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2009年11月22日 (日)

野の花の一輪ざし その3

さてこれで円筒に深さ12cmほどの直径16mmの穴が無事あきました。

つぎに今度はこの材の外側をさらに斧で成形していきます。

もし材の反対側に記した中心点が間違えなければ穴のあいている方とその反対側の中心線をイメージして斧で削る限界がわかるはずです。その点さえ押さえておけば あとは自分の好きな形を作れます。

016 斧での作業はあくまで成形の下ごしらえですが、でもこの荒々しいタッチも案外良いですね。今回はこの後にまだナイフワークをするのではありますが。

このような長物を斧で削る時、長手方向に面をつくっていくと何かといいですよ。

019私はこの段階でさらにこの長い面を削り、一輪ざしの全体の形を決めてから 今度は面と面の角を落として丸くしていきました。

023 だいたい飽きてきたので次に紐通しの穴をあけます。

032 開けた穴にはこの穴より1割以上直径の細い試験管を入れます。

開けた穴が16mmですから収縮を考えて12mmの試験管(長さ10cm)を選びましょう。

こんな感じです。

2_001 表面はこんな感じです。ナイフで削って仕上げた表情です。紙やすりで磨かない方が表情があっていいですね。

完成!!

あとはゆっくり静かに冷暗所で数週間乾かしてからお使いください。 なお特に冬は完全に乾くのに2~3カ月かかる場合もありますので温風、直射日光、高温にはさらさないように気をつけましょう。

乾燥しましたら 亜麻仁油でも、柿渋でも蜜蝋でも試してみてください。

もしわからないことがあったらメールください。midorinocraft@nifty.com

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野の花の一輪ざし その2

直径5~6cmほどの円筒を斧で削って作ったら、次に材のどちらに花を生けるための穴をあけるか決めます。

材の長さは40cmくらいに切ります。そして穴をあける方はのこぎりで切って新しい断面が出たほうにしてください。

次に写真のようなブロックの上に材を載せてGクランプでしっかり固定します。

この材を載せるブロックは2個必要で、まったく同じ寸法にしてください。必ず丸いものが収まるように溝を3角形にします。また Gクランプの固定が甘いとハンドドリルで穴あけしているうちにガタついたりはずれて大変なことになります。

007 材をしっかり固定したら次に真っすぐな棒などを用意して材にそえて穴あけの際のガイドにします。

これはドリルの刃が真っすぐに材の向こう側に穴をあけるようにするためです。

この時もし誰かがいたら頼んでドリルの水平方向の傾きを見てもらいます。

もしだれもいなかったら鏡を使って自分で穴あけをしながら鏡を頼りにします。そしてそれと同時に穴をあける人は材の向こう側の先端の中心を目指して穴あけをします。

こうしてドリルの刃先の上下を横から鏡や人のお手伝いによって決め、刃先の左右の横のブレを自分でコントロールして開けていくのです。

これでうまくいけばそこそこ材の中心に穴をあけることができるでしょう。ドリルであける穴が長くなればなるほど誤差が大きくなりますからあまり欲張って長い穴を開けない方がいいでしょう。

だいたい12cmほどあれば良いです。

009 材の横のあてがった板材がドリルのガイドの役目をします。また奥にある鏡が同様に水平方向のガイド010をするので一人でも出来ます。

今度は材の反対側にこのドリルの穴の中心を記します。やり方は 単に目通しのやりかたや もうすこし精度を高めた定規のやり方もいいです。

ドリルの刃の延長線を材の反対側に鉛筆でしるし、次に180度回転して反対側にも同様にしるし、2つのしるしを鉛筆でつなぎます。

今度は90度回転し同じようにします。こうして2本の線の交差した点がドリルで開けた穴の中心点ということになります。

定規などを使ってやる時にはドリルの刃と平行に定規を添えて使います。

012 線の交わったところが穴の中心ということになります。

013 こちら 反対側です。この穴の延長の中心点が先ほどの交差点です。

続く

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野の花の一輪ざし作り その1

033

もし一日 時間があれば 一輪ざしをつくってみてはいかがでしょうか。

道具 ハンドドリル、16mmドリルの刃(長さ20cmほどあるものが必要です)

刃の薄い斧、木のハンマー

 木材固定用のGクランプ2個、

固定用ブロック2個

 ナイフ、鏡(あるいは誰かアシスタント)、斧、斧作業のための切り株

細紐、真っすぐな細い棒

材料 太さ12cmほどの真っすぐな広葉樹の枝木(半割にしたときに6cmほど必要)、できればカエデなどきめの細かいものが良いが、あまりこだわらなくても大丈夫。

1.まず始めに002 刃の薄い斧と木のハンマーで材を割って直径6cmほどの太さにします。

木を半分に割ることによって木の年輪の中心がそとがわになるので割れを防ぐことができるのです。もしハンマーがなければ竹割りなたなどを使って割ってみてください。

005

材をこのような台の上で斧を使って直径5~6cmほどの円筒にします。(ポイントはなるべく均一な太さにすることです)

もしこの”まな板”がなければ普通のスギの木の厚板などを代用にしてもいいでしょう。

続く

  

          

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2009年11月12日 (木)

古民家見学

車で20分ほどの距離にある”山十邸”という自治体管理の家屋を見学しました。

私の興味はまず骨組み

骨組みの構築の仕方、その角材の加工方法などに興味があります。

この”山十邸”は明治初期の建造物ですから おそらく機械化される以前の建築だと思います。

008 建物の外観をとっていないのでちょっとイメージがわかないかもしれませんが 相当立派な建物です。入口をはいると左手に座敷が幾部屋も広がっています。土間は明らかには分かりにくいけどコンクリートのように感じました。

一番目につく柱2本はケヤキで1辺が40cm以上あります。とても立派です。

しかもきれいに鉋かけされています。

007

003 このショットの柱はすこし細めのサイズで30cmあまりだったと思います。それでもそうと太い。

さてさてお目当ての場所に移動しましょう。

011これは屋根裏です。補修してありきれいになっています。

部屋の数とその広さからするとわりと広くない感じがしました。

また屋根をうける角材の太さが案外細い気がします。

017 問題の角材の(角材とは言わないのかもしれませんが)加工です。

波のように残っている削り跡、いわゆる”チョウナがけ”だと思いますが、もしチョウナであるとしたらそのチョウナは私達が知っているチョウナよりもかなり刃渡りが長いはずです。20cm近くあったのではないでしょうか。

033 そしてそのそれぞれの刃跡ですが、刃が木に食い込んで急に深く入り込まず平らになっている。つまり急に入って平らな波になっている。

020 この写真の角材の斜め上側のチョウナ痕は刃がはいってからその勢いですくって自然な掬いのカーブになっていると思います。

でもチョウナがけの表情は良いですね。

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