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2007年6月 8日 (金)

私のこと

今回は私自身のことをお話します。
私の育ちは都内 大田区大森ですが、生まれは母方の実家のある大分県でした。
学業はずば抜けてよくもなくかといってひどく悪くもないといったところです。家は 裕福ではなく かといってひどく生活苦を背負ってもいませんでした。木工を最初に意識したのは 高校でしたが、都立工芸高校 室内工芸科に入学して かんなの刃を研いだり木工を勉強していました。ただ当時の高校生活の無力感から高校2年生になってかなり学業に嫌気がさしていました。
3年後どうにか卒業はしましたが まだコレといって目標があったわけではありませんでした。数年間の浮遊の後 巣鴨の大正大学 仏教学部 梵文学科に入学しました。いくつもの困難をのりこえて4年で卒業しましたが この4年間は素晴らしい人生のオアシスでした。空いた時間を代々木公園に行き持参した毛布を芝生の上に広げて寝そべって青空を見ていたのです。
その後ここでは詳細は割愛しますが普通のサラリーマン生活を経て31歳で結婚し同時に 自営業に転向し、機械関係の修理を現在に至るまで続けています。この間自分が本当は誰なのかなかなかわかりませんでした。
自分はどんな仕事が好きなのか、どんなことをやりたいのか自分がどんな人間なのかさっぱりわかりませんでした。
まごまごする間に周りの人たちはどんどん出世して偉くなっていき、また華々しい名誉を手にしていくのに 私ときたら 何のとりえもないのでした。
時折開かれるクラス会などで見る見る出世していくクラスメートや 出世ではないけど 自分の本当に打ち込める世界を見出した友達をみるにつけて自分の正体不明が情けなくなる思いでした。
”私は誰なんだ?”と自問したものです。
そんな私がなにかのきっかけで 暇があると木をいじっている自分に気づいたのです。つまり 時間があると何か作っていて それらの多くが木のものでした。
ただ私のような立場の人間に付きまとう影として 木工をする場所がない、器材を買い揃えるお金がないという宿命を負っていました。さらに私は 当時から高速回転する機械が嫌いで手道具を使って木工をやっていたのです。

グリーンウッドワークとの出会い
あるとき そうは言いながら 電動式の簡易な旋盤を購入し、あれこれ挽いていましたが
色々情報を調べる中で この”グリーンウッドワーク”なるものに出会ったのでした。
また ここ津久井に自宅を構え、タイワン製マキストーブを使っており、その薪の材であるナラなどで木工作品をそれまでに作っていたこともあってうまい具合に条件が整っていったといえるのです。
先生であるマイクアボット氏の書籍を取り寄せてなれない英語を訳しながら随分勉強しました。最初に作ったポールレーズなどものすごいものでした。ロクロで回転する木片を挟み込むポイントは ベアリングで回転させていたり、木片にまきつけるヒモは1cmほどの太さであったり、 当時は作業小屋などなく 真冬の夜中の屋外の小さな庭にすえたポールレーズでの作業は気温0度というものであったりもしました。 でも飽きることがなかったでした。
そして ロクロ挽きの感触を掴んで 木片がすべすべにきれいに挽けるようになったとき、私はその木片をどこに行くにも持ち歩き車にさえ乗せて 手で触ったりほお擦りしたりして喜んでいたものでした。

先生のもとへ
ある冬 気持が高まって ついに先生がいる イギリス イングランドに一人行くことに決めました。
細かいことは割愛して後日に譲りますが マイク氏本人に会い グリーンウッドワークと マイクアボット氏をじかに確認してグリーンウッドワークを実感してきました。

現在
グリーンウッドワークは 日本ではもちろんですが 本場 イギリス アメリカでも 知っている人はかなり多いですが、 知らない人は やはり全然知っていません。もちろん日本では グリーンウッドワークをやっている人は わずか数名程度で しかもみな私の友人です。
グリーンウッドワークは木工ではありますが それ以前に半ば遊び、レジャー でもあります。その雰囲気も 私達が想像する木工世界の厳しさとは別の世界の木工だと思っています。

みなさんも ぜひグリーンウッドワーカーになって新しい木工の世界に親しんでください。
Post_and_rang_stool_004
まだ工房”グリーンコテージ”がなかった時


2004_035_1マイク氏と自宅前での2ショット



2006_sample_picture_for_the_homepage_009秋の材料置き場で

midorinocraft@nifty.com
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コメント

毎回更新を楽しみしています。
いい文章ですね。
私は同じ頃、明治神宮を彷徨っていました。
代々木公園にも足をのばしたことがあるので
すれちがっていたかも、、、
 譲っていただいたドローナイフ、快調です。
本体はなんとか出来て、先週は脚とアームの皮むきを
しました。ハンノキの木陰のデッキで桜の木を
ロープで張って削りました。シェービングホースの
ためのシェービングホースが欲しい!
でもなんとも言えないいい時間でした。

投稿: K | 2007年6月 8日 (金) 10時27分

Kさん
お便り待ってました。どうしたかと思って少し心配してました。
本当にすれ違っていたかもしれませんね。似たようなところがあるのかも。ハンノキの木陰のデッキで、なんてまさにグリーンウッドワークですね。
きっと木陰を通り抜けていく風が汗をかいたKさんにはいい気持だったんでしょうね。
シェービングホースのためのシェービングホースって面白い。
完成したら是非写真を見せてください。
有難うございます。

投稿: バジャー | 2007年6月 8日 (金) 23時23分

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