

2008_picture_of_the_porringer_for_4どうです、かなり角張っているでしょう。この角があると刃物が がたがた当たってうまく挽けずに 不愉快な削りがでこぼこがなくなるまで続くのです。


2008_picture_of_the_porringer_for_5この作業のための専用フック=刃物=かなり頑丈で多少の衝撃でも折れたりしません。頼りにしています。


For roughing out, I use to turn with a tough hook tool.

2008_picture_of_the_porringer_for_6最初 この桜の塊は 非常に重いためにトリドルの(踏み板)ストロークがスローアクションになり 一踏み 1秒以上かかります。そんなことをしながら数時間すると外側の大まかな形が 出現してきます。
今回のテーマは ポリンジャーなので 耳のもとになる土星の輪を挽かなければなりません。結構手間がかかります。
2008_picture_of_the_porringer_for_7



2008_picture_of_the_porringer_for_8ひっくり返して内側を削ります。

ここまで来ると 外側は7割ぐらい来た感じでしょうか。



2008_picture_of_the_porringer_fo_10



2008_picture_of_the_porringer_fo_11これだけの重さの木の塊を 何時間も挽くのはかなり 体がくたびれるものです。


My  bamboo for pole lathe activates the return in a slow action. I had to have a wait for the bamboo comes up again for a second or so. It gets me  much more tired. It is so hard to continue the turning large bolws, and I gave me frequent breaks.

続く

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2008年7月 5日 (土)

まもなく 夏休み

ここ 津久井の グリーンウッドワーク教室の始まりは 秋です。 ですから 一年の終わりは7月末の 梅雨明けのころです。 そして もうすぐ その1年が終わります。
現在 1人の生徒が 2年目を終えます。 もう一人の方も1年を終えることになるのです。
随分ぎっしり詰まった教室が続きました。
一人の生徒は 秋から3年目に突入、もう フリーになります。
ほとんど 何にたいしても白い状態であったことが かえってよかったのかもしれません、何が良いんだかわかりません。

グリーンウッドワーク教室はほとんど 毎週末行われています。
グリーンウッドワークの手道具作りから始まって 少しずつ 前進していきます。
良かったらご参加ください。
ここは神奈川県の山際です。最寄り駅 橋本です。
朝9時半から 5時前後までです。内容は スプーン作りから 器挽き 椅子作り 木工小物つくりなど 人によって さまざまです。
お問い合わせ 
midorinocraft@nifty.com

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2008年7月 3日 (木)

曲刃物の詳細

今回曲刃のナイフの詳細をご紹介します。

2008_picture_of_the_detail_of_the_8

cm方眼紙に寸法を移しました。参考にしてください。
通常のカーヴィングナイフのように 刃の先は先細りにし 付け根で4mmほどの厚みです。
この刃物では 荒削り、中仕上げに向いていると感じます。仕上げには さらにシャープな薄い刃物を考えたほうがいいでしょう。あるいは両刃(この写真のナイフは両刃です)ではなく片刃のほうが良いかもしれません。 またさらにデリケートな仕事には もっと刃渡りの短い物が良いでしょう。

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2008年7月 1日 (火)

鎌型のナイフ a curved knife

最近 鎌のような刃の形のナイフを作りました。これまで多少 ご紹介したものですが、今回もう少し詳しく説明します。
通常 ナイフは 刃が まっすぐなことが多く あるいは わずかに先端に向かって ゆるくカーブしているものです。
If we image a knife, ordinary it would be a straight or rather outward curved knife.
But a scythe or a sickle has a blade curved inside. This kind of blade is good for the circular movement caused by the natural human joints.
If so, a knife also could have a curved blade, I thought.
I tryed the curved knives. And they are interesting to use and need a little bit training.

If needed a large amount to whittle, you have to hold the knife tightly upon your body, and draw the wood backwards or push the wood forwards with a curved line.

考えてみれば鎌は 草をひっかけて手前に引けば 切れるのです。もしまっすぐな刃物であれば 手首を引く方向に対して直角に近い方向に角度をつけてひく必要があると思います。
ナイフは どうでしょうか?
負荷の大きい削りの際に 手首は 角度を保つためにかなり踏ん張らなければなりません。力が入ります。
人の手の動きは 関節を要にした 円運動を基準にしていると思います。
このことは この鎌状の刃物にとっては好都合なことのようです。

力を入れて 木を削るときには この鎌状ナイフを体に固定して 木のほうを動かして生きます。この時 左手は 円運動に似た動きを必要とします。

また 荒削りだけでなく デリケートな仕事もできそうですね。
こういった 鎌状の刃物に 詳しい方がいましたら アドヴァイスお願いします。

ポイント
1.刃のベベル(刃先の角度の付いた部分)は両側につける
2.刃の先端は柄の延長線よりも内側に曲がっていること

もし 刃物を作れるチャンスが ありましたらぜひトライして 実際に使って その際のご意見など お寄せください。
メール
midorinocraft@nifty.com
2008_picture_of_the_scythe_style__3
このようにして元から刃の先端に移行しながら手前に引くと簡単に削れるのです。


2008_picture_of_the_scythe_style__4力を入れれば もっと根元から刃を当てて削れば かなり大きく削れます。



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