« 2008年2月 | トップページ | 2008年4月 »

2008年3月20日 (木)

重すぎ バジャーヘロヘロ

気張って でかい器を挽こうと 欅の塊に挑みました。重さ10kgほど。 
これをポールレーズにかけると 足で踏んでもかなり重く、くたびれるものです。
なおかつ 踏み込んで正方向回転を終えて こんどは逆回転に移るのですが、太めに付け替えた竹が戻らないのです。 下手すると踏み板が地についたまま動かないでじっとしています。ちょっと足で突っついてうながして やっとゆっくり戻ってきます。
ポールレーズでの ポール(竹)のアクションは速やかなものでなければならず スピードにすると 例えば 一踏み1秒くらいがリズムとして最適だと思いますが これが一踏み5秒とかかかると もうそれで拍子抜けしてくたびれます。
もちろん効率的にも非常におそくなり いやになってきます。

結局 この10kg欅は あきらめました。
おまけに 刃物を挽いているときに欅に引っ掛けて1本折ってしまいました。

2008_picture_of_the_large_one_005



2008_picture_of_the_large_one_001



ポールレーズもウッドボール用のものは 挽く材料が重いものですからがっしりとしていて材の重さに負けない重量を備えていないといけません。

このときの欅は 工房=グリーンコテージの片隅に転がっています。
しばらく触りたくもないですね。
ご感想、お言葉はこちらまで。 きょうはヘロヘロです。
midorinocraft@nifty.com

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月18日 (火)

異なる世界に足を踏み入れる

ウッドボールという世界には それを削る物をどうするかという問題がつきまとうものです。
もしご近所に話のわかる鍛冶屋さんがいて作ってくれればいいですけど お金がかなりかかるでしょう。

わたしもそんな理由から刃物を最終的に自分で作るのが 現実的でありローコストであると思ったのです。
そして結論として刃物を自作しようという 決心がもたらされるのです。
ここに 木工の人間が 鍛冶屋の世界に越境せざるを得ない場面があるのです。

2008_picture_of_the_hook_tools_014鍛冶屋仕事が 必要になってきます。こんな風に トンテンカンと鋼をたたいて刃作りをします。
何でこんなことを?と思うかもしれませんが 現実的にもっとも手っ取り早く ローコストです。 シャツのひじに通気用のスリットが入っています?


2008_picture_of_the_hook_tools_025こういう風にして 刃物をつくるのです。自分用の刃物を自分でたたく。
ということですね。
これ等の刃物を鍛冶屋さんに頼んだら10本もあったら何万円かかるか。



2008_picture_of_the_first_wooden_boポールレーズ、刃物は自前、ということですね。



刃物用の鋼材は いろいろありますが 今回の鋼材の場合 直径13mm 長さ2mもので3000円ほどで宅配してくれます。
あとは七輪(どうもこの七輪の成分が厳密に言うと鋼材に良くないとのことですが まあ、とりあえず許容範囲として目をつぶりました)と 岩手の切り炭(もちろん 身近に炭焼きなどしている方から安く分けてもらえればそれが一番です)1000円分もあれば 刃物が4本ぐらいできます。
いかがですか こういう方向性。
案外面白いですよ。
風通しの良いところで作業して 一酸化炭素中毒にならないように気をつけてください。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2008年3月10日 (月)

紙やすりの仕上げ

ナイフで木を削ると たいてい シャープな切り口と 独特の艶が出ます。光をうけてきらっと光る艶です。 
これはとても魅力的なものです。往々にして刃物で削るとこの艶が出ます。そして年月を経てもこの削り後は命を宿し生き続けます。
ですから私は この刃物仕上げが大好きです。
たとえば椅子でもスツールでもドローナイフで仕上げたものはその刃物跡を残したまま歳月と愛情を蓄えて不思議な存在感を発揮していきます。

