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2008年12月15日 (月)

シュリンクボックス

シュリンクボックス=縮む箱?

何のことやら、、、。

これはつまりDsc01775 こんな入れ物です。真ん中より上の部分がフタで下側が本体になった円筒状の入れ物のことです。

どこが縮むかというと、つまりこの本体の円筒状の下の底の部分のことなのです。底に丸い乾燥した円形の板を本体にはめ込んで本体が乾燥して縮んで取れなくなるということなのです。さまざまな小物を入れるのに良いです。

今回はこれを解説しましょう。

材料となる木はもちろん生木です。公園など木の枝うちをしたものが使えると思います。

太さは4~6cm程度で できれば始めはまっすぐな目の通ったものが良いでしょう。長さは30~40cmあればO.K.です。

木の種類はできればキメの細かい桜やカエデ等が良いでしょう。もしそういったものが手に入らなくても手に入る木でとりあえず試してみてください。案外良いものができるかもしれません。

Dsc01689 Dsc01690 直径4cmほどのカエデです。こういった太さの枝木ならどこででも入手できそうな感じですね。

これを長さ30cmほどに切ります(写真では都合上20cmほどになっていますが作業上は30cmほどにしておいたほうがラクです)。

木口を見てください。年輪の中心の部分=ピスが木の中央にあるものの方がいろいろ良いと思いますが、極端にずれていなければ多少の方よりは問題ないでしょう。試してみてください。

Dsc01691

理想的ですね。ピスの位置が。ちなみにこのピスの位置はこの枝のたたずまいに深くかかわる場合が多いようです。真ん中にピスがあるものは立ち木の時にたいてい垂直あるいはそれに近い角度で立っていたものでしょう。

最初の作業は底板作りです。なぜ最初に底板を作るかというと もし最初に枝木に穴をあけてから底板を作ると 例えば何かの都合で穴あけ作業の後に底板を作るまで時間が空いてしまうとはめ込むのが遅くなり乾燥収縮してしまうと困るからです。あせりますよね、乾かないうちに底板を削ろうとすると。そこで最初に底板を作るのです。

底板には乾燥した厚さ5mm程度の薄板を使います。やはり材料には広葉樹が良いです。杉等柔らかい材だとかえって削るのが難しいと思います。簡単に入手できないとなれば身の回りを見渡して探してみてください。高々直径2cmあまりで 厚さ5mmあまりのほんの少しだけです。もしかしたら 粗大ごみに出してしまいそうな 洋たんすの引き出しなんか使えるかもしれません。

さてこの底板の寸法ですが これは シュリンクボックスの本体にあける穴の直径と同じです。ここでは24mmにしておきます。ですから底板は直径24mm プラス1mm余裕を持った直径26mmの円盤にします。糸鋸を使っても良いし いい加減にノコギリで切ったものをナイフで綺麗に円形に整えても良いです。

円盤ができたら 次は その断面形状を台形にします。つまり上下のどちらかを削ってなんというかフライパンとか土俵のような形にします。

Dsc01709 Dsc01710

Dsc01711

こんな感じです。

さて次に材料の枝木に穴をあけます。穴の径は先ほど出した24mmにします。

ここでは穴はクリックボールであけます。このためあまり直径が大きいと穴あけが大変になることと枝木を固定することがやはり大変なのでこれぐらいの寸法で精一杯だからです。もし頑丈な万力があって電動のドリルがあればさらに大きな穴をあけることができるかもしれません。枝の太さよりも枝自体は1cm以上余白ができるようにしてください。

Dsc01699 穴あけの作業の道具

クランプ2個、固定用ブロック(中央がV字になったもの)4つ、布切れ、ドリルビット24mm、クリックボールなどです。

最初枝木の中央に鉛筆で印をつけます。ドリルの先端を刺すためです。次に枝木に布を巻きつけます。これは固定の際の緩衝と滑り止めです。

次に固定用ブロック2つをセットし、ここに先ほどの枝木を乗せさらにその上にV字ブロック2個をセットします。次にこのブロックにクランプをかましてしっかり固定します。

さ~、ドリルで穴をあけます。この時穴がまっすぐ進むようにガイドをします。つまりまっすぐな板などを横においてガイドにしその線を基準にしてあけていくのです。

Dsc01700 Dsc01701

Dsc01702 向こう側に鏡をおいてそこに映るガイドとドリルの角度を確認しながら なおかつドリルはまっすぐ枝を貫通するように開けていきます。もし誰か手伝ってくれる人がいればこのガイドの板とドリルの刃が平行になっているかどうか横から確認してもらっても良いでしょう。こうして枝木とドリルの刃の水平は鏡やお手伝いの人に見てもらいながら方向性は自分でまっすぐに保ちながらあけるわけです。深さは7~10cmほどあれば充分です。あまり深くあけすぎると上フタになる部分が使えなくなりますからあまり欲張らないほうが良いでしょう。

Dsc01704 あけ終わったらメジャーなどである程度正確にその深さを確認しまた穴の開き具合をよく見て どちらかに傾いていないか見ておきましょう。傾いていても失敗ではありません。外皮を突き破って途中でドリルの刃が飛び出してしまったら、あるいはスレスレに薄くなってしまったらその部分よりすこし下の所までが使えるので大丈夫です。深さはメモしておきましょう。

