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2011年11月14日 (月)

椅子の座面の材料

グリーンウッドワークで作られた椅子の座面の材料の一つとして インナーバークという材料があります。

これは いわゆる木の甘皮で 英語ではインナーバークと言います。

アメリカではこの材として ヒッコリーが挙げられます。私の知る限り このインナーバークというのは世界中でアメリカだけのようにも思われます。もしかしたら アメリカのインディアンの伝統かもしれません。

私のところでもこれまで このアメリカのインナーバークを取り寄せて椅子のシートとして編んできました。

”なんとかすべての材をメードインジャパンでできないか!”というのが長年の願望でした。

それが最近急に突破口が広がって 可能性のある2種類の木の皮が出てきました。

20110923_bed_akichan_038_2 こんな風に木の外皮の薄皮をはいだ後、その甘皮をコイル状にまとめ上げていきます。

本来は春たけなわのころに収穫しますが かなり時期外れでも大きな障害は感じませんでした。

20111113_local_inner_bark_stool_064 収穫は大変だけど こうしていくつもコイルができると嬉しくなりますね。

さていよいよこれを実際に編み込みます。

20111113_local_inner_bark_stool_067 このスツール、じつは2年近く表において雨ざらしにしておいたものなのです。

試験的にグリーンウッドワークで作ったものがどの程度のこういう虐待に強いものかを知る意味であえてそうしたのです。シートレールとラングが2本ほど多少かたかたしていますが使用上おおきな問題は起こりませんでした。

もちろんこのスツールではジョイントに接着剤は使っていません。

20111113_local_inner_bark_stool_068 まず コイルをぬるま湯に30分ほど浸して柔らかくします。この時 試しに折り曲げてみてグニャット曲がるようなら準備完了です。

20111113_local_inner_bark_stool_071 こんな感じに軽く張りながらくるくると張っていきます。20111113_local_inner_bark_stool_076 継ぎ足す時はシートの裏側で、花結びで処理します。

20111113_local_inner_bark_stool_080 今度は直角に2目ずつ編みます。一目編みでもいいですが そうすると手間がとても大変になります。なぜって、最初に渡した目をいちいちくぐらせなければいけないからです。

目を間違えないようにしましょうね、特に表側は。

20111113_local_inner_bark_stool_081 もう終わり近くなるとわくわくしてきますね。 そしてだんだん窮屈になって目に通しにくくなります。

20111113_local_inner_bark_stool_1_3   

こんな感じになりました。

なかなか風合いのある良い座面です。

3日前後乾いてから座るようにしましょう。また薄く乾性油を塗るとますますひきたちますよ。

11月下旬、12月上旬には待望のスツール作りのコースが入ります。

(ただし今回はこの国産のインナーバークは残念ですがありません)

お問合わせ

クラフトハウス

電話 0247-57-5541

メール tomio@tomio-imaru.com

スケジュール http://www.tomio-imaru.com/school/sche28.cgi

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