このことは小さなスプーンにおいても同様です。
スプーンなど多くの場合紙やすりを使うようですが 私は やはり刃物の削り後をそのまま生かします。

反面紙やすりをかけると非常に綺麗な仕上がりになります。
多少のでこぼこやささくれはカバーしてくれます。
紙やすりをかける工程で せっかくナイフで削ってできた削り目の境目のわずかなメリハリが紙やすりの研磨剤によってこそげとられていきます。これは悲しいですね。
確かに仕上がりはスムーズでつるっと あるいはすべっとします。
しかし反面のっぺりします。

完成したての紙やすりの仕上がりはたいてい満足のいくものなので 重宝な存在であるのだと思います。しかし長い間使っているとだんだん完成直後に感じた満足感が薄れていく気がします。
削りあとのない仕上がりは 削ったときの人の気持ちの勢いを削り取って表情のない出来上がりになる気がします。

刃物は 木を切りますが、紙やすりは細かい粒子の研磨剤でこのシャープな削り面をこすり落としているのです。

もちろん誤解のないようにいっておきますが 私も紙やすりを持っていて使いますが 使う場面が違うことを承知しておいてください。

皆さんも 木工をするときになぜ紙やすりをかけるのか、なぜ刃物で削ったままの仕上げにしないのか考えてみてください。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月 9日 (日)

耳付き器 ウッドボール

ポリンジャー=耳付きの器です。 スープ等を飲むときに使う器なのです。
大胆にも今回 このポリンジャー挽きに挑みました。
昨日おとといと丸2日間かけて何とか 下手ながら形になりました。
ポールレーズによるロクロ作業の時から なにか不思議な魅力を感じていましたが、いざ挽き終わって ロクロからはずし手にとって見るとやはり予感どおり素晴らしいものであると感じました。器としての外寸は23cmです。
材料は楢の木です。 重さは まだ乾燥していないので2kg近くあります。ふちの厚さは1.5cmほど。

技術的にまだまだ未熟で、まだできばえも芳しくありませんし、また切削道具である”フック”にもかなりの修正が必要です。このポリンジャー 
写真写りは良いですが 実物はかなりでこぼこしていたりします。

でも 部屋に置いて見ているとなんかほっとします。これから自宅での日常使いになりそうです。

ウッドボール、非常にくたびれますが 非常に深い作業で ますます入り込んでしまいます。

2008_picture_of_thefirst_porringer_



2008_picture_of_thefirst_porringe_2

一月あまり乾燥してからオイルで仕上げ防水効果を完全にして実際の使用に入ります。


midorinocraft@nifty.com

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月 7日 (金)

くたびれながら思うこと

機械の旋盤で挽いたらすごく楽に短時間に完成できるであろうものを わざわざ人力の
ロクロ=ポールレーズで挽く。 
時間も労力も相当かかる。 
つまりへとへとにくたびれて それでも完成にいたらない。
あるいは また 山にストックしてある材を山から出すとき、やはり人力で運び出す。
何も好き好んでそうしているわけではなく この場合 車が入ってこれないからです。
車道がない 細い急坂の道です。そこを担いだりして 何往復もして あれこれと材を車のところまで降ろすのです。
そんなときに考えること、こんなに重たいものを 何で自分で担ぎ下ろすのか。

高級車に乗って目的地に一直線に行く事と、バイクで 風を切って 走ることと、自転車でこいでえっさえっさと進むことと もう一つ、歩くこと。
グリーンウッドワークは自分で自分にスイッチを入れて 自分を動かさないと成立しない行為です。その点 現代人は スイッチを入れて 自分以外のものを 動かして物事を運営することにどっぷりつかっているのかもしれません。

ですから先を急ぐのであれば もちろんクルマやバイクで良いわけです。
それは 結果を重視することです。
結果を重視するのであれば そこに一直線に 短時間に 軽快に行けば良いのです。

歩くということは しかし 結果以上にそのプロセスを重視する点から考えると ある意味 非常に ヒューマンな行為であろうとおもいます。
歩くことは 移動手段としては もっとも高級な方法だと 誰かが言っていた気がします。

