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2007年2月28日 (水)

スツールの作り直し

脚の上部にひびがはいってしまったスツールが出戻ってきましたが 今回 綺麗に作り変えて シートのコットンテープのみそのまま以前のものを使って編みこみました。
前回のスツールとの大きな違いは 脚の太さと 上部横棒(シートレール)の差込位置をかなり下げたことです。 縦横の寸法はほぼ同一です。
いい機会ですので 組み立ての写真を御紹介します。
2007_picture_of_the_mori_stool_remaking_材料は全部で 12本、脚、下の横棒(ラング)、上の横棒(シートレール)それぞれ4本づつです。


2007_picture_of_the_mori_stool_remaking__1組み立てに使う道具です。クリックボール、16mmドリルビット、サッシュクランプ(Tバークランプ)
あと鏡、直角定規など

2007_picture_of_the_mori_stool_remaking__2台の前と横に 鏡を置いて、直角定規を参考にしながら、それを鏡で確認しながら穴をあけていきます。


2007_picture_of_the_mori_stool_remaking__3サッシュクランプを使って脚にあけた穴にラングやシートレールを押し込んでいきます。たたきいれることはしないので 多少とも木へのダメージを軽減できていると思います。

2007_picture_of_the_mori_stool_remaking__4このようにして左右のサイドを組み立てます。



2007_picture_of_the_mori_stool_remaking__5左右の側を 前後の パーツで組み合わせて スツールの形が出来上がりました。
汲みあがった跡で 脚の接地ガタを確認し、ガタがあれば浮いている脚ではないつまり接地している脚に スペーサーをかましてこの状態で浮いている脚をしごいてぐいぐい下に押します。するとたいてい癖が直ります。
写真では 前左の足にスペーサーをかまして これからしごくところです。(右前脚が宙に浮いています。)
2007_picture_of_the_mori_stool_remaking__6シーティング(シート編み)の前に一度 オイルを染み込ませます。市販のオイルでサラダ油売り場に行くと最近売っています。今回は 荏ゴマ油ですが、これは防虫効果があるようです。 あるいはグレープシードオイルでもO.K.です。油をティッシュなどにとってさ~っと塗りこめます。

2007_picture_of_the_mori_stool_remaking__7今回のシート材は厚手のコットンテープですが、量から換算するとテープ代は8~10000円ほど掛かっています。 使う量はこの程度です。


2007_picture_of_the_mori_stool_remaking__8このスツールはなかにクッションを挟み込んでいたのでそのままクッションを使いました。テープは長いほうの辺から巻き始めます。


2007_picture_of_the_mori_stool_remaking__9次は テープを直角にして巻いていきます。斜めにパターンが出るまき方にしました。途中色を換えながら編んでいきました。


2007_picture_of_the_mori_stool_remaking__10今回のスツーはサイズがかなり大きくあれこれ大変な部分が多くありましたが 無事 復活しました。


2007_picture_of_troubles_on_the_stool_00_2
2007_picture_of_troubles_on_the_stool_00_3最初はこんな風になっていたのです。

これでまたもとのお客さんのところに帰っていけるのです。

ちなみに 最初も 今回も 楢の木です。
今回の新しいスツールも 何年かすると同様にいい色の変わっていくと思います。midorinocraft@nifty.com
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2007年2月25日 (日)

実際の作業の流れ

実際にどう進行していくかを改めて説明します。

                                                       まず 材料の生木ですが 必ず 目の通った真っ直ぐな できれば 年輪の芯が木の中心にあるような木を選んでください。それを 材として 2つ割り、4つ割りと割って行って所定の太さにします。今回は スツールの脚ですので 直径4cmほどの太さを目指し、余裕を見て5~6cmの太さにします。このように フローという道具を叩き込んで簡単に割くことができるのです。                                                        2007_picture_of_the_images_of_making_leg_10   2007_picture_of_the_images_of_making_leg_8                                                 



次に チョッピングブロック=まな板の上で この裂いた木の角を手斧で落とします。
2007_picture_of_the_images_of_making_leg_11

2007_picture_of_the_images_of_making_leg_12このように角を落として、このとき 手斧は 木の一番下から刻み目を斧でつけていき、そのめくれた部分を払い落とす感じで削り取りますが 木の真ん中でやめて 真ん中より上は 上下をひっくり返してまた下から刻み目をつけるわけです。こうして大まかに丸い形を作ります。

