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2009年5月31日 (日)

雨の日曜日にスプーン作り

雨の日曜日、予定がすこしずれて丸一日時間が空きました。

そこで今日はかみさんにスプーン作りを指導することにしました。

彼女はこれまでに少しずつナイフ使いを教わってきたので ある程度ナイフを使えるようになっていたのですが じっくり一日かけてスプーンを作るのははじめてです。

10時ころから制作にとりかかり5時ころまでかかって私とかみさんとそれぞれ1本ずつスプーンを完成しました。(私のはスプーンというよりお玉に近い大きさですが)

Dsc02258 体格の割りにかみさんは手が小さいので通常の大きさのナイフでは使いにくいのでそれにあわせて可愛い刃渡りの短いナイフを先日作ってプレゼントしました。

彼女の専用ナイフです。

スプーンは ナイフ使いそのものの技術的なレベルと もう一つ スプーンの形を作っていくセンスが必要になります。

つまりナイフがうまく使えればいいスプーンが作れるというものではないのです。形に対するセンスが育っていないとすっきりとした形のスプーンにはならないのです。

うちではスプーンのもとになるデザイン等ありませんから削る人のセンスそのものがスプーンになっていくのです。まして材料の木は生の枝打ちされた枝木や丸太ですから大まかなスプーンの形をした材木などではないのです。

この木そのものを割って裂いて形を見出していくのです。

もちろんお仕着せのデザインでやってもいいのですが それではその人のデザイン力は育ちませんからやはり時間をかけて個性を育てるためには我慢が必要ということになるのです。

じとじとと梅雨のような空模様の日曜日、黙々と木を削る静かな時間。こういう時間はそれなり いいものですね。

彼女が可愛いスプーンを削る傍らで 私はといえば 大きめのお玉のようなものを削りました。

床にナイフの削りかすが すぱすぱと、またぱらぱらと広がって行きます。

私達は”静かな民”ですね。

作業をしている私達は夢中ですからあっという間に時間がたって、気が付けば良い時間になっていました。

いつも思うことですが スプーン作り、なんと充実した静かな時間なのでしょうね。

Dsc02276 大きいのが私のお玉、小さいのがかみさんのスプーンです。私の作ったものはお汁を掬い取るためのものでなおかつ右利き用になっています。

実はこの週はこれ以外にコーヒーメジャースプーンを4つ作り少々飽きてはいたのですが。

このメジャースプーン、柄とボールの角度がかなりあり すくいやすいようにしてあります。

作り終えたスプーンを手にして誇らしげなかみさんでした。

Dsc02273

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2009年5月28日 (木)

暴れ者=あばれた器

展示会絡みで 器の注文を受けました。

平らなお皿で直径27cmほどのものを合計4枚。

材料はさまざまな事情からクルミを使いました。直径が40cmあまりのくるみの半割りです。一番木の中心に近い部分は一番大きく、所定の寸法である27cm弱には大きすぎるので残念ですがかなり削り取りました。(おおきくとれるものは大きいまま器にしたいところでしたが。)

そのうち一番外皮に近い器は挽き終わって乾燥し始めてくるとどんどん白身の部分が収縮して暴れました。暴れは想定されたものでしたがくるみは比較的暴れが少ないので試してみようと思い、あえて挽いたものです。

この一番外側の器はそのほとんどが白身で芯の赤身がわずかなざいでありました。

まだ乾燥の状態でもうすこし様子を見てからオイルディップして完成ですが 多分もうこの1枚はもとの平らな状態に戻ることはないであろうと思われます。

4枚のうち1枚だけ注文されたお客さんには残念ですがもうすこしお待ちいただくことになりそうです。あと3枚は順調にもう一人のお客さんに届けられそうです。

胡桃の平皿、平でない平皿というのは使えませんよね。

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一番手前の白身の多い平皿が暴れものです。

Dsc02270 ここまで暴れました。

白身の部分は収縮が激しいものです。

そういえば白身の部分は英語ではサップウッドといいますが、そのサップという言葉のなかには元気とか血気盛んと言う意味が含まれていたと思いますがまさに元気ですね。暴れすぎ。

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2009年5月14日 (木)

展示会来場有難うございました

杉並のギャラリー工での展示会が無事終了しました。

多数の来場をいただき感謝しています。みなさん有難うございました。

さまざまな反応 指摘など非常に参考になりました。

今後もよきアドヴァイスとして制作の指針にさせていただきます。

またギャラリーの関係者の方々にはご好意にしていただき有難うございました。

グリーンウッドワークはまだまだ知名度の低いジャンルですが きっとそのたのしさからこれからさらに伸びていくものと思います。

みなさんもぜひご参加ください。

Dsc02160

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2009年5月 3日 (日)

小刀とカーヴィングナイフ

小刀は 御存知のように木に接する側が真平になっていて鋼と地金の合わせの刃のうち鋼が直に当たるようになっています。

木に接する側が平であるので仕上などの精密な綺麗な仕上の作業にはもってこいだと思います。

カーヴィングナイフは反対に鋼の単一組織で 木に接する側、その反対側のどちら側にも角度がつけてあるので刃の長手方向に尾根があり削りの時に 手を返すと刃が逃げてくれるのでコントロールしやすく削りやすいのです。

このためカーヴィングナイフでは 大胆なアクションで生木をシャカシャカ削ることができます。

Dsc02120 6日からの展示会http://www.ga-kou.com
では器類と同時にわずかですがこのカーヴィングナイフを展示即売します。このナイフでスプーンを作ることが出来ます。

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Dsc01988 ナイフワークの講習の様子

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2009年5月 1日 (金)

ミニチュアーポールレーズ

人にポールレーズを説明しようと努力してもなかなか伝わらないものです。

言葉だけつなぎ合わせて頭の中で組み立ててもうまくイメージできないのでしょう。 もちろん実物を見てもらうのが一番の確実な方法です。それがかなわなければ どうしましょうか?

友人のアドヴァイスに素直に従い ミニチュアーのポールレーズを作りました。これはこれで面白い世界ですね。縮尺は約6分の1です。

刃物はそれでも焼入れまではきちっとしてあり 多分ちゃんと削れるはずです。

自分ながら作ってみると面白いと思いました。

展示会が間近に迫ってきました。アドヴァイスをしてもらった友人との二人展です。

もちろんミニチュアーのポールレーズも一仕事します。

私が普段どんな感じで器を挽いているのか理解するのにはかなり役に立つものだと思います。

5月6日から13日まで

グリーンウッドワークの作品(主に器るい)と長谷川貴子さんの革の作品展示即売会です。

初日 週末 最終日にはバジャーこと私も会場でお待ちしています。

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私自身のミニチュアーは時間制限で間に合わず カエル君にご登場願いましたが 多少スケールがずれています。

どちらにしてもこのようなロクロで 挽いた器、一体どんなフィーリングになるのか ご確認ください。

ギャラリー工 http://www.ga-kou.com/

その後 今回パートナーの長谷川貴子女史の助力を得て カエルから時代劇のフィギャーに変えました。

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必殺仕事人と忍者がグリーンウッドワークをやっている。

多少ちぐはぐではありますが、でも江戸時代とグリーンウッドワークは違和感がないですね。

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