などと 重たい木を山から人力で担ぎ下ろしながら 考えていました。

そうなると グリーンウッドワークは まさに そのプロセスに価値を見出しうる行為ということです。
人力ではなくて 動力を使った工具による 木工は ある意味 結果を優先した選択なのかもしれません。
私たちグリーンウッドワークをするものにとって人力=歩くということは つまり 一番 面白いプロセスを、つまり生の木に触れる喜びを感じることができる、ということを重視しているということでしょうか。

そういえば デモンストレーションでポールレーズを披露すると、見学している人の中には 
” 人力か! ふん! こんなもの 機械でやれば あっという間にできてしまうのに!”
という顔をして見ている おじさんの視線を感じることがあるものです。
そういう人には ”プロセスが一番おもしろいんです!”という顔をしてお答えしますね。

そういう方は どうぞ ユニクロにいってください(ユニクロも個人的には それなりに重要な価値があると思いますが)。
安く大量に それなりの品質の衣服があります。
だけどそれ以上のものを望むのであれば それは 大量生産ではない ジャンルです。
ここですね。
もちろん バジャーこと 私も ユニクロと縁が切れません。その意味においてけして ユニクロを 批判しているのではないので 誤解しないでください。


2008_picture_of_the_hook_tools_008
このように ウッドボール専用の刃物を自分で作るのです。火床は七輪です。 
燃料は 炭で十分です(今回は 岩手の切炭です)。刃物作りもなんとお手ごろなサイズであることでしょう。


2008_picture_of_the_first_wooden_bo
ウッドボール挽きは非常に高度な刃物使いと スタミナが必要です。しかしそれ以上に ロクロで挽くこと自体に引き込まれてしまうことでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月 1日 (土)

課外教室

グリーンウッドワークにおいて 木材とは 通常よりもかなり生の立ち木に重心があります。
まず 身近な里山の木である 楢 クヌギ 桜などを材料にする点、 また 材料の木が生木である点 その材料の立ち木を自分で確認できうる点などから 身近な山林や木立が気になるものです。

そんなわけもあって本日 課外教室を行いました。生徒さんの宅地の斜面にある木立を間引く仕事です。
ロケーションは山梨の韮崎です。
太い木こそありませんが 斜面がきつく 伐採作業や 玉切りにした丸太を斜面から担いで上の貯木場所まで運び上げるのは大変なことでありました。落葉に覆われた地面はいかにも柔らかく足を踏み込んでも何の心配もないように見えるのですが、 ひとたび地肌がむき出した部分は 予想外にスリップしやすい赤土であり わたしたちは 容易に転んだのでした。
そんな条件での作業は 必要以上に体力を使うもので かなり玉切り丸太を運び上げる作業は体力を使うものであったのです。

それでも こういった作業は 楽しくもあり 非常にスリルもあり 危険もあり 同時に頭脳労働を必要とする作業であります。

2008_picture_of_theout_door_course_晴れれば山の向こうに八ヶ岳が見えるのですが、、、。



2008_picture_of_theout_door_cours_2倒した木をロープで引っ張る様子ですが、びくともしません。
重機用のチェーンブロックをつかい何とかクリアーしました。



2008_picture_of_theout_door_cours_3こんな斜面です



2008_picture_of_theout_door_cours_4こんな風になった木が難問ですね。あれこれ考えながら無理せず安全優先、先に起こりうることを予測して作業をしていくのです。どこをどう切ったらうまくはずれるか、ここをきるとどうなるかなどなど。



2008_picture_of_theout_door_cours_5とりあえず脚立を固定して 枝先を落としていくことにしました。
高所での(特に自分の腰高よりも高いところでのチェーンソーは非常に危険をはらんでいます。こういった場合は チェーンソーの代わりに生木用の手鋸が一番です。



2008_picture_of_theout_door_cours_6倒した木をその場で玉切りにしている様子。



こういった作業は 木工か?と聞かれれば それは違うかともいえるのですが 少なくともグリーンウッドワークの一環ではあります。
さわやかな気持ちと 心地よい疲労感と 体のだるさは グリーンウッドワークの証かもしれません。
メールはこちらまでmidorinocraft@nifty.com

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年2月 | トップページ | 2008年4月 »