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2007年5月14日 (月)

グリーンウッドワークの意味

グリーンウッドワークとはなんですか?
と聞かれればどう答えたらいいのか、考えてしまいますが、ひと言で言うと”昔のやり方の木工” でしょうか。さらに付け加えるならば 電動工具を使わずに 自分の力で手道具で 生木を材料にして作る おもにいすなどを作る木工です。
グリーンウッドワークは 一つのスタイルなのです。
ただし これは椅子などの木工作品などに関する限定的なことではあります。ですからキャビネット、指物的な作品にはあてはまりません。

さて、ではなぜ生木、手道具、電動工具の排除にこだわるのか?
この点を説明することが むずかしいですね。反対に なぜ 大型動力機械、電動工具を使うのか、聞き返したくなるのです。たとえば生の丸太を製材する時に 製材所では巨大なバンドソーで挽いて徐々に細くして棒材をとりますが、そんなことをしなくてもくさびとハンマーを使えば木は裂くことができます。さらに棒材をとるには フローをつかえば所定の太さにさいてとることができるのです。
同様にして シェービングホースとドローナイフを使えばあっというまに椅子の部材が出来上がるのです。

技術的なことの大前提は 木が生であることに起因しています。
そしてまた木が生であることに起因するもう一つの重要なポイントは木に触れる喜びです。この木に触れる喜びは乾燥した木以上に大きいものです。生の木は生き生きとしていて柔らかく生きているようです。一般に木工は 結果として出来上がった作品の喜びと そのプロセスでの木に触れる喜びがあるわけですが、生の木にはなにか私達に直接入り込んでくる穏やかではありますが強烈な感触があるのです。

そしてここからが大事なのですが 私達のめまぐるしい日常生活のなかでのグリーンウッドワークの意義です。
機械化、省力化、大量生産化された生活の中で このグリーンウッドワークが持つ本来の意味がみえてくるのです。
いまから200,300年以上も前の時代でしたらグリーンウッドワークは何の意義もないものであったかもしれません。
今の時代だからこそ意味がありうるものなのでしょう。
電動工具を使わない、大型設備を必要としない、自分の力で削る、生の木を削る、自分だけのゆっくりとした時間を楽しむ、このようなことが意味を持ちうるときだからこそグリーンウッドワークが私達に意味を持ちうるのです。

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