« 2006年5月 | トップページ | 2006年8月 »

2006年6月29日 (木)

曲がった木は曲がる

椅子の脚として また その横棒=ラングとして使う材料のお話
もし 材料が わずかながらにもともと曲がった材料であるとすると(生木の状態での加工が前提です)その材は曲りなりに真っ直ぐ木取りしても乾燥するとやはり曲がるんですね。
つまり例えば バナナ状に曲がった生木をなんとか真っ直ぐな形の丸棒にしたとすると真っ直ぐな棒の縦方向に木目が湾曲して上下にできますが、乾燥後にはやはりその湾曲なりに曲がるのです。これがすべての木に当てはまるかどうかはわかりませんが 今までの経験では必ずと言っていいほどそうなります。
写真の前面下側のラング(横棒)は生木の加工の時点では 真っ直ぐでしたが(曲がっていた木をそれなりに真っ直ぐな棒に削って整形したのです)乾燥するとやはり木目の曲がりどおりにまがりました。おもしろいですね。
反対に木目も木自体も真っ直ぐなものは曲がることはないです。
ただしこれは生木から加工した場合のお話です。かちかちに乾いてもうこれ以上あばれないものの場合には当てはまらないでしょう。
ホームページ
mail midorinocraft@nifty.com
Seat_cord_woven_stool_010

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年6月21日 (水)

生木の感触

材料の木が生木である、だからまだ 柔らかい感触があります。通常ですと こちんこちんに乾いて堅く締まった材料をつかいますから その感触の違いに手が違和感を感じるかもしれませんね。でも慣れてくると生木の持っている不思議な魅力に気がつき始めてきます。
そしてどういうわけか なまきのうちに加工された木は乾燥してからも柔らかさを保ち続けているような感触を持つのです。 木を生木の段階で細い材料として加工してしまうと細胞は圧迫を受けずにのびのびと乾燥してくれるのではないかと思います。反対に大きな厚板状に木取りして長期の乾燥を経た木は 木の内部ではかなり強く圧迫を受けているのではないでしょうか。 マイク アボット先生のことば” 考えてご覧よ、焼き物のお皿を作ることを。誰だって粘土をこねて 焼く前にお皿の形を作ってから焼くだろ、 それを粘土をレンガ状に固めて焼いて それを飲みで削ってお皿にはしないはずだ。私達は今 焼いたレンガからお皿をけずりだしているんだよ”
グリーンウッドワークはですから 粘土をこねて お皿の形を作ってから焼固める手法に当たるのかもしれません。
2006_picture_of_a_chair_for_the_outside_2006_picture_of_a_chair_for_the_outside__22006_picture_of_a_chair_for_the_outside__1



左 外使い用のチェアー
中 左側の横棒(ラング)まだまだ出来上がったばかりのあどけなさが残っています。
右 背板(上段)と後ろ足のジョイントの部分 四角いピンを接着剤なしで打ち込んであります。
お問合せmidorinocraft@nifty.com
ホームページ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年6月 7日 (水)

家具としての条件

イスが 単に快適さのみを追求するのであれば イスの素材としてのこだわりは必要ないわけだと思います。 たとえば 金属性骨組みの ビニールシートのイス、また 軽量であることにこだわるなら プラスチックの大量に生産できるイスで充分だと思います。でも例えば照明がそうであるように 明るければいいと言う発想であれば 蛍光灯、 水銀灯?でこうこうと照らせば済むものでしょうが、私達心を持つ生き物は機械ではありませんから やはり ムードとか雰囲気を大事にしますから そのようなものでは不満をおぼえることでしょう。

イスにもこの理論は当てはまるのではないでしょうか。ただ快適に座れればいい、と言うものではないのです。 家具としての要素の中に その空間の雰囲気とか心の安定に寄与するべき役割もになっているのではないでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年6月 6日 (火)

このクラフトの立位置

グリーンウッドワークは 伝統的なイギリスのそしてアメリカのクラフトです。
産業革命以前から伝えられた様々な手法を現代風にアレンジして作業をします。特色のひとつは電動工具を使わない点です。
様々な動力機械、電動工具を使い始めることによって広く一般に家具が行き渡って行った事とはちがうコンセプトのクラフトなのです。
それは 趣味のため、また木工を楽しむための木工とでも言いましょうか。私達の生活の中ですら 自分の手や体そのものを使って作業することがなくなっていく中で同様のことが木工の世界にも行われているのです。
ですからこのグリーンウッドワークでは自分の手足、体と心で作り上げていくのです。
例えばロクロなど 旋盤の器械を使えば高速回転で一気に(一気にと言うのは足踏み式のロクロに対してでありまして そこには当然技能も要求されます)削れるわけですが、これを自分の体を使うことの意味は何かというと、それは 自分の体を使って削ることの楽しみ、喜びの倍増なのですね。こんな単純な作業がなんと深い喜びに満ちたものであるのか、それを体験することは現代人にとって特に意義があるわけです。

またクラフトとして、非常にスタートすることが簡単で、鋸を挽いた事がないという程度のかたでも始められます、勿論 きちんとした指導はしますが。

だからと言って 出来上がりがでたらめのものしか出来ないと言うことはありません。

グリーンウッドワークの究極は 生の木との対話、でしょうか。そして生木を通してえられる癒しでしょうか。

2006pictures_of_clare_spring_0022006_picture_of_the_eco_life_fair_0042006pictures_of_clare_spring_courses001__12006pictures_of_clare_spring_courses001__2ホームページ midorinocraft@nifty.com

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年5月 | トップページ | 2006年8月 »