2007_picture_of_the_images_of_making_leg_132007_picture_of_the_images_of_making_leg_14次のいよいよ シェービングホースでの作業になります。チョッピングブロックでの作業が終わりましたらシェービングホースにかまして ドローナイフで さらに削り ポールレーズでの作業をスムーズにできるように丸めていきます。
このときのシェービングホースとドローナイフがなかったらいかにこの作業が大変なものか理解できると思いますが、ものの数分でいい形が出来上がってしまうのです。もうかなり丸くなっています。
2007_picture_of_the_images_of_making_leg_152007_picture_of_the_images_of_making_leg_16そしてポールレーズです。シェービングホースで綺麗に削られた木片はポールレーズでの作業もスムーズなものです。
脚を踏み込んだ時にのみの刃は木片を捉えて切削してくれるのです。踏み込んだ足は足の力を抜いて上に揚げると竹の戻ろうとする力でひとりでに逆回転してくれます。踏み込んだ時に削れて 脚を緩めると戻る、これの繰り返しです。 うまくなれば10分くらいで綺麗な脚が挽けます。
2007_picture_of_the_images_of_making_leg_172007_picture_of_the_images_of_making_leg_18さてもう終わりも近いですが その前に ポリッシュ=艶出しをします。 グリーンウッドワークでは 写真のように 削りかすを使って木に艶を出します。手一杯の削りかすで木片を握って脚を踏んで回転させながらこすり付けると綺麗なしかもこの削りかすでしかできないような艶が出てきます。この艶はペーパーでは出ないものです。20回30回と脚を踏み込むと艶が出てきます。
(お金の掛からない しかもペーパー以上のこの上ない艶です)
2007_picture_of_the_images_of_making_leg_19 このようにして スツールの脚が4本、みずみずしく優しくそして洗練された出来上がるのです。 上達すると1本 2~30分でできるようになる、かも知れません。

この脚はまだまるまる生です。 スツールとして組み立てるのはまだ何日か我慢してもう少し乾燥させてから組み立てるわけです。
直径4cmの脚は 静かに乾燥させれば(急激に暖かいところ、直射日光、温風などに当てる)ひび割れたりはしません。

このように シェービングホースと ポールレーズ、 フロー、手斧、鑿があればこの作業の流れはとても快適な作業になるのです。midorinocraft@nifty.com
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2007年2月23日 (金)

ポールレーズ 自分が動力のロクロ

今回は もう少しポールレーズの細かい部分を説明します。
まずポールレーズは 削る木片をはさむ部分と そのはさむ部分を固定する台 そしてその台を支える脚からなっており さらに このポールレーズとは 別個に トレドルという 踏み板があります。
まず 木片を挟む部分ですが、ポペットといいます。実際は このポペットの中央にボルトがセットされていて そのボルトの先端がとがっていて そこに木片をはさむのです。右側のポペットのボルトは ポペットを貫通してクランクにしてハンドルをつけて木片をはさむ時のアジャストをします。またこのポペットの下部には クサビを打ち込む穴がポペット固定のためにあけてあります。 
そしてポペットを支えるものがレーズベッドです。多くのポールレーズがこのレーズベッドに2枚の厚板を使っています。つまり 厚板2枚を平行に並べて固定してあるということです。ポペットは2枚の厚板の間に差し込まれて 厚板の下側にあいた穴に楔を打たれて固定されるということです。
レーズベッドは脚で支えられて設置します。今回の脚はレーズベッドの両端から下に伸びた角材に人の字型に取り付けされます。

さらに踏み板は トレドルといわれ、これは 作業者が乗る部分と 実際に踏み込みの作業をする部分からなりますが 2つはゴム状のものでつながれて脚で踏み込んだり足を緩めたりしる動作が自由にできるようになっています。そしてトレドルの先には細紐がついていて その延長には 竹ざおの先端とつなかっています。
2007_picture_of_the_polelathe_006_12007_picture_of_the_polelathe_0022007_picture_of_the_polelathe_0052007_picture_of_the_polelathe_007_22007_picture_of_the_polelathe_0092007_picture_of_the_polelathe_012