つぎに底板を取り付けます。

底からおよそ1cmほどの穴の内側に鉛筆で線を引きます。ここにナイフや彫刻等で溝を掘ります。深さは1~2mmほどで大丈夫です。

最初に作った底板を持ってきて寸法を決めていきます。先ほどの段階では直径が26mmほどあるはずです。これを少しずつ慎重に削って直径24mmにしていくわけですが、先ほどあけた穴にこまめにあわせながら削りましょう。底板は断面形状が台形になっていると思いますがそのまま26mmの直径から25mmに落とし台形の下の角を尖らせておき、その25mmほど、実際に穴にあわせるとまだわずかに当たる程度になってくる状態ですこし角を削り合わせてみて入りそうになったら、さていよいよ押し込みます。

この時押し込みように木の細い棒と軽いハンマーを用意してください。

まず底板を立てて穴にあわせ、先ほどの溝に底板の一方を合わせて 少しずつ寝かせていき後はハンマーで軽くたたいて入れるのです。微調整には細い木の棒とハンマーでします。まだぎちぎちに固い上体ではフタの寸法が合っていないので削りなおしてください。案外軽く入るほどで大丈夫です。

Dsc01713 Dsc01714

Dsc01715

次にノコギリで本体の上の部分を切り落としたいところですが、まず手斧で大まかにフタの上部のくびれを削ります。

Dsc01707 写真のように木口を手斧で削らないと切り落として短い状態で斧を使うことは危険であり また非常に

やりにくいのであらかじめ削ってから切り落とすわけです。

次に本体部分と上部のふたの部分を切り離します。この時最初にドリルで穴をあけたときの寸法を思い出して その部分できってください。うまくいけばぴったりいくはずです。またもし多少ずれてもナイフで削れば大丈夫でしょう。

こうしてフタと本体が準備できました。本体のほうはほぼ準備完了です。底板もセットされました。フタのほうがまだもう少し残りがありますので作業を進めましょう。

まずフタの内側に多少の空間を作るのであれば最初の穴の寸法である24mmより1cmほど小さい15mmほどのドリルであなを15mmほどあけます。これは本来最初のドリル穴あけ作業の段階で一度にやっておいたほうが本当はやりやすいのですが。

Dsc01776 Dsc01777

2つのフタ=左のフタはベタ、右は空間を持ったもの。

この空間があると小さなスプーンを中にしまっておいたときに取り出しやすいのです。(つまりフタは本体の中に差し込まれる重なり部分がありあまりスプーンが長いとふたがあたって閉まらなくなるのです。そのためフタの内側にスプーンの高さを見越して空間を作る、ということです)。

Dsc01778 Dsc01779           

Dsc01780 もしスプーンをいれなければフタの小穴は必要がないかも知れません。

たとえばポプリのような使い方

フタにドリルで穴を少しあけたら次に本体の中にフタが差し込まれるように差込を作ります。

本体の穴は24mmですから同様の直径の円をフタの内側の円と同心円状に書きます。次にはこの円に沿ってフタの差込を削っていくのです。もしフタのこの部分の削り取る部分が大きい場合にはノコギリで切れ目をいれてかきとってもいいでしょう。

Dsc01719 Dsc01722

Dsc01723 Dsc01724

ここらへんまで削ったら次にマジックと水道管のソケットのようなものをつかってでこぼこを整えます。

Dsc01726 Dsc01727

ソケットの内側にインクを塗り、これをフタの差込の部分にこすり付けて色の付いた部分をナイフで削ります。これを何度か繰り返し均一にしていくのです。Dsc01729

なんども本体とフタを合わせて少しずつ入るようになっていくと思います。まだきつい程度にフタが入る程度まで寸法があってきたら無理に押し込まずそのままにして次の作業に映ります。

本体の上端の内側の角を面取りし、さらにフタの先端の差込の外側の角を面取りします。これでもう一度本体とフタをあわせてみてフタがあまり無理なくしまるようであればこの部分は終わりにしますが、もしまだきつければもう一度本体側の今度は先ほどの面取りした部分より下側をナイフなどで多少削ります。

多少きつい程度(無理に押し込んで本体側が割れない程度)で乾燥させて様子を見ながら調整しましょう。

さて 容器としてはこれまでの作業で使うことができます。残りの仕事は自分の好みに応じて好きに削ることです。案外てっぺんの部分をうんと小さく作ると 何か大きさがつかみやすくなり 良い感じになる気がします。

もちろんナイフで削って仕上げてください。乾くと削り跡がぐっと味のあるものになるはずです。

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コメント

シュリンクボックス面白いですね。
我が家では、ドリップ後のコーヒー豆を消臭剤の代わりにヨーグルト等の容器に入れて部屋中に置いています。木の器に入れたいと思っていましたが、シュリンクボックスは良いですね!

投稿: sugi | 2008年12月22日 (月) 18時52分

コメントありがとうございます。スギさん。
シュリンクボックス、材料もわずかで済むし案外やってみると面白いし 出来上がるとかわいくて 実用になります。
消臭用に使えますね。また匂い袋のようにしても良いと思います。試してみてください。

投稿: バジャー | 2008年12月22日 (月) 21時02分

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