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2005年10月24日 (月)

"材料 生木”その2

丸太の木口を思い浮かべてください。木の乾燥とは水分が木から抜けていって木が収縮することですが、この収縮は年輪方向に1割程度、そして木の中心に向かう方向に数パーセント起こります。丸太の年輪の円が ですから1割縮もうとしておりその結果丸太は年輪の方向に対して引っ張り合うのです。ところが中心に向かっての収縮が小さいために丸々縮んで小さくならづに口を開いた形になるのです。これは例えば人が中心点を取り囲むようにして腕を広げて手をつないだ時のようなもので 一番内側の輪 そしてその外側の輪 そして更に外側の輪と何重かの輪を作ったとして、そのそれぞれの輪が縮まろうとした場合 なおかつ中心に向かって移動できないとしたら何処かで手を離さないといけなくなるということになるのです。これがひび割れになるのです。
しかしながら もし年輪の芯になる部分がない状態だとしたら つまり手をつないだ人が輪にならずに列になっていて両端の人が片手をフリーにしている場合は自由に縮むことができると言うことです。
つまり木はその芯を通る線で割ってしまった場合には比較的自由に収縮できるので、割れが起きにくくなると言うことなのです。
グリーンウッドワークで使う材料はその直径がせいぜい4センチくらいですから割れると言うことはないのです。(勿論例外の事項はいくつかありますが ”想定の範囲”です)。 もう一つの問題は あばれるということです。これは木自体の部位と ”生前?”のつまり立ち木として立っていた時の状態によってほぼ左右されます。結論から言うと 目の通った節のない真っ直ぐに天に向かって伸びた木の幹であればまず反ったりあばれたりすることはないのです。木が例えば 斜めに立っていたとすると木の幹の部分ではその中心を境にして反対の力がはたらくのです。これは 例えば人が自分の腕を斜めに前に出してなにか重いものを持っていることを思い浮かべるとわかりやすいでしょう。この場合、腕の上側の筋肉は引っ張る方向に強く働き 反対側は伸びているのです。木でも同様の力が働きます。片方は反対側に押し返そうとするし 反対側は引っ張って倒れないようにするのです。ですからこのような木を製材した場合木取りのあり方によっては片側は縮もうとするし片側は圧迫から開放されて膨らもうとするのです。こうして木があばれるのです。
ですからグリーンウッドワークでは真っ直ぐ天に向かってスッと伸びた節のない幹を使ってイスなどの材料にするのです。(これも例外はあるし許容範囲内であれば枝の部分も使います。)
また最初から曲がっている木を単に真っ直ぐに削ったものや 節のあるものは反ったりするのが当たり前のようなものです。
このようにしてグリーンウッドワークでは生木でも上記のことを考慮に入れて生木を自分で 手道具を使って裂いていくのでほとんど割れる、反るあばれるなどと言ったトラブルは心配ないのです。

目の通った真っ直ぐな幹をフローという手道具で裂く様子。フローは両刃の包丁に直角に柄をつけたような道具で 木口にこれを木ハンマーで打ち込んでこじって裂く道具です。midorinocraft@nifty.com 


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