ナイフセット
ナイフを使ったスプーン作りは グリーンウッドワークの一番入り易い扉です。 まず数少ない簡単な道具でできる。そしてスプーンの材料は小枝などで、入手もかなり現実的に楽です。
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ナイフを使ったスプーン作りは グリーンウッドワークの一番入り易い扉です。 まず数少ない簡単な道具でできる。そしてスプーンの材料は小枝などで、入手もかなり現実的に楽です。
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刃物研ぎは ちょっと独特の楽しみがあります。手に伝わる研ぎの感触。中研ぎでのシャビシャビした研ぎ感もいいし、仕上げのもっと細かい繊細さの研ぎ、などなど早朝の心静かな時間にはいい仕事です。
鍛造、焼き入れ 焼き戻しを終えてこれからいよいよ研ぎをして刃物らしくなっていくのです。写真の砥石は中研。
なんと斜めになっちゃいました。どうしよう!?夏の日差しが当たって来て汗かくし、がっかりするし、くたびれてくるし、、。結論 今日はこのまま終わって また明日の早朝に持ち越す事にしました。
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炭切り
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グリーンウッドワークでは その材料になる木とそれを材料として使う人との間の距離が非常に近い。つまり使う人が材料の生の木の原木を自分で下ごしらえする事がほとんどです。
目前にある丸太をチェーンソーで玉切りにしたり また 板材を取ろうとやはりチェーンソーで挽いていきます。
さあ、テーブルなりスツールなり板材の表面の仕上げをどうするか、という問題があるのです。乾かして鉋掛け、というのが常道かもしれません。
今回は こんな状況ですごくグリーンウッドワーク的に面白い道具をご紹介しましょう。
インディアンナイフと名付けられたこの道具は 非常に単純な形です。ちょうど銀杏の葉っぱのような形をしています。
上 柄が長く 荒削り用(両刃)
中 中仕事用(両刃)
下仕上用(片刃)
もし市販の丸ノミがありましたら これでもある程度出来ます。
今回は最初にそんな丸ノミで削りました
今回の材料は 生木ではなく もう乾燥してしまった 樫の木片です。硬さではかなりあります。チェーンソーのギザギザの刃跡が目に入ってきます。
木の繊維方向に対して直角方向がかかりやすいです、こんな風に削れて チェーンソーの跡がなくなりました。
この次に荒削り用のインディアンナイフを掛けました。
最初の鑿跡がちょっと目ざわり観がありましたがだいぶ見ていて楽になります。(鉛筆で仕切って一番手前が加工なしのチェーンソーのまま、真ん中が丸ノミ、上がインディアン鉋で荒削りしたものです)
さらに中仕上用のインディアン鉋をかけます
ここでは一番左がそれです
さらに仕上用のインディアン鉋をかけます
ちょっと分かりにくいですが左手前の部分が最後の仕上げをしたところです。
オイルをさっと塗りました、5番が最終仕上げをした部分ですね。
オイルを塗ると仕上がりの状態がよくわかります。艶が出ています。
このように表面処理の仕方で随分と表情がかわるものです。
”平面”ではない平面、でもいいニュアンスになりますよ。
そしてこの削り作業がとても楽しく 時間を忘れて熱中するものがあります。削った部分を指先で確認しながらけずるのは楽しいものです。
お問合わせ tomio@tomio-imaru.com
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器挽きに使う刃物は ”フック” ”ロクロ鉋”などと呼ばれています。
細長い鉄の棒の先端がくるっとかえっていて そこに刃が付けられているものです。 通常乾燥した木を材料とする機械旋盤の場合 刃ががっしりとしていて どちらかというとごつい感じですが 人力の脚踏みロクロでは 相手の木が生であり 柔らかい為に 機械旋盤の刃物よりもずっと華奢で繊細な感じです。
また この脚踏みロクロのフックですが 形状がいろいろ変化があり 挽く人にしかうまく作れそうもないのです。
おそらく 鍛冶屋さんに頼んでも自分の望む形はうまくできないと思います。
さて 私も何年も器用のフックを作っていますが 最近ようやく その形のパターンが形成されるようになりました。
フックにも美しい形があるのだ、という事に気がついてき始めました。
通常 フックは刃先に向かって徐々に細くしていきます。器の外挽きには あまり細いものは強度の関係上向きません。
右のフックは ロビン氏のフックです。とても形が洗練されていてきれいです。左のフックは私がちょっと前にたたいたものです。上手な人は 華奢なフックでも外挽きに使えますが それには 相当の技術が必要です、出ないと折ってしまうでしょう。
おそらく ほとんどのフックは 世界中どこでも 全鋼だと思います。でも最近私はようやく地金に鋼を鍛接したフックを作るようになり、全鋼とは一味違う挽き心地を味わう事が出来るようになりました。 鋼は ヤスキ鋼の青鋼や白鋼を使用しています。
