ポールレーズ パターン挽き
スピンドル用のポールレーズ、これこそ グリーンウッドワークの代表的な道具といえるものですが、 御本家イギリスのマイクアボット氏は特に最近はあまり使っていないようです。 つまり 案外この道具、操作が難しく広く参加者が簡単に使えるというものではない、ということ、またアメリカ人ドゥルーラングズナー氏いわく”これほど非効率な道具はない!”との指摘からか 数学系人間のマイク氏はあまりポールレーズを使う事を潔しとしないようです。ま、そのかわりホゾの部分は テノンカッターなるものをコードレスドリルに装着して使っているようで これだとだれでもホゾが正確にできるのです。
ながなが書きましたが 私としてはそれでもポールレーズを進めたいです。それは 最初ハードルは高いかもしれませんが しかし多少とも挽けるようになると 面白さがわかって来て病みつきになるほどです。 ましてや 生の広葉樹をポールレーズで挽いてテープのように薄くて長い削りかすがシュルシュル出てくると快感です。思わず夢中になるものです。
さてこのポールレーズも ある程度技術力がついてくると パターンが挽けるようになります。これは つまりくびれや溝や 球を挽くということで、単にストレートな丸い棒を挽くための道具またはほぞを削るための道具という見解からはかなりかけ離れたものでもあります。 ポールレーズを挽いた事がある、という段階から 技術を身につけて パターンが挽けるようになる、というところにもう少し目を向けることが必要なのかもしれません。
ポールレーズと踏み板
比較的簡単なウィンザースツール 脚のホゾ以外はドローナイフで削ります。
脚に模様 パターンを入れて 横棒のストレッチャーを入れると 似たような作りのスツールですが まるでニュアンスが変わってきます。 どうですか、こういうの。
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コメント
刃が切れないのか、刃物を固定する手の力が弱いのか
刃のあてる角度が悪いのか、まだ刃先を回転に持っていかれ、大きな傷をつけてしまいます。
楽しさが大きいので、いろいろ考えてめげずに削ってますが時間がかかりますね。
でも、シェービングホースとポールレーズを並行して
やっていると、相乗効果が有り、一方だけをするより習得が早いように感じます。
投稿: 福畑慎吾 | 2017年5月25日 (木) 08時11分
有難うございます。いま、水木会の会員の中でもパターン挽きがブーム。
これまでポールレーズでいくつもパーツを挽いてきましたが パターンのような技術的なレベルに挑戦しようという気持ちがなかったのですが。2週間に及ぶ特訓めいた練習を経て、すこしずつスキューを使う事が出来始めているようです。 そして9人の会員が放つ熱気が工房一杯に充満して これまでにないものすごい雰囲気に包まれています。いっぺんにはジャンプアップしないのですが少しずつ腕前があがってくると 自信もそれに伴って付いてきて それを傍らで見ているとおもしろいです。 こういう技術は時間の蓄積が必要で、あきらめることはない、少しずつ前進してる、ですね。
投稿: バジャー | 2017年5月25日 (木) 08時51分