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2007年8月20日 (月)

ウィンザータイプチェアーのシート

知り合いの友人に依頼されて その方の壊れた椅子を修理しました。その椅子ウィンザータイプの椅子なのですが、どうして壊れたのか、詳しいことは聞いていませんがシートが割れてしまったのです。
ウィンザータイプの椅子のシート(座面)の板材には およそ5cmほどの厚みが必要かと思われますが、この写真のそれは2cmほどしかありません。数枚の板材をはぎ合わせて一枚のシートとしていますが、そのはぎ合わせの接着部分ではない部分が割れています。
ウィンザータイプの椅子のシートは伝統的にお尻のくぼみを削り取ってあり、また 前後左右の木口の部分は 厚みを感じさせないようにかなり削いでいるためにスマートに見えますが、やはり負荷のかかる足の接合部分などはかなり厚いのです。今回は 厚さ3cmの合板を(予算の都合で新規の広葉樹の厚板を使うことができないので)下からあてがって補強しました。普段私たちのグリーンウッドワークでは必要としない塗料を塗ったりしましたので大変でした。
またこの作業を通して感じたのは やはりシート材の薄さでした。いろいろな都合がありよしあしをいうことは意味のないように感じますが。
また素朴な疑問として、なぜ塗料を塗るのか、塗料を塗る必要があるのだろうか?と感じるものでした。

破損はどこに起こるかというと やはり 弱い部分に生じますが、弱いというのは付け加えると相対的に弱いということであって、それはほかの部分に比べて弱いということなのです。
この椅子の場合、脚を直接に受けている角材は厚さが27mmほどあり、この角材をシート材に接着剤とビスでしっかり取り付けてありとても頑丈です。しかし板材が薄いために力がその薄い部分にかかって、割れが生じたのです。
2007_picture_of_the_sprited_windsor補修後の椅子    



2007_picture_of_the_sprited_winds_2
中央右寄りが割れてしまった部分で、まさに脚を差し込んである27mm角材の接合部の境目です。


2007_picture_of_the_sprited_winds_3さまざまな都合から簡単に(ということではなかったのですが)下から合板の厚板をあてがいました。



2007_picture_of_the_sprited_winds_4私のところで作っているウィンザータイプのスツールです。厚みはまちまちですが5cmはあります。もちろんわずかではありますが縁をはつって見た目のスマートさを出すようにしました。



2007_picture_of_the_sprited_winds_5裏側の縁をはつった部分です。
ちなみに 脚がかなり細いと感じられる方もいると思いますが非常に頑丈です。先端、縁を薄く、細く処理するは デザイン上のひとつの心がけのようであります。

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