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2007年9月 4日 (火)

うっかりミス

うっかりミスを よくやります。 手間隙かけてすべてのパーツを準備して 大事な組み立ての時に大きなミスをしてしまう。 そのときは ミスしていることに気づかず事後になって唖然、がっかり、なんていうことになる。
よくやるミスのひとつをご紹介します。
すべてのパーツが出来上がってその椅子のパーツを組み立てるとき、私はどういうものか平気でミスを犯します。
通常 椅子は 前後左右のうち 左右の側をまず組み立てていきます。まず後脚に穴を開けてラング(椅子の下にある横木)やシートレール(座る部分の横木)を差込み、今度は前脚に同様に穴を開けて このラングとシートレールを押し込んで 左右のサイドを組みます。
ただ、このとき大事なことが一つあります。それは弓なりになった後脚にこれ等のパーツを差し込む穴を開ける時です。つまり 後脚にあける穴は弓なりになった後脚に対してまっすぐでなく、30度開いてあけることです。( これは 後脚を人の顔にたとえると顔の正面に穴を開けるのではなく 目と耳の間の辺りの30度の角度をつけて開けるということ)
ちょっとわかりにくくてすみません。もしこの手続きを怠って正面に穴を開けるとどうなるかというと出来上がった椅子は たとえていえば O脚のような感じで非常に間が抜けてしまうのです。
2005_016
わかりますか、 後ろ足が開いて間が抜けている感じがするでしょう?こういうことになってしまうんです。これはこの後脚に横棒を真正面に差し込んであるため(椅子は後ろがすぼまっていて 前側が広くなっているので当然後ろから前に向かって開いた感じに組み立てられていくのです)開くとこんな感じになってしまうのです。
この椅子はポスト&ラングタイプの椅子ですが こういった基本的なデザイン上のポイントがあるのです。
意味のない装飾やデザインを排除して かつ 機能的、堅牢、軽量を追及したデザインが これ等のグリーンウッドワークのポスト&ラングの椅子なのです。

ちなみにこの椅子は この椅子の材である60歳の樹齢のクヌギの山の持ち主のお宅で使われています。つまり この椅子の材は その人の山のクヌギなのです。私と2人で伐採して材料としたクヌギでした。

2006_picture_of_the_first_side_chai
後ろ脚が内側を向いている、ということによってその後脚の下側が外側に向かって開いて安定性を増すのです。また見た目にも違和感を感じさせないのです。いかにも なんと言うことのない 椅子のデザインの基本の中にそれなりのいろいろな事情があるものです。


2006_picture_of_the_steam_bending_0後脚は通常 このように蒸気で蒸して曲げるのです。このような手間をかけて後脚を作るのに、単純なミスをなぜかしてしまう自分です。 自己嫌悪に陥りながら 自分を何とかなだめて続行します。
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