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2008年5月 5日 (月)

スプーン作り ナイフと 斧で

今回は いつもと違って すこしナイフワークに慣れた方向きのスプーン作りをご紹介します。
これまでは こういった手仕事に慣れ親しんでいない初めての方向けに 怪我や失敗のリスクが少ないものをやってきましたが ハンドワークの醍醐味をあえて味わってみる、そんな意味から 斧、ナイフを使うスプーン作りをしました。
はじめにお断りしておきますが 手馴れていない人は 多少の切り傷など考えられますので バンドエードなど準備しておいたほうが良いかもしれません。

今回使う手道具の中にツーカ カムというナイフのようなものがあります。
多少ご紹介します。
このツーカ カム=twca cam ケルト系の道具のようですが 調べていないのではっきりしたことはここではいえません。このツーカ カムの刃の部分が スプーンのくぼみにあわせて曲がっているものです。これを手に握って握力でスプーンの内側を削るのです。ツーカ カムがあれば 彫刻等などを使わなくても 綺麗にくぼみを削ることができます。
おそらく伝統的には スプーンはこの刃物をつかって作ったものであったと思われます。

材料の木は きめの細かい桜や かえでなどがいいでしょう。
今回の木は シデの仲間だと思われますが 非常に重く 、水に入れると沈んでしまいます。

木のどこの部分を使うか、 という段階から はや ある種の緊張感が 発生します。
つまり どこの部分をどう使うか、どういうデザインになるのか。そんなことを木を見ながらひらめきを待つのです。
2008_picture_of_the_spoon_making_wi手ごろの長さに鋸で切って( この木ももちろん 生の木です)写真のように薄刃斧で半割りにします。


2008_picture_of_the_spoon_making__2



2008_picture_of_the_spoon_making__3専用のトリミングアックスで 大まかな形を はつっていきます。余分な部分はなるべくこの段階で削り落とします。
手に取り 自分のイメージする形、に斧で削り落とせる部分をおとして 大まかな削り作業工程を終えます。

2008_picture_of_the_spoon_making__4荒削りの工程を終えて次のステップ
いよいよナイフで作業です。このナイフはこれまでに紹介してきましたが 刃の小さい デザインのナイフで この段階では 両刃のものが良いでしょう。

2008_picture_of_the_spoon_making__52008_picture_of_the_spoon_making__72008_picture_of_the_spoon_making__8この段階で このスプーンの大まかな方向性が決まってきます。削っては休み 全体の形をよくよく眺め、どこが邪魔なのか、どこを生かすのかなど 見ながら 削っていきます。
私たちの 手と スプーンになる木と ナイフの 3者共同作業なのです。そして削っていくうちにスプーンの形が おぼろげに浮かんできます。何も パターンにはまった決まりきったデザインである必要はありません。とにかく 木を削りながら形、デザインのインスピレーションを待つのです。
2008_picture_of_the_spoon_making__9ある程度形が 決まって来たら さあ、早くも ツーカ カムで くぼみを削って、いよいよスプーンの イメージを 促進しましょう。


2008_picture_of_the_spoon_making_11ツーカ カム
このように 手に握って使います。


一区切りついたら もう一度全体を見て このスプーンになる木がどこに向かっているか 感じ取るのです。どこを削るか、 どこを残すか。

2008_picture_of_the_spoon_making_12だんだん仕上げになってきます。
作業が 7割くらい着た感じになったら強い力のかかる削り作業を終えるようにしましょう。つまり くぼみの裏側の曲面を大まかにでこぼこを取るとかツーカ カムでくぼみを 半完成まで削るあるいは 柄の 大きなデモぼこを削り終えるなどです。
2008_picture_of_the_spoon_making_13さていよいよ最終段階です。
全体的なラインを整え終わったら 今度は仕上げの削りです。仕上げ専用の刃物を使っても良いですね。線を途切れさせずに つながるようにでこぼこや凹みを修正しながら ケバなど綺麗に削り取っていきます。
ボール(スプーンのくぼみ)は薄いほうが良いです。
この写真のスプーンの持ち手の部分は 細かなナイフの削り跡をわざわざいれて見ました。これも面白いですね。

いかがでしょうか。2時間3時間 時間があいたらスプーンを作ってみませんか?
スプーンの形は あるいはデザインは その材料の木を削る手の中から生まれてくるのかもしれませんね。
こうやって作るスプーンは 決まったデザインがあるわけでなく 作りながら形を模索していくので なれない人が それなりの形のスプーンを作ることは 案外難しいものです。

斧 ナイフ ツーカ カム このような簡単な手道具でスプーンが作れるのです。

このようにして形になったスプーンは ナイフの削りあとが 貴重でありそのため サンドペーパーなどは使っていませんので ご了承ください。

2008_picture_of_the_spoon_making_14こんな感じになりました。これで 日曜日の朝のヨーグルト 楽しみですね。



ここでご紹介した ナイフやツーカ カム に関するお問い合わせなど ありましたら こちらまで midorinocraft@nifty.com   メールでお願いします。

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