2007_picture_of_the_polelathe_011

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上左ポペットの右、左 右のポペットには アジャストパンドルがついています。
上左2ポールレーズ 全体です。
上中レーズベッドの下側、ポペットの穴にクサビを打ち込んでレーズベッドの下側に効かせて固定します。
上右2レーズベッド 2枚の厚板を平行に並べて ポペットはその間に差し込みます。
上右 脚とレーズベッドの取り付けです。
下左トレドル 先端に紐がつけてあります。
下左2 トレドルから延びたヒモは 竹ざおの先端に結ばれています。
下右2実際に木片をまきつけて挽く場合の様子ですが、言い忘れましたが両方のポペットに掛かるようにノミを固定する台=ツールレストがあります。
下右トレドルの大きさはこれぐらいです。

もし本格的なものを作ろうと考えているのでしたら やはり現物を見ないと感じがつかめないと思います。或いは 寸法を出して見ることもできますが、お問合せください。

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2007年2月22日 (木)

ポールレーズ

さあ、いよいよ待ちに待ったポールレーズをここで話題にするところまで来ました。
ポールレーズ、日本的に言うとなんでしょう、 ”足踏みロクロ”とでもいいますか。でも私はあえてポールレーズというそのままの言い方が好きです。なぜか足踏みロクロと言う言葉は説明的響きが強く なじめません。それでここではポールレーズと言う言い方で言わせてもらいます。
このポールレーズの ポールとは ヒモをつないであるさおのことです。日本では 竹ざおが現実的で かつ便利です。通常5mほどの長さです。竹のないヨーロッパでは 通常木の枝を使っています。世界から見ると竹を使うことのほうがおそらく珍しいケースだと思います。

レーズ とは ロクロ=旋盤のことです。旋盤と言えば今皆さんがイメージされる旋盤とは実は このポールレーズなどが起源なのです。 ですから本来は ポールレーズは 旋盤の元祖と言うことになります。 ついでにいいますと、グリーンウッドワークは ことイギリスのイスに関して言えばやはり いすづくりの大先輩に当たります。
ポールレーズの構造を簡単に説明しますと、木片を 左右から先端がとがった金属でしっかりはさんで その木片にヒモをまき付け、ポールの反発力を利用して正回転逆回転させて 切削するのです。

日本にもロクロによって切削する仕事があります、おもに食器関係です。ヨーロッパではロクロのデザインは ショックのみではなく様々なインテリアに広く浸透している点が相違点でしょう。 曲線ではなく 角と平面がデザインの基盤になっている日本では あまりデザインが発展しなかったようです。

ポールレーズは人力です。つまり電気がない場所、たとえば 山の中でも作業ができると言うことです。 つまりそれは 山深いところで材木を山から下ろせない場所でも現場に赴いていってその場で作業できるということなのです。

またポーレーズを動かすためには 体中を使うために非常に 良い運動になります、それも有酸素運動です。

今回はこれぐらいにしておきます。001

実際この写真のように天気がいい日にアウトドアーで静かに木工をすることができます。midorinocraft@nifty.com
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2007年2月21日 (水)

シェービングホースとドローナイフ

シェービングホースが出来上がりましたら あとはドローナイフがあれば木を削ることができるのです。
少しドローナイフのことを説明しておきます。
ドローナイフはシェービングホースとセットで使うことでその威力を発揮しうる道具です。日本にもドローナイフに似た道具として銑(せん)があります。作業性、価格の点から私は ドローナイフを使っています。グリーンウッドワーク用のドローナイフは刃先の角度が30度を下回っています。グリーンウッドつまり生木ですから 刃先が薄いほうが扱いやすいからです。
使い方 通常刃の裏側の角度がついていない真ッ平らなほうを上に向けて使います。 刃渡りが長く使い慣れないとちょっと怖い感じがするかもしれませんがこの刃物で怪我をすることはほとんどありません。それは 両側についたハンドルを両手でしっかり握るためにコントロールが簡単で暴走をしないからです。
通常右利きの人はドローナイフの左手側を少し右手よりも前に傾けて 斜めにして向こうから手前に引きながら削っていきます。大事なことは 削りはじめのとき、木片に接する刃の部分はドローナイフの右側ですが手前に挽きながら徐々に刃をスライドさせて挽き終わる時には刃の左側になっている点です。 つまりドローナイフをスライドさせて刃全体を使って削ることです。
木片の出っ張った部分を削り落とすように削っていきます。 出っ張りを見つけては削り落としていきます。
もちろん シェービングホースのペダルを突っ張っている脚をその都度ゆるめて木片を持ち替えてです。

