« 薪ストーブの薪作り | トップページ | 成功率3割=首位打者 »

2009年1月17日 (土)

自然塗料の作り方=タマゴとオイルの塗料

今回は木の食器、室内の壁 扉などに使える非常に手ごろな塗料の作り方を御紹介しましょう。

(特にこのペイントには名前らしきものがないようだということでタマゴとオイルの塗料というネーミングということです。)

イギリスの木工作家であるロビン ウッド氏のブログからの引用です。(了解を得ています)

よく北欧の住宅の外壁がペイントされていてさまざまな色に塗られていますが そのペイントのようです。

http://greenwood-carving.blogspot.com/search?updated-min=2008-01-01T00%3A00%3A00-08%3A00&updated-max=2009-01-01T00%3A00%3A00-08%3A00&max-results=24

写真がうまく載せられませんでしたがご覧になりたければ上記参照ください。

手作り塗料

私はもう何年もまえにエコ塗料というものを使ってみようと思い、さまざまな石灰系塗料やミルクペイントなど試してきました。

いま私のお気に入りの塗料はスエーデンの手工芸学校での講座を持ったときに教えてもらったもので、簡単に作ることができしかもすぐ使え値段が安く、匂いも良く、しっかり乾燥すると水洗できる利点があります。それは乳化亜麻仁油塗料です。

材料



タマゴ丸1個(丸1個とは白身と黄身の両方とも使うということです)



亜麻仁油(冷間圧搾で抽出したものが良いでしょう)





ジャムを入れていたビン(フタがしっかりしまるもの)
今回この塗料を今日から数週間前に作った器に塗るために作ったのですが、塗料の用途としてはこのほかに壁、窓、またドアーにも使うことができます。

作り方



タマゴを割ってジャムのビンにいれフタをしてしっかりと振ります。

タマゴのカラを計量カップにして亜麻仁油を4杯(タマゴ2個分)卵の入ったジャムビンに加え、良くかき混ぜます。




さらにフタをして良く振ります。




次に先ほどのタマゴの殻の計量カップで6杯分(タマゴ3個分)の水を追加しかき混ぜてからフタをしてまた良く振ります。

水の量は出来上がった塗料の濃さになりますので好みに応じてその量を加減してみてください。

この状態で無色の塗料のベースが出来上がったことになります。

このままで使うと木製品のシール材となり、私は個人的には木の器の内側をこれで塗ろうと考えていますが、また石灰塗料のシーラーとしても効果があります。



次に顔料を加えますがこれはスエーデンで購入した“ウルトラマリンブラ”という土を粉にした顔料です。(日本での顔料を調べるとすぐに塗ることができるようにさまざまな添加物が入っているものが販売されているようですができれば鉱物質以外何も入っていないものを選んでください)

イギリスでは画材やさんでこれらの顔料を買うことができ、私は“auro”というブランドを使ってきました。

もちろん皆さんが自分の顔料をお持ちでしたら 柔らかい石ならほとんどどれでも微粉末にして材料にすることができるでしょう、ちなみに私は近所でとれるオレンジ色の綺麗な鉱物を集めていますが、また黒い色の鉱物を集めていたりもしています。これは使う前にふるいで濾して乾燥させてさらに細かく砕いています。




この顔料はかなり濃いとはいいながらまさにほんのわずかな量でかなり使えます。パステルカラーにしたければ石灰を加えると良いでしょう。

さあ、市販の塗料のようにして塗ってみましょう。





20分もすると手につかない程度に乾いてきますが、まだ完全に乾いてはいません。



これまではこの塗料の長所でしたが、これからは短所です。

まず はじめに 乾燥ですが、手で触って乾燥しているように見えて実はまだ乾いておらず爪で簡単にはがすことができるほどなのです。乾燥にはそれなりに時間が必要でちょうど油絵の乾燥硬化に似ています。

乾燥時間は油の量によりますがおよそ12週間 から1ヶ月です。


ボイル油(亜麻仁油を処理して濃厚にたもの)は乾燥が速いのですが重金属が乾燥促進剤として添加されている場合があり、個人的にはじっくり乾燥を待つ普通の亜麻仁油を選びます。
乾燥すると非常に丈夫になり、私の朝食用の器は毎日水洗いしていますが6年たってもまだ綺麗です。

この塗料の良いところは使い込むほどに味が出てくるのに対し、市販の塗料を塗ったものは塗料がはがれたりしますが、とくによく手が触れた部分には程よい艶が出てくるのです。


塗料自体は冷蔵庫で保存すれば1週間ほどで変質してしまいます。

私たちが普段に使う塗料に比べてぬりむらが出やすく、不安定といえばその通りで、私は個人的にはこの点がすきなのですが反対意見の人もいると思います。

壁を塗る場合、大事なことは一回で壁の1面を塗るだけの塗料を作るようにしますがこれは もし途中でなくなるようなことになると 改めて調合しなおすと色調が変わってしまうのです。ですから必要量より多めに一回分をつくることです。

一個のタマゴで扉の内外をぬって多少余るほどの感じです。
この塗料で塗ったものの中でお気に入りのものといえば白い石灰の塗面の上に塗ったもので、その調合はうんと薄くし、地元の黄土色の顔料を材にし、石灰塗料の上にスポンジでなすったのですが、その跡がなかなか良い感じになりました。

乾燥後は艶があるともないともいえないもので、もし艶を出したいのであれば乾燥後表面に顔料抜きのピュアな亜麻仁油を薄く塗ってください。

|

« 薪ストーブの薪作り | トップページ | 成功率3割=首位打者 »

コメント

おぉ~
僕も木の着色塗装には興味があります。
翻訳、ありがとうございます。参考になります!

卵と顔料で調べていましたら、昔の絵を描く「テンペラ」という技法が近いものみたいですね。
僕もさっそくやってみます。成果の程は、、、お楽しみです。

投稿: 木生 加藤 | 2009年1月25日 (日) 23時04分

今晩は 加藤さん
私はベンガラで試してみようと思っています。

テンペラ=ベンガラ なんか語呂が合っている。
なんかぴんと来た感じですね。

成果 見たいですね。

投稿: バジャー | 2009年1月25日 (日) 23時49分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/135365/43771224

この記事へのトラックバック一覧です: 自然塗料の作り方=タマゴとオイルの塗料:

« 薪ストーブの薪作り | トップページ | 成功率3割=首位打者 »