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2007年10月24日 (水)

12月のオープンスツール教室

材料の桜が山に生えている状態から作る感動の初心者向けスツール教室
12月第1週、第2週の週末の教室のご案内

日程は 2日間です。今回は 一般の ビギナー向けプログラムです。
作るものは 4本足のスツールです。

2006pictures_of_clare_spring_courseシートは インナーバーク(ヒッコリーの木の皮、非常に丈夫で大事に使えば100年は持ちます)、ペーパーコードのどちらか。
材は 桜です。


今回の目玉は 材料にする桜を 立ち木の状態から 伐採する様子を見学できます。
伐採した桜を その場ですぐに 加工しはじめます。
2007_picture_of_theautumn_course__4第1日目はこの現場で作業です。



2007_picture_of_theautumn_course__5中央のちょっと黒っぽい木が今回の材料の山桜です。
第1日目に伐採を見学してからの作業です。




大まかな日程は
          第1日目 伐採見学、 部材加工、
2006pictures_of_clare_spring_010このようにシェービングホースにまたがって部材を削ります。
なれればそう難しい作業ではありません。


2006pictures_of_clare_spring_cour_2こちらはポールレーズでの作業ですが、ビギナーには ちょっと難しい。ここはスタッフがサポートもします。




         第2日目 組み立て、 シーティング
2006pictures_of_clare_spring_cour_3組み立て風景
部材同士を押し込んで組み立てます。(接着剤は使いません)


2006pictures_of_clare_spring_cour_4ホゾ穴あけの様子
手道具での穴あけです。定規とドリルの刃がちゃんと平行になっているかを鏡で確認しながらあけていきます。





2006pictures_of_clare_spring_cour_5シーティングの様子
これはインナーバークでのシーティングです。


なお初心者向けですので(かといって出来上がったものはいい加減なものではありません) 技術的にデリケートな部分はサポートします。

今回は ビギナー向けということで技術的なことよりも まず第一に 山に生きてたちそびえている山桜を、伐採する現場を見る、ということで 出来上がった作品に対する思いを大事にしたいと考えています。
費用 1日7000円(伐採チャーター含む)x2日
    シート材 インナーバーク 8000円 (紙ひもですと1500円)

申し込み締め切り11月11日
定員 4名(定員になし次第締め切りです)
持ち物 お昼のお弁当、軍手

第1日目が 雨天の場合 順延
お問い合わせmidorinocraft@nifty.comまで

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表使いのスツール

2005年 秋 地元の方のご協力で 桜の木をいただき、そのお礼にと ウィンザータイプの3本脚のスツールを作って 差し上げました。 今は 畑の一角で休憩用に使われています。多分雨ざらしでそこに置きっぱなしかと思われますが なかなか貫禄が出ていました。もちろん脚の緩みもなく すこぶる健在です。
そろそろオイルを塗ってあげるとますます良くなりそうです。
2007_picture_of_theautumn_course_lo材はシート、脚ともここで生えていた山桜です。座面が畑仕事の泥でちょっとよごれて本来の桜の感じとは違いますが。(そこがまたいい)


2007_picture_of_theautumn_course__2脚が3本というのは誠にうまいもので、でこぼこになった場所ででもきちんと使えるのです。


2007_picture_of_theautumn_course__3こうして野良作業の休憩の椅子として 普段使いされています。接着剤を使わず 雨ざらしにされていながら2年間何の代わりもなく元気に使われていることは すごいことだと思います。まして2年の歳月と人の油がこのスツールに予期せざる魅力をかもし出しています。こういう風に大事に?使われているのって 好きです。嬉しいです。いつもはここに弁当と水筒を置いていて            休息のときに座っているようです。

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2007年10月18日 (木)

これは驚き!!日本のフロー

日本にもフローがあった!
フローは グリーンウッドワークでは大事な道具の一つです。構造はシンプルですが非常に効率よく 効果的に木を裂くことができます。木を長手方向に木取りするときに使いますが 繊維にそってあっという間に裂くことができるのです。
2004_polelathe_course011_22006_greenwood_work_tools_0062006pictures_ofcleaving_with_froe_2