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ストックナイフとは 押切のようにして木を大まかに削る道具です。ヨーロッパでは木靴の外側をこの道具で成形する事が多いです。
最近 クラフトハウスの木工教室でひそかにスプーン作りがブームになっています。
さてそのストックナイフですが その小型版をスプーン作りに利用しています。
通常 荒削りは手斧を使って行いますが 女性にとってはちょっと手ごわい道具ですね。
そこで このストックナイフのミニ版で荒削りすると 楽に 安全に大まかな形を削り出すことができるのです。
こんな形です
こんな風にセットして使います
ここら辺まで削れるとあとはそうとう楽にナイフワークに移行できるのです。
ざっとナイフを掛けました
ストックナイフがあると完成まで早いものです
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地金が大事
地金とは 刃物の刃先の刃金を支えるベースの部分の事
物を切る時にはその刃金が直接切るわけだけれども かといって それを支える地金が大事ではない、という事はないんです。
ヨーロッパアメリカなどでは 早くに製鉄 鍛冶屋といった分野が工業化され ほとんどこの合わせの刃物(つまり地金と刃金を鍛接した)は忘れ去られてしまいましたが 幸か不幸か 日本では大規模工業化が遅れ したがって 鍛冶屋的な 単位の小さい製造技術がつい最近まで 大手を振っていたのでした。
前置きが長くなりましたがその鍛接のさい 大事なのが地金です。 鉄は その炭素量が少なくなればなるほど柔らかく柔軟で展延性に富んだ性質を帯びるものです。
鍛接の際に刃金と地金がくっつくことを英語では"stuck"=食いつくといいます。これは柔らかい地金がたたかれて硬い刃金に食い込んでいく様子を表現したもので 絶妙の観があります。
昔の鍛冶屋は この地金には特に良く練られた つまりたたいて柔らかくなった軟鉄を使っていたようで 社寺仏閣など改築の際にでる古釘などを収集する地金屋という職業もあったようです。
さてさてそんなわけで 今回作った クラフトハウス特性のドローナイフはその点に着目して 極軟鉄を地金としました。
火花試験をも事前にして確認した極軟鉄、実際の鍛接作業もスムーズに進行しいよいよ研ぎをしたのですが
これまでの地金に比べ ちょっとその表情が変わって見えました。なにか 昔風の包丁や鑿のあの雰囲気に近いです。 研ぎ自体も柔らかく楽です。
今回の極軟鉄地金の導入では 色々学びましたが なかでも刃物の表情の好ましいことと 研ぎの楽しさが忘れられない感じです。もし 極軟鉄がごく一般的に出回っていれば 今の刃物業界のあり様も きっとそうとう変わっていた事であろうと思うほどです。
つまり全鋼の刃物だと研ぐのが大変だし、 柔らかい地金だからこそ その美しさや 研ぎを含めたメンテナンス
の楽しさ、そして その刃物にふさわしい砥石の選択まで話は広がりそうです。
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ドローナイフは グリーンウッドワークの代表的な道具のひとつであり 同時に 本来 日本にはないものであります。
強いて使うとなれば 銑(セン)ですが 多少の柄の角度の調整をしないと使いにくいと思います。
そのドローナイフですが 日本人的デリケートに見合った ドローナイフとなると ミニドローナイフの方があっていると思います。 使いやすさ、重さ 削りのニュアンスの表現の道具としてのドローナイフなどと考えると 従来の刃幅が20cm以上あるものでは ちょっと大きすぎだと思います。
そしてそんな要望にこたえる 小型のドローナイフは これだ、と思うものがなかなかないものですし もしあっても入手が面倒なものです。
そこで これまでずいぶん手間暇をかけて やっとドローナイフ製作が一つのレベルまできました。
刃幅は10~15cmほど
刃は全鋼ものと 地鉄、炭素鋼の合わせのものです。
双方ともクラフトハウス内 鍛冶屋工房にて製作したものです。
今回から合わせの刃物は 炭素鋼SK3と地金とを自分で鍛接して作りあげたものです。
グリーンウッドワークの削り道具として、細かいニュアンスを表現したい、そんな思いを形にしてくれると思います。
お問合わせ
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私の場合 良くSK3という炭素鋼を刃物に使用しています。
炭素鋼は 歴史の長い 昔からの刃がねで 比較的熱処理が楽で まあ、気難しくない素材です。
炭素の含まれる割合が1%ほどです。
今回は このSK3の丸棒からナイフをつくる事にしました。
丸棒の太さは直径13mm。この丸棒を赤めてかんかんとハンマーでたたいて平たくして刃にします。
赤めてはたたき赤めてはたたきしているうちにだんだん平らでうすくなってきますが そうすると冷えるのも赤丸のも早くなり 火床とアンヴィルを往復するピッチがこまかくなって忙しいものです。
この赤い鋼をただただたたくという行為が案外面白いと感じました。
ちょっと刃が大きくなり過ぎた観がありますが柄をすげて 研ぎをして さらに柄を綺麗にナイフがけし、完成してみると でもでもいいものになりました。
もちろん実用品として 切れ味は抜群です。
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