生木を削っている生木の不思議な優しさに心奪われて 思わず時間を忘れてしまうかもしれません。

ドロ-ナイフの作業は慣れないとちょっと戸惑いますが、時間がたつにつれて段々コツが飲み込めてくるようになるでしょう。

もしどこかで 生木をもらえるチャンスがあるならばぜひ削ってみてください。2007_picture_of_the_shaving_horse_and_dr
2007_picture_of_the_shaving_horse_and_dr_12007_picture_of_the_shaving_horse_and_dr_22007_picture_of_the_shaving_horse_and_dr_32007_picture_of_the_shaving_horse_and_dr_42007_picture_of_the_shaving_horse_and_dr_52007_picture_of_the_shaving_horse_and_dr_6



左 様々なメーカーのドローナイフがあり、個性もさまざまです。
左2 刃の表側、このドローナイフは刃の角度が 26度ほどで、しかも刃先が少し丸いです。
左3 この面を上にして 削ります。
右2 両手でドローナイフを持つため 危険はありません(カメラのせいで 右手だけですが)
右 スタートは 左端でしかも 左を少し斜め前にして挽き始めるのです。
下左 引き終わるコロには刃の左側までスライドさせているのです
下右 削りかすも最初は 写真の右側のような削りかすですが 仕上げになると こんなカールした細い削りかすになります。
道具のこと 材料のことなど 御不明の点がありましたらお問合せください。
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2007年2月18日 (日)

シェービングホース作りその3

さて いよいよ今回が最後になります
これまでに作り上げてきた 馬の本体に アームを作り取り付けます。

アーム本体のの材料としては やはり広葉樹の粘り気のある木がいいでしょう。 楢などがいいとおもいますが あまりこだわらず 地元で入手しやすい樹種を試してみてください。 ただし 杉や桧ではやはり 材としては向かないでしょう。なにしろ脚でかなり重く突っ張るものですから かなりのハードワークに耐えられないといけません。
太さは 直径12cm前後のものが最適で なお言えば 多少弓なりになって曲がっているほうが使勝手や ルックスとしては いいです。もし太い材であれば4分割してもいいです。今回のアーム本体は 4分割したものです。長さは80cmほどに切ってください。
この太さのものであれば(このとき 材の年輪の中心にある物をつかいましょう) 年輪の中心をとおる線で2分割して裂きます。慎重に 薄刃斧で割ってください。
この2本を綺麗に形を整え、外皮を剥ぎ取ります。
次に 3本の横棒を作ります。 ここでポールレーズがあれば 簡単に綺麗な物が作れますが、もしなければ しかたありませんから日曜大工店などで 直径22~23mmで長さ40cmほどのの丸棒を3本用意します。
これで主な材料は揃いました。
次に シェービングホースの本体に このアームが取り付けられる穴をあけます。穴の径は24mmのドリルビットです。
本体にあける穴の位置は 写真の通りで 前過ぎず後ろ過ぎず 上過ぎず下過ぎずといったところでしょうか。案外この穴の位置が 重要なカギになりますが、あまり考えすぎても先に進みませんので思い切って 水平に傾きなくあけましょう。 曲がり尺などでドリルと本体の直角を確認してください。
次には 先ほどのアームの本体に穴をあけます。この穴径も24mmです。最初のあなはアームをボディーに取り付ける穴です。このアームの穴に横棒を差し込んでその横棒がボディーに差し込まれてこの横棒を軸にして作動するのです。作動する時に地面にこすったり当たったりしない位置を捜します。ぎりぎりより多少余裕を見た位置を探し出してしるしをします。穴あけの際にアーム本体を重ね合わせて一度にあけてしまうほうがいいでしょう。穴をあけ終わったら実際に馬の本体にアームを取り付けて地面に引っかかったりしないか確認しましょう。次の穴は地面に一番近い下側のペダルの穴です。 アーム本体の木の先端から7cmほどの場所にあけます。このときも2本を重ねて一度にあける事が望ましいです。
そしてそのときには最初にあけた馬本体にアームを取り付ける穴に丸棒を差し込んで2本のアームが動かないようにして穴をあけましょう。終わりましたらここに ペダルになる丸棒を差し込んで再度作動を確認します。
3つ目の穴はアーム本体の最上部にあけます。実際に作業する時、つまり木片をはさんだ時のことを考えて位置を決めます。馬にまたがりアームを脚で突っ張った時に2cm程の厚みの木片がしっかりくわえ込まれる位置が穴位置です。
穴あけは 2つ目の穴同様に棒で2本のアームを動かないようにして一度にあけます。
さあ、再度実際に馬に取り付けてみましょう。丸棒が3本、つまりペダル、軸、そしてグリップの3本がキチンとついて1~2cmほどの木片をしっかりくわえ込むことができるでしょうか?
うまくいきましたか?さてもう一回アームに穴をあけます。 軸の棒の穴をもう一つあけます。 木片が 太さ 4cm前後のものをくわえるための穴です。最初の軸の穴より下7cmほどのところにこれまでと同様にしてあけてください。 
さて次に アームの上方の余分を切り落として作業性をよくします。 上のグリップの穴の端から7cm~5cmくらいがいいでしょう。きったあとの角は面取りしてください。最後に横棒がアームからずれ落ちないようにピンを打ち込んで起きます。5mm前後の穴をあけて4.5mm角程度の断面が角状の木のピンを打ち込むのです。
これで 薄板から厚板までしっかりくわえて固定できる馬が出来上がりです。