左 このように体重をかけて 利き手でハンドルをもって 反対側の手で 刃先のほうを握って(握っても手が切れるほどシャープではありません)ハンドルのテコを利かせて裂くのです。
中 写真の真ん中右よりがフローです。(この3枚の写真はすべてイギリスのフローです)
右 このように小割にした生木にフローを打ち込んでこじるのです。

このフロー、これまで日本にはないものであろうと思っていました。聞いた事も見たこともなかったからです。
ところが最近 日本の飛騨にお住まいの グリーンウッドワークを志される河合さんから驚きの写真を送っていただきました。日本のフロー、です。
実物をみて比較したわけではないのですが 写真で見る限り 日本もイギリスもないほど形状が共通していると感じました。河合さんによると現地では ”万力”と呼ばれ 屋根の葺き板を裂いて作るために使われていたそうです。材は栗だそうで栗=”くれ”をへぐというようです。イギリスでもまったく同じで (イギリスでは葺き板は シングルと言いますが) やはり栗の木を材に使うのが一番丈夫だそうです。つまり同じ目的で 同じ道具を使っていた、ということになります。
Manriki1_2Manriki2
もしかしたら昔に何か両国に交流があったのではないか、と感じるほどです。

ちなみに 飛騨の古道具屋さんにはさまざまのフロー=万力があって、 この道具を新規にイギリスから購入する何分の一かの金額で購入できるそうです。
グリーンウッドワーカーを志す方には朗報でしょう。
河合さんありがとうございます。

なおフロー、クリービングブレーク(フローで裂くときの専用台)、その使い方については 改めてご紹介したいと思います。
飛騨の古道具屋さんに行きたいですね。
midorinocraft@nifty.com

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2007年10月16日 (火)

バターナイフ

バターナイフはパンなどにバターやジャムなどを塗るときに使うもので スプーンに比べて比較的簡単に作ることができます。材としてお勧めの木は 木細胞が細かい、つまりキメの細かい木であるほうがいいです。桜、かえでの仲間、果物のなる木、樫などがいいでしょう。

道具は シェービングホース、スプーン用シェービングホース、ドローナイフ、ミニドローナイフ、などです。

乾燥すると堅くなって作業が大変ですが、生木であれば楽に削れます。今回は たまたま樫の若木が最近手に入りましたので それを使います(本来は 冬に伐採したほうがいいです)。
2007_picture_of_the_butter_knife_maまず 直径14cmほどの樫の木を長さ50cmほどに切ってそれを半割りにします。さらにその一つを半割りにして材にします。木を割るときは必ず年輪を中心にして2つになるように割ります。ちょうど皮をむいたみかんを真っ二つに割りその半分をまた真っ二つに割る感じです。

2007_picture_of_the_butter_knife__22007_picture_of_the_butter_knife_10この4分の一になった樫を今度は板目方向に割りますが、このときは外皮側に割目が偏るように割ります。


2007_picture_of_the_butter_knife__3これをシェービングホースに挟み込んで ドローナイフで削っていきます。
樫に関していうと材料は板目に取ってください(年輪と平行の方向)(というのは 柾目にとると(年輪の中心方向)木の中心から放射状に外皮に向かっているレイという木組織が邪魔して平らにきれいに仕上がりません(ただし木目は面白いのですが)そして徐々に平らにしていきます。
2007_picture_of_the_butter_knife__4
こんな感じになればいいでしょう。このとき両端を持ち手側にして細くしておくと無駄なく2本のバターナイフができます。


2007_picture_of_the_butter_knife__5これをクランプなどにはさんで 二つに切断しますが、多少斜めに切ります。斜めの部分は ナイフの先端になりますから多少斜めのほうが実際は使いやすいのです。