もう一度ポイントを要約します。
アームは 軸を作動の要として脚を突っ張ることで木片を挟み込むわけですが、大事なことの一つは 軸の上部と 下部の長さです。てこの原理を利用して脚で突っ張ることでかなり強固なグリップを得られるということになりますので 軸の下側が軸の上側の寸法より長いほうがずっと強力になるということです。
また穴あけは アームを2本はさんでいっぺんにあける事が大事です。
以上でかなり大まかではありましたがシェービングホースの作り方を説明しました。
もし御不明な点などございましたらメールなどでお気軽にお問い合わせください。

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ちょっと弓なりになった楢です。4分割にしました。
形を整えておきます。
穴をあけるときには このように棒を差し込んでおくと良いです。
こんな感じになります。
馬の本体にあける穴はここら辺でしょうか?これはそれぞれのアームによって、あるいは馬によっても変わるでしょう。
このようなやり方で使います。

お問合せmidorinocraft@nifty.com
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2007年2月15日 (木)

シェービングホースつくり 2

今回は 本体に 脚をつけます。
脚は3本です。脚の材料は やはり広葉樹、楢 クヌギなどが丈夫でいいです。 もちろん生木の節のない目の通ったものがいいでしょう。脚の切削加工にはこれから作り上げる
シェービングホースが役に立ちますが、鉋などで 本体への差込部分を削って寸法にします。 脚のホゾは 直径27mmにしました。脚全体の長さは70cmほどで 差込寸法は12cmほどでいいと思います。ですから脚の差込部分をおおよそ直径27mmで12cmの長さに削りますが、 多少、テーパーをつけたほうが(差込の際に無理のない程度に)いいです。それは 時間がたつにつれて乾燥して年輪方向に1割前後縮み、27mmが25mmくらいになるからです。

写真の脚は 気自体の自然の曲がりがあるために 出来上がったときにチャーミングになりますので 多少カーブした材の方が良いですね。
脚は おおよそ長さ70cmほどに切りそろえておきます。
次に 本体に差込の穴あけをします。
使う道具は 27mm径のドリルとクリックボール(もしなければ電動のドリルでもいいでしょう。ポイントは角度です。脚を差し込んだときに、脚がボディーの横に出て踏ん張ることができるほどの差込角度にします。脚の開きは片側20度近く開きます。
まず 後ろ足を2本開けて脚を差し入れ その跡で前脚の穴を本体の前のほうの中心にあけます。このとき鏡を見ながら、或いは もう一人誰かに見てもらって 2本の後ろ足の中間に角度をセットしてあけます。深さは12cm前後です。
2007_picture_of_making_a_shaving_horse_t2007_picture_of_making_a_shaving_horse_t_1右の写真のように脚の木口に27mmの下書きをすると削る時にいい目安になります。



2007_picture_of_making_a_shaving_horse_t_22007_picture_of_making_a_shaving_horse_t_3後脚のホゾ穴角度は ボディー本体長手方向に直角よりも前脚側に少しドリルの刃を向けて70度前後の傾斜であけて生きます。前脚は鏡を見ながら後脚の中心にくるようにあけます。