2007_picture_of_the_butter_knife__6こうして2本分の材料を取ることができます。この時点で持ち手が細い点が大事です。


2007_picture_of_the_butter_knife__7ここからは仕事がデリケートになります、そのためスプーン用のシェービングホースとミニドローナイフに変えます。片面をできるだけ平らにします。つまり右利き用でしたら右手に持ったときに体の外側に来るほうを平らにします。そして反対側は写真のように斜めに刃をつけていきます。

2007_picture_of_the_butter_knife__8刃をつけた先端の数ミリをさらに斜めに落として刃を2段にして消耗しにくくします。写真では2段になった様子がわかりにくいかもしれませんが。

あとはドローナイフで削り目を整えて仕上げます。

2007_picture_of_the_butter_knife__9左が仕上がったもの、右はその片割れです。あまり意味がないかもしれませんが持ち手側に紐通しの穴があけてあるとちょっと表情が出てくる感じがします。
こうして削り終わったものは ぶどうの種油をさらっと塗っておきます。
はい、できあがりです。
樫は乾燥すると 非常に堅くまたタフでさらに色が白く清潔感があり 丈夫なバターナイフとして長い間使うことができ、また使っていくうちに 貫禄が出てくるでしょう。たまにメンテナンスで 先ほどの食用オイルであるブドウの種油を塗ってください。

わたしの住む関東では 樫の木は 山には多く自生しています。太さも15cmもあれば十分ですからもしそんな樫を手に入れるチャンスがあったらぜひ試してください。
midorinocraft@nifty.com

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2007年10月15日 (月)

緊張とリラックス

グリーンウッドワークは 非常に古い道具とやり方で 生木を材料として行う木工です。
そして グリーンウッドワークは 椅子などを作るジャンルに属しています。
一方 キャビネットなどの領域は 別の木工分野なのです。
ここが一つのポイントです。同じ木工でも 椅子などとキャビネット等は異なる木工です。
木工の空気が違うほど分野が違うと思います。
このことはグリーンウッドワークに興味を抱く人には認識してしておいていただきたいです。
すべての木工が生木でできるものではないであろうし、かといってすべての木工が 乾燥した木を材料として使うべし、というものでもないと思います。
どちらかというとグリーンウッドワークは なんというか作業の場所に漂う雰囲気が 緊張感に満ちているというより むしろ わくわく感とでもいうものに満ちています。
Clare_stool_making_course2_2005_aut
左 こんなやり方で材料を取っていきますが 見た目には まるで餅つきのようですね。これが乾燥した堅い木を大型動力機械で木取りするということになれば どうでしょう、きっと慎重と緊張でもっと眉間に皺がよりませんか?
グリーンウッドワークではさまざまな場面でこのようなこんな雰囲気が感じられます。
Process_of_stool_making_008あるいはこんなやり方で スツールの穴あけをするんです。ぴりぴり感がまるでなしです。
もしかしたら、きっとグリーンウッドワークは作業工程をリラックスして楽しむ木工であると感じるのです。

いらいらやストレスが生のやわらかい木と対話するうちに癒されていくように感じる、ということを考えてみてください。
こんな風にして椅子の脚を作っている風景があると思いますか?
斧を振るって椅子の部材を荒削りしているなんて。

Clare_stool_making_course2_2005_a_2でも 出来上がった作品は 非常に強くまた 寿命も長いしっかりしたものであります。
ここら辺にグリーンウッドワークの醍醐味があると思います。

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2007年10月14日 (日)

トリミングアックスの実際

このトリミングアックス作業には その台として チョッピングブロック=まな板を使います。
通常このチョッピングブロックの高さは 腰高にするのが使いやすいです。
地べたにしゃがんで作業するより ずっと作業性がいいはずです。
材は ケヤキがいいでしょう。丸太を輪切りにして下側に穴を開けて開いた脚をつければいいです。
もしなければあまりこだわらずに (針葉樹は強い衝撃を受けると 割れてしまう可能性があり やはり 広葉樹がいいでしょう)輪切りにして 脚をつけて ください。
   実際に トリミングするとき
*削る木を チョッピングブロックの中央に斜めに構えます。
*肝心なことは 削る木の下から徐々に刻みをトリミングアックスで起こしていって木の中ほどまできたら起こした部分を払うように落とすことです。
*半分までというのが 大事です。
*そのようにして 木の角を見つけて 落としていきます。
*平らな部分は 削らずに 出っ張り、角のみを落とすようにして一箇所が終わったら少し回  転させて次の面を削るようにしていくといいです。
*こうしてした下半分を削り落としたら 上下をひっくり返して 同様の作業をするのです。