2007_picture_of_making_a_shaving_horse_t_42007_picture_of_making_a_shaving_horse_t_5こうやって少し形が出来上がってきた感じです。
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2007年2月 9日 (金)

シェービングホース作り

グリーンウッドワークの中で なくてはならない道具のうちでも特に重要なものの一つが シェービングホースです。
棒状の木材の加工にこのシェービングホースが非常に有効です。馬にまたがってアームのペダルを突っ張るだけで挟まれた木片はしっかりこていされ、はさみ換えもワンタッチです。このシェービングホースでの切削作業は非常に効率がよく しかも全身を使っていますから、手先だけが疲れるといったこともなく 全身運動になるため 体の一箇所のみに作業の負担がかかることもありません。
シェービングホースは 伝統的に 2つのタイプがあるようです。 1つは なんというか 鶴の頭のようなグリップが 台のなかほどから立ち上がっていて あしで台の下に出ているグリップを押して固定します。 アメリカ、ヨーロッパ本土などに見られるようです。
もう一つは 英国イングランド型とでも言いますか、台に横穴をあけて、漢字の”中”のような形のアームというものを その真ん中の横棒を中心にして木をくわえられるようにこの台に取り付けます。

今回作るシェービングホースは 後者の改良型とでも言うもので 2000年に 英国マイクアボット氏によるデザインのものです。(LIVING WOOD/ MIKE ABBOTT著 参照)

Shaving_horse_for_takachan_0182007_picture_of_shaving_horse_making_0052007_picture_of_shaving_horse_making_0122007_picture_of_shaving_horse_making_0082007_picture_of_shaving_horse_making_014



2007_picture_of_shaving_horse_making_016左うえ 実際の作業の様子



今回は シェービングホース本体の材料として 桧を使いましたが、杉など針葉樹のほうが軽く使い勝手がいいと思います。
桧 直径 元で30cm 程ほしいです。 長さ 120cm以上目の通った節のない物を使います。シェービングホースの身幅が17~8cmほどになるように墨をして 両側をチョウナではつり落とします。そして断面形状を小判型にします。もしチョウナがなければ 長めの薄刃斧ではつり落とすのもいいでしょう。でも チョウナよりかなり作業がかえってむずかしい感じがします。この際 あらかじめ はつる部分に チェーンソーでノッチ、刻み目を入れておくと チョウナを横がけして木を飛ばすことができますので 効率がいいです。
こうして 厚みが17~8cmの小判型の製材ができましたら(このとき シェービングホースの後ろ側つまり またがった時の後方側はたしょう厚みが あったほうが作業上 つごうがいいので 少し広げ気味にはつります) つぎの行程です。
図形のイメージとして 矢印を思い浮かべてください。 下が平らなやじるしです。先端の角度を20度にして矢の部分を50cmほどに墨をします。
同様に チェーンソーで 角度に切り落とし、シェービングホースのシートの部分に刻み目をいれてチョウナなどで落としていきます。

くれぐれも チェーンソー、チョウナ 斧などの作業の際には 安全を考慮して行ってください。
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続く

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2007年2月 5日 (月)

スツールの脚の上部のひび

3年前の作であるスツール、 脚の上側の先端が2本ひびが入ってしまった。3年ぶりの帰還です。原因は2つ
1.脚が細すぎる= ジョイントのホゾ穴に対し最低2倍以上の太さが脚には必要(これスツールの場合ちょうど2倍)
2.上の横棒(シートレール)から脚の上部先端まで35mmほど少なくともあったほうが良い。

この2点があいまって ひび割れを起したようです。 4本の脚のうち 2本がひび割れしましたから 50パーセント 半々です。きわどい寸法だったわけですね。

通常は 足の太さをもっと太くするのですが、 このスツールの場合 このようなスリムなデザインにたいする試験的な意味もあるさくひんでしたが みごと 言われてきたことが実証された気がしました。
そのほかの点はどこも申し分のない出来栄えで とても素晴らしいだけに作り変えるのが惜しくなります。
なおこのスツールはかなりサイズがLで、らくらく坐って あぐらをかいても余裕があるものです。
2007_picture_of_troubles_on_the_stool_012007_picture_of_troubles_on_the_stool_002007_picture_of_troubles_on_the_stool_00_1midorinocraft@nifty.com
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2007年2月 3日 (土)