*またこのとき トリミングアックスを使う手は スナップを利かせて軽く振り下ろすように作 業します。
*このとき 木片は斜めに寝かせ、トリミングアックスは 上から下に向かって垂直に振り  下ろすようにします。

2007_picture_of_the_trimming_axes_22007_picture_of_the_trimming_axes_3

Takachan_post_rung_stool_course_200

左チョッピングブロックの高さは この程度がいいでしょう。
中このようにしてしたから刻み目を起こして中ほどまできたら その刻み目を払うようにするのです。
                                                              右チョッピングブロックはこのような形です。

この荒木取りの禁止事項は
チョッピングブロックの端で作業しないこと。
刻み目をつけるときは 木片を立てない
半分以上上を削らない
この注意を怠ると 悲惨なきっかにつながりかねません。

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手斧 ハンドアックス トリミングアックス

手斧 ハンドアックス トリミングアックス これはどれも同じ斧を指しています。
生木をフローで裂いて 所定の太さ近くなった材料の生木を チョッピングブロック(まな板)の上で 荒木取りする際につかう斧です。
今回は この手斧のことを もう少し詳しく説明しましょう。

これまでの説明との重複部分はあまり気にせず書いていきますのでご承知ください。
日本で このトリミングアックスに使える刃は DIY店などで マサカリ750gなどとして売られている 薪を小割するための両刃のものが使えます。
ただ このマサカリの刃は刃先の部分を膨らませてあり 薪割りに適した断面形状になっていますが  トリミングには このふくらみがむしろ邪魔になりそのままの形状で使うと 生木に向かって振り下ろしても はねて非常に使いにくいものです。そこで このふくらみを砥石で落として 直線にして ある程度の食い込みのよさをうるようにします。
2007_picture_of_the_trimming_axe_002007_picture_of_the_trimming_axe__22007_picture_of_the_trimming_axes_d



左 通常の市販のマサカリ 刃先の角度の部分が 膨らんでいて このままでは使いにくい
中 トリミングアックスとして柄を挿げ替えたもの
右 この刃先のマジックで塗った部分が膨らんでいると 木に食い込みにくくなります。

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2007年10月11日 (木)

アメリカの著名グリーンウッドワーカー

ドゥルー ラングズナー氏  Drew Langsner
アメリカにおける グリーンウッドワークの指導的立場の人です。
グリーンウッドワークは単にイギリスだけの木工ではなく、イギリスの影響を強く受けた アメリカにも、あるいは アメリカだからこそ残っているとでもいいたくなるような、そんな 人物がアメリカにいます。
世界的にも非常に有名な方で 非常に優れた著書も多数あり また活動が多方面にわたっておりその大きさを感じるものです。
また椅子作りなど講座をアメリカの彼の広大な工房で 受講することもできます。

2008年秋、10月に そのラングズナー氏が京都方面に来ます。スケジュールはまだ大雑把にしか決まっていないようですが。
希望者がいれば日本での滞在中にウィンザーチェアーの短期集中製作教室をやってみたいとのことであります。
興味ある方はmidorinocraft@nifty.com までお問合せください。
 もしメンバーがそろうようでしたら話を進めることができると思います。
遠いアメリカまで行かずに本場の椅子作りを学べるということは素晴らしいことであります。

それとは別に今回の来日に合わせてぜひ会いたいと、今から楽しみにしています。
彼の著書も非常に参考になります、英語ですが。”The Chairmaker's Workshop"
(私の先生 Mike Abnott著 ”Living Wood"もよろしく。

ラングズナー氏のホームページ  

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