グリーンウッドワークウッドボール作り5

今回が最後です。ボール内側や外側のノミの削り跡のでこぼこなど 細かい作業です。豆鉋やナイフで静かに作業しました。 大体いいな、と気持がひと段落ついたら 食用のブドウの種油や荏ゴマ油など塗っておきましょう。油がしみるととたんになんだかそれっぽくなってきます。まだ乾燥していませんので暖かい部屋に長時間おかないほうがいいでしょう。ちなみに現時点での重量など測っておくと一つの目安になりますが、写真のボールは3kgほどでした。充分乾燥すると2kgほどになるはずです。少なくとも1月ほどは冷えた場所に保管し、毎日部屋に持ってきて 観察しひび割れなどチェックします。油が染み込んで乾いているようでしたら再度油を塗ってください。少しづつ木が乾くにつれて表情が微妙に変わっていくのがわかると思います。
なお紙やすりなどで表面を仕上げてしまうとかえって鉋やナイフで仕上げた味がなくなってのっぺりしたものになってしまい台無しになりますので使わないほうが賢明でしょう。ましてこうして出来上がったボールが5年10年 20年とたつにつれて そのナイフなどの削り跡とともに素晴らしい貫禄をかもし出してくれるはずですから。
ですから多少の傷とか ナイフの削りミスの跡とかは余りこだわらずに多めに見てください。そんなことで余り神経質になるのは詰りませんから。
2007_picture_of_woodbowl_making5_0032007_picture_of_woodbowl_making5_0022007_picture_of_woodbowl_making5_0062007_picture_of_woodbowl_making5_011



左 豆鉋でくぼみを滑らかにします。
右中 写真のようにナイフでなだらかな曲線を出しています。ここで使用しているナイフはいわゆる左利き用のナイフですがこれをこのようにして使うと非常に有効です。
右最後に 食用油をぬってひとまずしゅうりょうです。
もちろんまだこのボールの居場所は 冷えたところです。ゆっくりと乾燥させてひび割れの発生を防ぐのです。頻繁にボールを手にとって ひび等ないかチェックします。油も一回塗れば終わりではなく木肌が乾いて油を欲しがっているようであればべたべたしない程度に 塗ってください。こうして1月もするとかなり軽くなります。すこしづつ冷たいところでの修業生活から暖かい 私達の家族の団欒に慣らしていきましょう。
ただしやはり温風ヒーターやエアコンの温風を直接当てたり 日光にあてたりしないことがひび割れ防止の観点からは重要なことです。特にできて間もない場合は。

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2007年2月 2日 (金)

ぐりーんうっどわーくウッドボール作り4

今日は第4回目
今回は余り時間が取れませんでした。
行程のおよそ7~8割ぐらいまで来た感じです。今の段階ではもう 大きく木を削り落としたりすることはありません。 目で見てでこぼこや不自然なところをナイフなどで少しづつ削っていきます。だんだん滑らかになって行きます。
形は自分の好みであり 相手の木の方向性とも見合ってゆっくり決めた行きましょう。
がんがん一目散に削る作業から ちょっと削っては 形を確認してまた削るといったやり方です。案外時間がかかりますが 静かな充実した時間でもあります。
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どかっと床に座ってひざの上で作業するのもいいです。
右 作業が終わったら このように削りかすをかけて冷えた場所(9度になってます)においてください。 削られて、そして乾燥して少しづつ軽くなってきています。もう少しですね。

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2007年2月 1日 (木)

グリーンウッドワークウッドボール作りその3

今回は 3回目ですが すこし仕事量を減らしました。あまりくたびれて無理しても面白くないですから。 2回目までに出来てきた形を整えることが主眼です。
ですから今回はあまり大仕事はないです。どちらかというとデリケートな作業に入り始めています。ポイントは ボールを見たときに 目障りに感じるところを落としていくことです。
ですからむやみに削り進まず、少しけずっては 全体を手にとって眺め どこをどうしたいのか考えます。 こういう作業は実はデザインのよい訓練なのです。
ですからすこしづつ進めましょう。あせってはいけません。今日一日で終わらせるのではないのですから。
今回は豆鉋とか 小さなデリケートワーク用の道具が登場です。
すこしづつ形が整ってきましたね。

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